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1154




 藤達が風呂から上がってきたので、焼いておいたブラックコブラの肉を渡しておく。どうやら部屋で酒の肴にするらしい。ウチの女性陣と同じ事を考えているぞ? 方向が似通って来てるって……もう、放っとこう。


 ゆっくりと風呂に入ったら、上がって部屋でゆっくりする。皆はブラックコブラの肉を肴に酒を飲んでいるが、俺はダリアとフヨウと遊んでいる。ディルはブラックコブラの肉を食べたら、こっちにやって来た。


 ダリアもフヨウも【浄化】した後に【心静】を使うと、ウトウトし始めて直ぐに眠った。布団を敷いて2匹を寝かせてやると、猛然と襲いかかられたが簡単に返り討ちにして寝かせる。あの肉を食べると本当に弱くなるなー。楽で助かる。


 皆を綺麗にした後で屋敷中を【浄化】したら、隠密の4つの技を使って外に出る。木馬に乗ったら南へと移動し、海の上を走って行く。ある程度進んだら海産物を【念動】で持ち上げて凍らせ、アイテムバッグに収納する。


 海老や蟹に魚や貝など、多種多様な海産物を手に入れていると、鮫っぽい奴が木馬を襲ってきた。【念動】で空中に浮かせ、一気に凍らせて始末したら収納して持って帰る。急いで港に戻り、焼き場を作って料理を始めた。


 鮫を解体し、身の部分だけを取り出す。【浄化】の権能で綺麗にしたら【乾燥】で水分を抜く。塩を加えながら鮫の身を磨り潰して混ぜ、程好い硬さになったら成形していく。面倒なので【念動】で長方形にして焼いていこう。


 空中で【加熱】を使い焼いているので他人には見せられないが、こんな時間なら問題無い。ついでに周りも確認済みだ。焼きあがったら完成。世にも奇妙な長方形の焼き蒲鉾だ。ちくわと迷ったが、こっちの方が面倒臭くなくていい。


 昔、ボーッと蒲鉾作りの動画を見ていて良かったよ。じゃなきゃ、作り方なんて分からなかった。笹蒲鉾の作り方だったけど、蒸す必要ないんだって驚いた事がある。それを思い出しながら作ってみたんだ。試しに一口。


 ………うーん? ちょっとだけ魚醤を垂らしてみよう。……うん! これだ! やっぱり味が付かないと美味しくないな、白身だから味が薄い。とはいえ、薄いからこそ合わせやすいというか、使いやすい食材だ。


 まあ、欲しかった物は手に入れたので帰ろうっと。屋敷まで帰ってきたので綺麗にしてから入り、さっさと布団に入って寝る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界534日目>



 おはようございます。今日は特に何も無い日なので、米と肉をダンジョンに取りに行きます。尾張の魔物を少し減らした方が良いだろうか? ダンジョンの中に行かなくても美味しい肉が手に入るかもしれないし、ちょっと探してみよう。


 朝の日課を終え、昨日の夜に忘れていた邪気の【浄化】を<浄化の三道具>を使って済ませたら、台所に行って朝食作りを始める。土鍋で御飯を炊き、野菜と乾燥椎茸で味噌汁を作っていく。御飯を蒸らしている間に、昨夜とってきた魚を焼き始めた。


 焼きあがったら半身にして骨を取り外していき、身に残っている骨を【粉砕】したら運んでいってもらう。御飯も炊けたら入れていってもらい、皆は朝食を食べ始めていく。【念動】と【加熱】を使っていても、10尾同時が限界だ。


 ここには14人+3匹いるので、料理も簡単には終わらない。そのうち4人は手伝ってくれているが、残りは待っているだけなので大変なんだ。まあ、台所に大量に来られても困るし、調理器具も多くないからな。しょうがない。


 さて、俺達の分も焼けたし、そろそろ食べようか。



 「今日は朝から魚だけど、偶には悪くないね。昨日の塩で漬けた野菜もあるけど、この茶色い物はなんだい? 中は茶色くないみたいだけど……」


 「それは蒲鉾ではないのか? 魚の身を潰して焼いた物だと聞いた事がある。食べた事は何度もあるが作り方など知らんので、それぐらいしか分からぬがな」


 「藤の言う通り、それは蒲鉾だ。白身魚と塩を混ぜて練り、出来た物を形を整えて焼いた蒲鉾になる。ちなみに蒸して作る物や揚げて作る物もあるんだけど、夜中だったし面倒だったんで焼き蒲鉾にした」


 「この魚醤をつけて食べるんですか? ……うーん、蒲鉾というのは殆ど味が無いんですね。何か魚っぽい味はしますけど、それだけです」


 「まあ、慣れてないとそんな物だろうな。どちらかというと、何をつけて食べるかを考えた方が良いし、うどんとかラーメンとかの具として使う感じだと思えばいいよ。俺は山葵醤油で食べるのが好きだけど、山葵が無いんだよなー」


 「ふむ………コレは食べた事の無い蒲鉾の味だな。まあ、私も何度も食べた事など無いが。それにしても味が無い気がするが、コレは何の魚の身で作ったのだ?」


 「それは鮫だよ。海の生き物で歯が大量に生えていて、人間種も平気で襲ってくる奴だ」


 「………よく、鮫などを捕まえようと思ったな。海沿いに住む者は、毎年どこかで鮫に殺されて喰われておるというのに」


 「木馬に乗って海の上に立ち、海産物を獲ってたら襲ってきたんだよ。だから返り討ちにしてやっただけだ。人が海老や蟹を獲ってたっていうのに邪魔しやがって」


 「ああ……うむ、そうか。それは仕方がないな。伊勢の海老は美味いからな、怒るのは当然であろう」



 何だか皆が微妙な顔をしているが、食べ物の恨みは怖ろしいもんだ。そう言うと納得していた。皆が雑談をしながら食事をしている最中に、俺はダンジョンに米を取りに行ってくる事を伝えて食事を終えた。


 皆は食事しながらお喋りしているので、部屋に戻り準備を整えたら出発する。今日はダリアとフヨウも一緒だ。ついてくるのは久々かな。とりあえず一気にダンジョンまで走り、迷宮紋から中に入る。


 よく考えたら、仮称バハムートを倒したんだから変化していて当然だ。そんな事を思っていたら光が止み、1層が姿を現す。何で1層目から川のある平原なんだよ。仕方なく人波の方向に向けて進む。


 方向は南西だったので、そこから2層へ。2層、3層も変わらず南西だったので、さっさと進む。4層は海だった。今度は北西だったので、そちらに進み転移紋を発見。4層、5層、6層と進み、次の地形の7層へ。


 今度は鬱蒼とした森だったが東へと進む。森が面倒なのか、ここには人が殆どいない。なので、北東か南東かの判断がつかない。東へと進んで行くと北に転移紋を発見したので、そこから次の層へ進む。


 7層、8層、9層と進み、10層に到達すると、今度は川の無い普通の平原だった。こっちが先じゃないか? そう思いながらも南東へと進み、転移紋で次の層へ。11層、12層と進み、13層でようやく沼地になった。


 13層、14層、15層の米を全てゲットしたら、北の転移紋から16層に進む。光が止むと草原だった。ただし牛塗れだ。ビッグカウやクレイジーバッファローにミルクカウまで居るぞ? 向こうにはシルバーバッファローだ。


 とりあえず突っ込んで来る奴は首を落とし、処理して収納する。シルバーバッファロー4にレッドカウが3、まずは食べた事が無い奴を持って帰ろう。ミルクカウが突っ込んで来たので【念動】で持ち上げ、壺を出してミルクを搾る


 その後は首を落として【浄炎】で焼く。ミルクカウは牛乳が美味しいだけだから肉は要らない。壺に入れた牛乳を【念動】で持ち上げて、【加熱】で沸騰させる。3分程で止め、【乾燥】で一気に水分を抜く。最後に【浄化】して完成だ。


 多分だけど、これが蘇という食べ物だと思う。昨夜、寝る前に色々考えていたらチーズの作り方を思い出したんだ。その時に、この蘇の作り方も思い出したんだけど、これで良いかは分からない。


 古い時代の食べ物な所為で、作り方が殆ど分かっていないって記事を昔読んだんだ。そんな事を思い出しながら作った蘇は、何となく記憶にある茶色い塊に似ている気がする。食べてみたが、何となくチーズっぽい感じかな?。悪くはない。


 もうちょっと色々集めるか。



 ▽▽▽▽▽


 1154終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨745枚

 金貨655枚

 大銀貨546枚

 銀貨235枚

 大銅貨1551枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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