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1163




 「美濃はそんなところです。土岐の残党が妙な噂を流していますが、斉藤家に潰されて終わりだと思いますので。ただ、越前に放逐した土岐頼純がどうなったのかは分かっていません。もしかしたら、向こうで始末されているのかも……」


 「越前の様子は分からずね……。あそこ雪深いし、これから雪が降ってくるわ。とてもじゃないけど調べに行けないし、調べる意味も薄いのよね。雪で閉ざされるあそこは、何をやっているのか分からない所だから」


 「そうですね。水の季節の間は雪で閉ざされますから、その間に亡き者にしておいて、病で亡くなったと言われたら分かりません。そういう意味でも、あそこが<北の京>と言われる事に納得です」



 確かにそんな呼ばれ方をしたっていう記憶はあるけど、陰謀という意味で<北の京>と呼ばれてた訳じゃないと思うが……。まあ、京の都の歴史は本当にそんな感じだが。あの都で何回暗殺があったか、本当に全てを知っている者は居るんだろうか?。


 昔だと呪いの所為にして暗殺とか普通にありそうなんだよな。いや、今もあるか? 実際に呪いは実在する訳だし。ただ、呪神が怒り狂いそうな事ではある。正直に言って、俺の居ない所でやってほしいのが本音だ。神の怒りを受けたくないし。



 「後は東三河が揺れているぐらいですね。西三河に攻め入った人達が帰って来て完敗した話が広がったようで、これからどうするかを話し合ってるみたいです。早くしないと遠江から攻められかねません」


 「今川家は織田家との戦に慎重なようですが、今川家中は代替わりした家が多いので、血気盛んな人達が騒いでるみたいですね。当主と黒衣の宰相は相手にしていないそうですが」


 「そりゃあねえ。また同じように当主が大量に死んだら、戦すらまともに出来なくなるもの。そうなれば確実に北から攻められるわ。そもそも今の時点で、飢えた虎が襲わないのが不思議でしょう?」



 それなー。飢えた虎だからこそ、一撃で倒せるかどうか探ってるんじゃないかと思うんだよ。一撃で倒せるか、勝敗を決する事が出来るなら攻めるんだろう。ただ、その確信が持てないんじゃないかな? だから攻めないんだろう。


 それに駿河に全力で当たると、攻略中の信濃が攻めてくる恐れもある。甲斐はそういう状況に陥ってるのかもしれない。あくまでも俺の想像だが、晴信が三河に来たのは駿河が獲れた場合の敵情視察だった気がする。


 三河の強さと言うより、尾張と三河の連携の厄介さを知った感じかな? 西三河を攻めている最中に、尾張から援軍を出されたら堪ったもんじゃないってところだろう。美濃か伊勢を牽制に使わないと攻略は難しい。


 ただ、帰蝶が居るので美濃は難しくなった。伊勢は舟が無いと牽制もままならない。三ツ者が色々探ったりとかしているだろうが、今の尾張を崩す事は出来ないだろう。俺達が介入した所為で、相当早く纏まったからなんだけども。


 元の世界のパワーバランスとは大分違う結果になったけど、甲斐は北進するしか道は無いだろうな。そして長尾に頭を押さえつけられると……。武田信玄の不幸は、長尾景虎に時間を掛けすぎた事だな。


 アレに関わらなきゃ、もうちょっと色々出来たと思うけど、あれも信濃1国を手に入れる為には仕方なかったのかもしれない。実際、和睦しろって手紙を送ってきた足利義輝に対して、信濃守護職を要求してるし。


 それでも第一次~第四次の<川中島の合戦>に使った時間があれば、もっと色々出来た筈の人物だ。とはいえ悪逆非道もやった人物なんで、総合すると何とも言えないけどな。それは長尾景虎も変わらないけど。



 「そういえば越前ですが、本格的に加賀の連中が南下しようとしているみたいです。小競り合いだと思われていたようですが、慌てて準備をしているらしいですよ。ただ、この情報は本当かどうかは分かりません」


 「この情報は越前から来ていた商人から聞いただけだそうで、コウカの者が自ら調べた訳ではありません。近江も、基本的には南に物を買いに来ます。北近江では、あまり良い物が手に入りませんので」


 「東山道で運ばれる荷を買いに来ますから、美濃に続く道までは南下してくるんです。その商人達から聞いた話ですけど、噂を撒く為に吹聴したりするので本当かどうかは……」


 「まあ、商人なんてそんなもんだから、気にする必要は無いよ。どこだって奴等のやる事は変わらないもんさ。儲かるなら何でもやる。それが商人だからねぇ」


 「やり過ぎれば同じ商人仲間から消されますから、その辺りの加減は難しいみたいですけどね。私達からすれば、そんなギリギリを狙うから死ぬんだとしか思いません」


 「まあ、あの人達に何を言っても無駄ね。お金を稼ぐ事しか考えていないのが凄く多いもの。結局のところ、引く事が出来る者しか残らないわ」



 話が逸れたが、次郎君達も他に話す事は無かったようで帰っていった。何故かキッチリと食事をしていく辺り、彼等も随分図太くなったなぁ。まあ、食事くらい構わないが、あの図太さで失敗しなきゃいいけど。


 朝食は終わっていたので後片付けをし、皆にダンジョンに行ってくる事を伝えて家を出る。ダンジョンに入った俺は13~15層で米をゲットすると直ぐに脱出し、温泉地の家へと帰る事にした。


 帰ってくると皆も居たので昼までダラダラと過ごし、台所で昼食を作る。メルとフォルに手伝ってもらい、330個の餃子を作ったら焼いていく。1人30個だが、これで足りるかな? たぶん大丈夫だろうと思うんだが。


 焼きあがった餃子は自分で持って行ってもらい、勝手に食べ始めてもらう。全員分が焼けたので、俺達も食事にしよう。魚醤に米酢と香辛料を混ぜたタレを作っておいたので、そのタレにつけて食べる。うん、美味い。


 久しぶりの餃子だが、中からレッドカウの肉汁がジュワっと出てきて堪らない美味さだ。自画自賛するほど美味しい仕上がりだが、皆にも好評なので評価は自分だけじゃない。


 美味しい昼食を終えたら、久しぶりに全員で訓練をする。闘神の体操をした後は実際に木の杖で打ち合ったり、組み合ったりして体の使い方の練習をしていく。模擬戦ではあるものの、俺と戦う事は殆ど無かったので戸惑っているようだ。


 まあ、あっさり流されたり組み敷かれたりすると、驚くのも仕方ないのかもしれない。対人の訓練も多少はしていた筈なんだが、魔物相手の訓練に比べたら少なかったか。流石にそこは反省しないといけないな。


 いきなりグサっとやられる可能性もあるのが対人だ。気を付けるべきところとか、注意の向け方とかも教えていこう。そろそろ教える事のレベルを少し上げていかないと。


 夕方まで練習をさせていたが、今は台所で夕食を作っている。皆は風呂だ。今日の夕食は、うどんとおにぎりにした。シンプル過ぎて、それ以上の説明のしようが無い。さっさと作ろう。


 米と押し麦を半々で炊き、うどんのスープは乾燥椎茸がメインで松茸も入れている。野菜とブラックゴートの肉が入ったうどんだ。それはそうと、明日には新しいかす肉を作っておこう。脂も随分減ったし。


 それにしても未だに腸が腐ってないんだが、竜ってやっぱり何処かおかしいと思う。言ったら負けなんだろうが、それでも言いたくなる。おっと、メルとフォルが上がってきたので手伝ってもらおう。


 夕食は皆が喜んでいた。うどんも好評だったが、それ以上に良かったのがおにぎりだ。俺はホロホロ崩れるおにぎりは好きじゃないので割としっかり握るのだが、それが良かったらしい。いつもより食べやすいそうだ。


 まあ、パン食文化で育つと、おにぎりの方が食べやすいだろうなぁ。俺がホロホロのおにぎりが好きじゃない理由も同じだ。空気を含んで云々とか、殆ど握らないで云々とか、おにぎりにそんなもの求めてないっての。


 かぶりつくとポロポロ落ちるような柔いおにぎりなんて、食べ難くてしょうがない。アレは食べる人の事を考えて無いと思う。それ1回で俺は2度と食べないって思ったくらいだ。おにぎりなんてガッシリしてて良いんだよ。


 俺はそう思うね。



 ▽▽▽▽▽


 1163終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨747枚

 金貨657枚

 大銀貨540枚

 銀貨545枚

 大銅貨1551枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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