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0115




 ビキニアーマーズの武器を作り終わり、大銀貨4枚を受け取った。硬木はオマケなので代金は受け取っていない。俺的には使い切れて満足だ。宿の浄化が終わっているのでギルドへ行く。


 ギルドの中に入り受付で手続きをしてもらっていると、突然声を掛けられた。周りに人が居ないので間違いなく俺達だ。



 「ちょっと、いいか? お前さん等の中に、王太子殿下や王女殿下に武器を作った奴が居るだろう?」


 「だったら、何だ?」


 「正規の鍛冶師じゃない者が、武器を作っても良いと思ってんのか!?」


 「その文句は王太子殿下に言え。王太子殿下がお認めになった事に、お前如きが口を挟むのか?」


 「ぐっ!?」


 「おいおい。自分がやってる事が、王太子殿下の顔に泥を塗る事だって理解してなかったのか?」


 「ぬ……ぐ………」


 「随分と頭の悪い奴だな。さっさと失せろ」


 「テメェ、覚えてろよ!」


 「何で汚いツラを覚える必要があるんだ? 記憶の無駄だろ? 後、俺は鍛冶師じゃなく【錬金魔法】と【練成魔法】で作ってるだけだ」



 少し離れた所に居る傭兵どもが爆笑してるな。仮に鍛冶師どもが嫌がらせをしてきても王太子が何とかする約束だしな。それに俺達は武具に困らないから嫌がらせの意味が無い。


 手続きが終わったか、登録証とお金を受け取って帰ろう。仕事の報酬は大銀貨2枚だった。あれだけ大きい敷地だとこれぐらいになるんだな。


 今日は仕事をしたものの午前中で終わったし、午後からはビキニアーマーズの武器を作った。何か中途半端な時間だな。


 迷宮に潜ったりしてると夕方頃に戻ったりするんだが、街中の仕事だったりするとこんな時間で仕事が終わってしまう。まだ夕食には早いし、どうするかな?。


 宿に戻ると王女とライブルが居た。ライブルは久しぶりだが王女は朝来ただろうに、何かあったか?。



 「済みません。朝に続いて、また来る事になりました」


 「申し訳ない。王家御用達の鍛冶師どもが騒ぎ出しましてな」


 「よく分からない鍛冶師なら、ギルド内で難癖つけてきたよ」


 「もう、ですか……」


 「呆れてしまいますな。アヤツ等はずっと王家御用達で居られると思っておるのでしょうか?」


 「王太子殿下の顔に泥を塗って許されると思うとは、何と愚かな……」


 「そっちで何とかする約束なんだから、そっちで何とかしてくれよ?」


 「それは当然ですし、王太子殿下もそのつもりです」


 「ただ、場合によっては仕事を1つ頼む事になる場合がありましてな」


 「あー……。品評か何かか?」


 「えぇ。恐らくその形になるだろうと仰られていました」


 「面倒臭い奴等だなー。大した腕も無い癖に」


 「大した腕が無いから鬱陶しいのさ」


 「まぁ、そういう輩は正面から叩き潰せば良いだけです」


 「アルドに勝てないのは、分かっているものね」


 「まぁ、その時が来たら請けるよ」


 「「お願いします」」



 結局2人の話はそれだけだった。部屋に戻っても微妙な時間だったので、早めに夕食をとる事にする。大銅貨6枚を支払うと直ぐに料理がやってきた。


 食事後は直ぐに部屋に戻ってゆっくりする。ダリアもカエデも早くから酒を舐めているが、ゆっくり味わっているらしく大人しい。折角なので王角竜の肉をツマミに出してやった。


 部屋の窓を開けて王角竜の肉を焼いて食べてみるが、赤身感の強い肉で歯応えが凄い。歯応えがあり過ぎてどうにもならない肉だったので、ダリアとカエデに任せる事にした。


 アニメやラノベでは超が付くほど美味しい肉だったりするが、実際には凄過ぎる筋繊維に歯が立たないような代物だった。竜の強さを考えたら当然の事か……。



 「竜は食べられないね」


 「流石にコレは無理ですね」


 「堅いわ……これは堅過ぎる」


 「竜の強さを考えれば分かる事だったな……」


 「あれだけの強さなんだから、肉の方も凄いに決まってるかー。残念だね」


 「美味しいかも……と思ってましたが、駄目でしたね」


 「それが分かっただけでも、良かったのかしら?」



 何か納得がいかなかったので、【破砕】を丹念に行ってハンバーグにして焼いて食べてみたら、物凄く美味しかった。どうやら筋繊維を何とかしたら美味しいらしい。



 「ん! コレ美味しいね!」


 「うわぁ。これは凄いです!」


 「凄いわ……。凄く美味しい!」


 「堅いと言うか強靭な筋繊維をどうにかすれば良いんだな」



 肉自体は美味しい物なんだが、如何せん堅すぎて強靭すぎるのが問題なんだ。ステーキなんかでは……うん? 竜の肉って熟成したっけ? 1度やっとこう。【熟成】して焼く。


 何か凄い良い匂いがしてきたな。浄化してあるから、腹を壊す事は無い。そろそろ食べて……うわっ! 何だコレ!? 滅茶苦茶美味い! 流石竜の肉だな、表現出来ない美味さだ!。



 「あれ? さっきと違って美味しい!」


 「凄いです! 柔らかくてジューシーで、こんな肉は初めてですよ!」


 「こ、これは……。美味し過ぎるのでは………?」


 「竜の肉は普通の肉に比べて、熟成され難いんだろうな。時間が経ってるのに熟成されて無かったっぽい」



 逆に言えば、新鮮さが維持されるという事でもあるんだが。流石は竜の肉と言うしかないんだろうな。ダリアやカエデも欲しがるのであげたら、3分の1くらいまで減った。


 黒い奴等の肉は無いし、竜の肉も無くせそうで良かった。幾ら大型のアイテムバッグとはいえ、邪魔な物は邪魔だからな。無駄な物を詰め込む気は無いし、置いておく気も無い。


 満腹になったうえ、酒を飲んでたからか2匹は眠ってしまったらしい。何故なら、3人にベッドに連れて行かれてる。今日は、【鋭覚】【極幸】【至天】を使って撃沈させておいた。


 色々な意味で見せられない状態になっているので、念入りに浄化しておこう。さーて、俺も寝るか。おやすみなさーい。



 <異世界62日目>



 おはようございます。昨日の鍛冶師の話が拗れて、鬱陶しい事にならないと良いんですが。なったら全力で王太子に丸投げしよう。なーに、責任取ってもらうだけさ。


 浄化するんだが、そろそろ起きてきそうだな。……って、予想が外れたな。珍しい事もあるもんだ。



 「チュッ! おはよう、アルド」


 「おはよう、メル」



 1人早く起きられたからか、スキンシップが激しい。2匹も起きてこないので、メルとイチャイチャする事にした。しばらく好きなようにさせていると、2匹が起きてきた。



 「「おはよう。ダリア、カエデ」」


 「ニャオン」 「ガルッ」



 今度は2匹を混ぜてイチャイチャする。2匹のテンションは直ぐに上がって騒がしくなり、2人が起きて来た。



 「「チュッ! おはよう。アルド、メル、ダリア、カエデ」」


 「「おはよう、2人とも」」 「ニャァ」 「グルゥ」



 皆で一頻りスキンシップをした後、食堂へ行き朝食を注文する。大銅貨6枚を支払い席で待っていると、直ぐに朝食がきた。朝食を食べながら今日の相談をしたが、決まらなかった。


 朝食後、宿に戻ると王女とライブルが居たので、決まっていても意味は無かったかもしれない。どうせ昨日の鍛冶師の事だろうし、王城行きかねぇ?。



 「おはよう。昨日の事?」


 「おはよう御座います。はい、昨日の事です」


 「おはよう御座います。城で鍛冶師どもが騒ぎまして、陛下がどちらが素晴らしい物を作るか競えば良いと」


 「こっちは競う気なんて無いんだが、しょうがないな……」


 「今回は王城の庭で、武器を持ち寄って決めるそうです」


 「俺達の武器を持って来いって事か?」


 「そうなりますな」



 仕方ないか、奪おうとしてくるなら殺せば済むしな。その覚悟をして行けば良いだけだ。馬車に乗って王城に行くとするか。……王女とライブルは俺の覚悟が分かったらしい。


 俺の態度に出てたのかな? 2人がやたら緊張しだしたんだが……。



 ▽▽▽▽▽


 0115終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨13枚

 金貨50枚

 大銀貨38枚

 銀貨14枚

 大銅貨32枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 オリハルコンの苦無

 アダマンタイトの十手

 王角竜の分銅鎖

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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