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 流石にそろそろいいんじゃない? と思っていたら、勝家君が何かを持って現れた。どうやら今までの事も含めたお金を持ってきたらしく、大金貨で2枚支払われた。ただ金貨2枚も渡されて、新たな仕事も請ける事に。


 その仕事の為に勝家君について行く。連れて行かれたのは那古野城の倉で、そこには塊になって保管されている金銀があった。これを大銀貨と大金貨にするのが今回のお仕事だ。尾張の職人では上手く出来なかったらしい。


 俺は大銀貨と大金貨を作っていくのだが、約1年分の銀と金は結構な量があり、それなりに時間が掛かりそうだ。勝家君と雑談をしながらダラダラと作り、終わった時には夕方になっていた。


 全て終わった事を勝家君に伝えると、彼と一緒に信秀さんに説明し俺は帰る事にする。那古野城を出て、温泉地まで一気に走り家に戻った。中に入った途端、酒の臭いが強烈に漂ってくる。どうやら飲んで過ごしていたらしい。


 部屋の中を【風魔法】で換気し、皆に神水を飲ませていく。何でグダグダになるまで酔っぱらうかね? 昼からずっと飲んでたんじゃあるまいな。とにかく台所に行き、夕食作りを始める。


 野菜とシルバーバッファローの薄切り肉を魚醤などで炒め、十分火が通ったら米と一緒に炊いていく。ある程度ご飯が炊けてきたら、その横でメルと魚を焼きながら、フォルに野菜と乾燥椎茸の味噌汁を作ってもらう。


 焼けた魚は半身にし、大きな骨を取ったら残りの骨を【粉砕】する。御飯と味噌汁を入れていき配膳したら、早速食べよう。



 「偶には魚もいいね。それより、料理を教えに行くだけの割には時間が掛かったみたいだけど、何かあったのかい?」


 「いや。料理を教えた後、去年から溜まっている金銀を大銀貨と大金貨に変える仕事を請けただけだよ。一応は金銀の重さで取引してるらしいんだけど、やっぱり貨幣にしてある方が価値が高いからさ」


 「まあ、そうでしょうね。塊を渡されても使い難いですし、そのものではね。金貨という貨幣だからの価値であって、塊そのものだと価値が下がるのは仕方ない事です」


 「まあ、貨幣作りが出来ていないから、大陸に金銀が奪われたりしているんでしょう? 自国で貨幣を作るなんて当たり前なんだけど、この国は変な混ぜ物ばかりするから……」


 「この国というよりサカイという所が原因なんだろうけどね。ヤシマの国最大の商業都市の癖に、汚い商売ばかりやっている所らしいから。1番が腐ってるんじゃ、その下はもっと腐るに決まってるさ」


 「それもこれも昔の貨幣の運用の失敗からだそうだが、いつまでそんな事を続けるのだろうな? 昔の事を都合の良い言い訳にしている様にしか聞こえないがな」


 「実際そうなんじゃないの? 昔なんて関係無く、今やっている連中が問題なのにね。昔の人がやったかどうかなんて、何の言い訳にもならない筈なんだけど……」


 「今は居ませんから言えますけど、足利という家がちゃんと罰を与えませんからね。それなら好き放題やるでしょう。罪を犯しても罰を受けないのでは、止める事は出来ません」


 「多くの奴は馬鹿なんだからさ、殴って止めるしか方法が無いんだよね。言って止まる奴は、真面目な奴か賢い奴だけだ。言っても聞かない馬鹿ばっかりだから、罰があるんだよ。神罰だってあるんだしさ」


 「それが分かってる奴ばっかりなら、誰も苦労なんてしないさ。世の中の奴等が賢くなっても、我欲に溺れる馬鹿は居なくならないんだ。結局、殴られないと分からない馬鹿が大半なんだよ」



 まあ、元の世界でもそうだしな。結局のところ、殴られないと理解しない馬鹿が多い限り、殴って止めるしか方法が無いんだ。奇麗事を言う奴は、犯罪者や犯罪の温床を増やす奴でしかない。そういう奴こそが悪を生み出す大元なんだよ。


 藤達は大丈夫だろうか? 余計な事に巻き込まれている可能性は高そうだが、こっちに飛び火させるのは勘弁してくれよ。こっちに持って来られても困るぞ。


 下らない事を考えてないで、今の内に減った銀貨の補充でもしておくか。


 ちょっと前にガラスと一緒に手に入れたんだよな、銀。これを使って銀貨にするのはちょっと勿体無いけど、減った銀貨を補充しておかないと。何と言うか、銀貨だけが突出して減ってるからバランスが悪い。


 出来得る限り、1度に沢山の銀貨を作る練習をしながら作製し、終わった時には襲われた。既に2匹は寝ていて、風呂に入ってなかったのは俺だけだったのだが、返り討ちにして綺麗に【浄化】しておく。


 全て綺麗にしたら風呂に入り、あがってから銀貨を数える。311枚も作ってたのか、どうりで時間が掛かった筈だ。他には……ガラスがあるんだよな、それも曇った古いガラス。これ……どうしようか?。


 ガラスペンの予備を4本作っても余っているし、適当にガラスの醤油差しでも作っておこう。まだ余ってるから、後は厚めのガラス瓶にすればいいか。新しく手に入れたガラスも全部ガラス瓶にして、さっさと寝よう。


 今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界535日目>



 おはようございます。今日も特に何もありません。ゆっくり家で休んでいるか、それとも全員のズレを修正するか。どっちもしてから、ダンジョンに米を採りに行ってこよう。ついでにツシマかアツタで買い物でもするか。


 台所に行き、朝食作りを始める。今日の朝は久しぶりのタコスモドキだ。全粒粉を塩と神水で練り生地を作る。【熟成】を使った後は放置し、ブラックゴートの肉を炒めていく。十分に火が通ったら皿に盛って、次はチャパティだ。


 円状に生地を延ばしたら焼いていく。出来上がったチャパティも皿に乗せていき、最後に野菜を解凍して細く切って完成。卵と米酢を混ぜた後、竜の脂を混ぜてマヨネーズを作ったら全て終了だ。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」


 「今日は遅かったみたいね。既に朝食が完成してるわ。御免なさいね、アルド」


 「別にいいさ。今日の朝は簡単に済ませるつもりだったし。それよりも、今日は朝から皆のズレを矯正しようと思う。流石にそろそろ直しておくべきだと思ってさ。昨日も酒を飲んで過ごしていただけの様だしな?」


 「「「「「「「うっ……」」」」」」」


 「私は酒を飲まないので関係無いが、ズレを直すのには賛成だ。自分で直そうと思っても、これで本当に正しかったのか分からなくなる事もある。そろそろ正しい状態にしておきたい」


 「しょうがないね。まあ、アタシ達も真面目に練習するか。今までの生活を思い返せば、色々マズいのも事実だし。代わりにお酒買ってくるから作ってよ。昨日で随分減っちゃったんだよね」


 「聖水も殆ど無いので作ってほしいですね。キツイお酒を飲む時には、やはり聖水で割るのが1番ですから」


 「まあ、分かった。ダンジョンに行く前に樽を出しておいてくれ。ダンジョン内で聖水にしておくよ。尾張は川が多いが、人目につきやすいからな。聖水や神水作りをあまり見られたくない」


 「屋敷の井戸の水だと、全員分には足りないからね。それは仕方ないよ」



 朝食を終えた俺達は家を出て、少し離れた所に向かって歩いて行く。到着すると皆を並ばせて、闘神直伝の体操を始めさせる。もちろん極小の身体強化をさせているが、早速とばかりにズレを指摘していく。


 体感で1時間ほど指導すると、全員が汗ばむ程の運動になった様だ。やはり思っていた通りにズレていたのと、極小の制御が甘くなっていた。もう1度キッチリと極小の制御を練習するように言っておく。


 流石に皆もここまでズレているとは思わなかったんだろう。俺はダンジョンに行くと言ったんだが、皆は練習を続けるらしい。なので樽を受け取ってから出発した。


 雨が降りそうだけど、降りだしたら家に戻るようにな。



 ▽▽▽▽▽


 1157終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨747枚

 金貨657枚

 大銀貨546枚

 銀貨545枚

 大銅貨1551枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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