表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1162/1948

1161




 米と押し麦を半々にして土鍋で炊いていく。その横で魚のアラで出汁をとった後、野菜と魚の身を入れて煮込んでいく。十分に煮込んだら味噌を入れて、味噌汁の完成だ。


 鍋に竜の脂を少し入れ、レッドカウの薄切り肉を沢山炒めていく。そこに根菜類を長方形に薄くスライスした物を入れて更に炒める。魚醤に灰持酒、米酢にハチミツと甜菜糖を混ぜた物と神水を入れて煮込む。


 それなりに煮込んだら【加熱】を止め、【熟成】を十分に使ったら置いておく。御飯がまだ炊けていないので、炊けてからだ。


 やっと蒸らしも終わったので、これから再度温める。先ほど煮込んだ物を【加熱】で温め直し、御飯の上にかければ完成だ。久しぶりだし野菜が違うが気にしてはいけない。玉ねぎがこの季節じゃ手に入らないんだ。


 牛丼なんて久々だし匂いも違うけど、美味しそうである事に変わりはない。それじゃあ、いただきます。



 「何と言うか……見た目的にアレだけど、食べてみると美味しいね。米にぶっかけるってどうなの? って思ったけど、こういう料理じゃ仕方ない。アルドが言うには屋台料理みたいなものって言ってたしね」


 「そうですけど、私は特に問題ありませんよ? 見た目的にはもっとアレな料理とかありましたし、それ等に比べればマシだと思います」


 「まあ、そんな料理があるの? 私はそこまでアレな料理って見た事が無いけれど、これは問題ないと思うわ。そもそも上に何かをかけるって、米を食べる国じゃないと考えないと思うのよ」


 「米の国特有の文化って事だね。まあ、パンの上にスープをかけたり何てしないから、当たり前と言えば当たり前か。こういう椀を日常的に使い、米という穀物を炊く文化じゃないと生まれないだろうね」


 「この世界では大森林の南の国々か、それともヤシマの国ぐらいか。やはり文化というものが異なると、考え方も異なるのだろうな。それらが混じって新たな物が生まれたりする。なかなか面白いものだ」


 「文化って面白いものだと思うけど、アルドが言ってた通り、ヤシマの国は島国だから独自に発展しそうだよね。アルドの故郷も訳の分からない方向に発展したって言ってたし」


 「良い意味で、斜め上とか仰ってましたね。普通の人が発想する斜め上方向に邁進した結果、世界でも稀有な国に発展したと。独自の文化が発展した理由は、やはり島国だったからだとも」


 「まあ、良い意味で他から影響を受けなかったから、自分達の望む方向に発展出来たか、その基礎を築く事が出来たんだろうって言ってたね。言いたい事は分かるけど、どんなのがあったか聞くと言いよどむのは何故なんだろ?」



 そんなの言い難いからに決まってるだろ。オタク文化とか、アニメ文化とか言っても伝わらないしさ。言葉で説明するのも何か嫌だし。結局、説明するのを止めるんだよ。土台の技術力が違いすぎて、伝わるように説明出来ない。


 夕食後、ゆっくり風呂に入って、今は縁側で涼んでいる。ダリアとフヨウも一緒に居るが、2匹も同じ様に涼んでいるみたいだ。火照っている肌に冷たい風が心地良い。そんな中、ボーッとする贅沢を楽しんだ。


 部屋に戻ると女性陣は酒を飲んでいたので、2匹と遊びながらディルに指導を行う。皆も練習はしているんだろうが、毎日の積み重ねって感じじゃないんだよな。いや、どこかでやってるのかね?。


 そんな事を思いながらも、2匹が眠ったので布団に連れていってやる。寝かせた後で襲われたので、返り討ちにして皆も寝かせていく。全員を綺麗に【浄化】したら、もう寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界537日目>



 おはようございます。今日も特に何も無い1日です。こういう日が続いてくれるといいのに……と思ったけど、昨日は細川の刺客に襲われたんだっけ。結局、何も無かった訳じゃなかったな。


 今日こそ何も無い日になってくれればいいんだが。とりあえず朝の日課は終わったので、台所に行って朝食作りだな。


 台所に到着後、全粒粉と塩と神水で練っていく。面倒な物は使わずシンプルに作っていき、出来たら【熟成】を使って置いておく。グレイトシープの肉を焼き、十分に火が通ったら皿に移す。


 千切りにした根菜類を用意し、魚醤などを使ったソースを作れば準備は完了だ。スープをどうしようかな……今日は無しでいいか。そう思っていたら、皆が台所に来た。


 朝の挨拶をしたらチャパティを焼いていく。焼きあがったら自由に挟んでいってもらい、タコスモドキにして先に食べていってもらう。朝のラッシュみたいなものだが、慣れたものでメルとフォルも手伝ってくれた。


 朝食を終えて一息吐くと、今日も米を採りにダンジョンへと行く。今日は2匹を連れて行く事になった。そこまで急いでないし、木馬に乗る訳でもないからいいけどね。皆は外で練習だそうだ。


 カニガワのダンジョンに入り、昨日と同じ様に13~15層で米をゲットして脱出。アツタに行き、料理用の植物油を大銀貨1枚分購入して帰る。やっぱりこの時代は油が高いなぁ。特に料理に使える油は高い。


 灯り用の油はそこまでしないけど、口に入る物は高いわ。仕方ないと諦めるし、社会に還元する形だから良いけどさ。もっと大々的に栽培すれば単価も下がるし、俺も使いやすいんだがなー。


 今日は帰る途中に襲われる事も無かったので、スムーズに家に戻る事が出来た。本来はこれが普通の筈なんだが。まあ、気を取り直して、アイテムバッグに入っている鉄をどうするか考えよう。


 アダマンタイトを作る訳でもないので純鉄じゃなくてもいいんだが、わざわざ超魔鉄にする意味も無い。何かに使うかと思っても、別に作りたい物がある訳でも無い。困ったな、鉄を放置してもしょうがないし。売るか?。


 アイテムバッグの中も整理しなきゃいけないんだが、ここまで物で溢れているとなぁ。処理するのも一苦労だ。まあ、溜め込んだ俺が悪いのだが。


 悩んでいると昼が近くなっていたらしい、皆は帰ってくるのか分からな……帰ってきたな。全員分で大丈夫だ。全粒粉と塩と神水で練っていき、生地を作っていく。出来たので、スープ作りを始めよう。


 昼は具沢山の豚汁ならぬ牛汁だ。レッドカウの肉と野菜を炒め、神水を入れて煮込んでいく。十分に煮込んだら味噌を溶かして完成。そろそろ饅頭を作っていこう。中にチーズを入れて成形したら、蒸篭で蒸していく。


 既に皆は台所で待っているが、俺は気にせず料理を続ける。急かされても早くならないし。蒸し終わったら各自の皿に乗せて、2回目を蒸し始めたら食べていく。



 「チーズはやっぱり美味しいねぇ。饅頭だからか、スープがガッツリ系でも合ってるよ。そういえば、ヘビーブルの肉を出さないのはどうしてだい?」


 「あの肉は特に重いから、基本は夕方にしか出さないよ。食べたいなら今日の夕食はステーキにするけど、どうする?」



 皆がステーキを食べたいそうなので、今日の夕食はステーキに決まった。今日はガッツリ肉が食べたい気分らしい。まあ、よく分からないけど、それが良いなら俺は作るだけだ。


 昼食後、俺は練習に出る皆を見送ったら南の港へ行く。目的は海産物と塩だ。そろそろ補充しておこうかと思ったので海に行く事にした。港には多少の人が居たが、気にせず【念動】で海水を引き上げて塩を作っていく。


 十分に補充出来たら、次は海産物だ。【水歩】を使って海を走って行き、ある程度の場所から海中の海産物を【念動】で引き上げて殺していく。その後、素早く冷凍してアイテムバッグの中へ。素早く絞めないと味が落ちるからな。


 十分に海産物を確保したから、そろそろ港に帰ろう。そう思い戻ったのだが、港に居る連中からはバケモノを見る目で見られた。当初は俺を襲おうとしてた癖に根性の無い奴等だな、まったく。


 下らない連中は無視し、俺は家へと戻った。



 ▽▽▽▽▽


 1161終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨747枚

 金貨657枚

 大銀貨540枚

 銀貨545枚

 大銅貨1551枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ