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 隠密の4つの技を使い、稲葉山城を正面から下る。大手門も山門も跳び越えて、イノグチの町へと一気に移動していく。そこまで時間は掛からず町に着いたのだが、灯りが焚かれていて厳重な警備がされていた。


 夜中なのに何故ここまで警備が厳重なんだ? そう訝しみつつも中に入って調べていく。盗み聞きなどをしていて分かったが、どうやら土岐頼芸が火を焚いて監視しろと厳命しているらしい。暗殺対策だそうだ。


 ちなみに兵士や武士達には、やる気が欠片も見えない。寝ずの番なんて面倒なだけだもんな。やらなくていいなら、誰もやりたくなんて無いだろう。盗み聞きの内容から、土岐頼芸が居ると思われる商家の屋敷へと行く。


 中に入って確認すると土岐頼芸は居らず、武士が5人ほどで酒を飲んでいた。どうやらここは偽の頼芸の寝所らしい。姑息な手を使うなぁ、管領と同じかよ。


 俺は酒を飲んでいる5人を【昏睡】で眠らせ、1人1人起こしては【白痴】で聞いていく。誰1人として有名な奴は居なかったので、さっさと殺して収納した。こいつ等は頼芸の寝所を知らなかったので、改めて調べよう。


 再び盗み聞きをしていくのだが、酔っ払っている武士が多くおり、そいつ等を眠らせては殺害していく。兵は殺す気など無いが武士は別だ。町娘を手篭めにしているゴミも居たので、両方を気絶させてからゴミだけ処分しておく。


 そんな事をしていると、町の隅にある神殿内に土岐頼芸を発見した。こんな所に居たと言うべきか、この騒動に神殿が関わっていた事に納得するべきか。どっちもだから悩む必要なんて無いな。早速、殺していくか。


 俺は【衝気】と【昏睡】を使いながら、神官を眠らせては殺害していく。まともな神官は殺さないが、浄化魔法が使えない奴が多過ぎる。そんな奴は神殿に不要なので、どんどんと始末していった。3分の1ぐらいにまで減ったかな?。


 100人は居る神殿の内、30人程しか浄化魔法が使えないってどうなってんだよ。もうちょっと修行しろよな。どんどんと進み、ようやく土岐頼芸の寝所に来た。周りに護衛をしている者と神殿の者が居るが、ちゃんと寝ずの番をしているらしい。


 俺は頼芸も含めて全員を眠らせると、護衛をさっさと始末し、神官には浄化魔法が使えるか聞いていく。使える者は居なかったので始末して収納した。本当に役に立たない神官ばっかりだな。神官と言う名の賊と考えるべきか。


 さて土岐頼芸なんだが、どうやって殺そう? うーん………そうだ、串刺しにしよう! ここはワラキアじゃないし並べたりはしないが、土岐頼芸が死んだと印象付けられるだろう。そうと決まれば、さっそく木材集めだ。


 と思ったんだが、何故か槍とかが保管してある場所を見つけたので、その槍の柄を流用する。穂先は全て頂いていこう。太さ20センチ、長さ4メートルの丸太槍が完成した。コレで裸に剥いた土岐頼芸の心臓を刺して……っと。


 後は垂直に立てておけば、朝になったら見つかるだろう。……よし、地面も固めておいたので倒れる心配も無い。良い仕事した後は気分が良いな。ついでに神殿内の金銭も賠償として貰っとくか。


 途中で神官どもから、奴隷売買に近い事をやって荒稼ぎしていると聞いていたからな。こいつ等から奪う事に対して、良心の呵責は一切無い。根こそぎ奪ってやるから覚悟しろよ、クズども。


 地面の下や天井の梁の上などから壺を回収し、更に土壁の中の金貨まで回収していく。総浚いして全て回収したら綺麗に【浄化】し、<浄化の三道具>を使って周辺の邪気を根こそぎ【浄化】した。


 町を出て北に走って行き、ある程度離れたら穴を掘る。死体を放り込んで【浄炎】で焼き、【粉砕】して処理を進めていく。何度か穴を埋めながらも100人ほどの死体を処理し終わった。半分以上が神官なところが、腹立たしい事このうえない。


 ようやく本当の意味で全てが終わったので、稲葉山城に帰って寝よう。城に帰り部屋に入ると、マムシさんと小見の方が2人の子供の横で寝ていた。部屋の中と4人の体や服を綺麗に【浄化】したら、おやすみなさい。



 <異世界532日目>



 おはようございます。稲葉山城で寝る事になるとは思いませんでしたが、2人が居るので仕方ありません。起きた時には4人とも寝ていたので、起こす事なく部屋を出る。庭に行き、昨日のままの焼き場で朝食を作ろう。


 まずは全粒粉を塩と神水で練っていく。練り終わったらグレイトシープの角煮を作り、鶏出汁の野菜スープを作る。後は角煮を中に入れて、饅頭を作っていくだけだ。【念動】も使いながら作っていき、15個出来たのでアイテムバッグに仕舞う。


 まだ起きてくる気配は無いので、今の内に昨日奪ってきた迷惑料を数える事にした。大金貨が51枚。金貨が162枚、銀貨が137枚、大銅貨が229枚、銅貨が56枚。多いと言うべきか、少ないと言うべきか困るな。


 俺がテーブルに積み上げている金銭を見て、マムシさんがギョッとしているが気にしなくていいよ。全てアイテムバッグに仕舞い、饅頭を蒸篭で蒸していく。既に小見の方も椅子に座っているが、当たり前に食う気なんだな。



 「ああ。さっきの金銭は腐っている奴等から回収してきた迷惑料だ。その腐っている奴等が土岐頼芸に味方していた所為で、奇襲が成功した様だな」


 「………成る程、あやつらか。いちいち面倒な奴等じゃが、こうやって戦に介入しては銭儲けをしておる。浅ましい事このうえない。そう言うと、神への不敬になるかの?」


 「ならない、ならない。神様はあの連中が敵対してきたら、根切りにしろと仰るくらいだ。反撃なら、どれだけ殺しても文句は言われないさ。むしろ浄化魔法、ヤシマの国なら<浄術>か? それが使えない奴は全て殺してしまえ」


 「いや、殺してしまえって……。それ以前に、神様が言っていたとはどういう事だ?」


 「そういう事だよ。不老長寿というのは神の加護が無ければなれないんだ。つまり、不老長寿であるという事は、神の加護を持つという事になる」


 「あ、あぁ………そうなのか。神武の帝も神の加護を持たれていたのか……。もう、考えるのは止めようかの」


 「「ごはん!」」



 饅頭が蒸しあがったので、皿に乗せて置いていく。1人3個は多いかもしれないので、余らせても構わない。そう言って食べ始めたのだが、大陸の料理と聞いて目の色が変わったな。誰にもやらん! という気概を感じる。


 誰も取ったりしないんだが……放っとくか。2人の子供は朝からモリモリ食べているが、小見の方の側仕えなんかは呆然としている。帰蝶は今のような健啖家では無かったんだろう。今はよく食うから、余計に驚くんだろうなー。



 「しかし、コレは柔らこうて美味いな。中に入っておるのは肉のようだが、臭くも無く美味いわ。味が濃いものの、外の皮と共に食べると丁度良い味になる。大陸は凄いのう」


 「本当ですね。それに<蒸す>と言いましたか、あのような料理法は初めて見ました。我が国は遅れているのでしょうね」


 「「美味しい!」」



 ただ美味しいと言う2人を見た後、余計な事は言うまいとマムシ夫婦も黙って食べる事にしたようだ。それにしても利尚こと義龍と、その母である深芳野を見ないな。特に母親の方。側室が表に出る訳にはいかないのかね?。


 そう思っていたら、深芳野は利尚を産んだ後に亡くなったらしい。その後は乳母と共に育ってきたそうだ。利尚には新しく側近を付けているので大丈夫だろうとの事。何を考えているか分からない子だったが、今はよく話すようになったそうだ。


 何でも、人の頭が弾け飛ぶ夢を見るらしい。そう聞いたので、尾張を荒らしていた土岐の家臣などをブチ殺したのは俺だと伝えておいた。呆れた様な目で見られたが、賊と同じ事をしているのだから殺されても文句は言えまい。


 そう言うと、流石に目を逸らした。ただ、マムシさんは何をするか知らなかったらしい。土岐の家臣が五月蝿いのでやらせ、自分の家臣には何としてでも利尚は連れて帰るように言っておいたそうだ。


 帰って来たのは利尚と、馬を引いていた小者だけ。流石に驚き、前に出そうとは思わなかったらしい。今年の火の季節が終わる頃にようやく立ち直れたようで、皆もホッと胸を撫で下ろしたと強く言われた。



 「そんなに強調しなくても、何もしないさ。さっきも言ったが、賊のような事をするからあんな殺され方をするんだ。ちゃんと死にたければ、下らない事をしなけりゃいい。そういえば今思い出したんだが、援軍どうしよう?」



 俺は北部織田家が援軍を出そうとしている事を教え、朝から稲葉山城を後にする事に決めた。このままじゃ、何の意味も無い事をしなければならなくなる。


 ただの恥になってしまうんで、信康さんに早めに説明しておかないと。



 ▽▽▽▽▽


 1146終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨745枚

 金貨758枚

 大銀貨546枚

 銀貨735枚

 大銅貨1560枚

 銅貨525枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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