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1142




 朝食が終わったので、後片付けを行いながら皆の予定を聞く。聞いたものの意味は無かった。皆は今日1日、屋敷でゆっくりするらしい。まあ、たまにはそれもいいと思う。何故か訳の分からない事が次から次へと起こるし、少しゆっくりしたいところだ。


 片付けを終わらせたので出発する。今日は1人だけでダンジョンに行く。その為、ダリアとフヨウも置いてきた。前回攻略してしまっているので、内部構造は変わっている筈だ。だからこそ木馬で一気に進もうと思っている。


 ダンジョン前に着いたので、迷宮紋の前の列に並ぶ。順番を待っていると、何やら派手な色に染めた革鎧を来ている奴が居た。一瞬<かぶき者>という名称が頭に浮かぶが、この時代に<かぶき者>と言って通じるんだろうか?。


 そいつは太い鉄の棒をブンブン振り回して格好をつけているらしい。バカバカしくて見ていられないので、スルーしてダンジョンに入ろう。【空間把握】で確認したが、何故かチラチラ俺の方を見ていたな? ……まあ、考えても分からないので無視だ。


 1層は草原で南の方に移動しているようなので、俺もそちらへ移動する。2層、3層と移動し、4層へ進むと平原となっていた。今度は西に移動しているので、俺も西へと移動して5層へ。5層、6層も移動し7層へと進む。


 もうこの辺りにも、当たり前に武士なんかが居るようになったなぁ。最初は苦戦していたようだが、慣れた今では当たり前のように突破している。


 そんな荒地の地形を進んで行き、8層へ。8層、9層も進んで行き10層へと着くと、途端に人が居なくなっていた。


 その理由は1つ、それはここが洞窟だからだ。当たり前の事だが、危険な所には誰も近寄らない。1部の奴等は突破するだろうが、そういう奴等が命を落としたり実力を伸ばしたりする。どちらかは分からないが、挑む奴等は居るだろう。


 東に進み見つけた転移紋から11層へ。コウモリが少ないが、代わりに毒百足と毒蜘蛛が出てくる。意外に厄介だが、天井から一気に襲われるよりはマシだと思う。そんな中を11層、12層と突破して13層へと移動する。


 13層は念願の沼地であり、米があったのでテンション高く確保していく。人が居ないので根こそぎ確保していき、終わったら次の層へ。木馬に乗って移動しているので、とても早く移動できている。【念動】での収穫が間に合わない程だ。


 何とか素早く収穫していき、15層を越えて16層へと踏み込む。今度は森だったのだが様子が変だ。普通はダンジョンモンスターの気配や反応がある筈なんだが、この層には何も!? ……おいおい、マジか。物凄い邪気と呪いを感知したぞ。


 そいつが高速で移動し! こっちに気付かれた! 俺は向かってくる敵と逆方向に逃げながら、高速で迫ってくる奴に【浄化】の権能を喰らわせる。何でこんなのが、こんな浅い層に居るんだよ!!。


 なんか凄く大きな馬が居る。どれだけかって言えば、体高5メートルほどある馬鹿デカイ馬だ。普通に4本足だから、どっかの神話の生き物って訳じゃないと思うだが……。それにしても、この森の中で何であんなに速いんだよ!。


 追いかけられること5分ほど、ようやくスピードが遅くなってきた。これ、俺以外なら間違いなく撥ねられて死んでるぞ。……よしよし、殆ど動かなくなった。それにしてもデカイ馬だなぁ。ついでにデカイ角が2本も生えてる。


 巻き角なんだが、その角が生えたデカイ馬なんて神話か伝説に居たっけ? 最近ギリシャ神話とか多いから、そっち方面かとも思ってたが、この馬はちょっと分からない。まあ、そろそろ……うぉっ!? ビックリしたー。


 いきなり邪気に変わって襲ってきやがった。それでも対処できる程度の邪気しか残っていなかったので助かったが。


 まさか、最奥じゃないのに邪気に変わるとはな……あれ? なんか落ちてるな。これは角笛か? なんでこんな物……。


 うわぁっ!? あー………成る程、こういう道具なのか。微妙に指定出来るところがムカツクな。まさか魔力を篭めて吹いたら爆音が鳴るとは思わなかったが、指向性のある爆音を鳴らす魔道具とは……。御蔭で耳は無事だがビックリしたわ。


 この悪戯具合、間違いなく魔神が作った物だろう。しかし、何であんな大量の呪い塗れにしてあったんだろうか。これ、絶対さっきの馬の角だよな。よく分からないが、それほどに呪いも溜まってるんだと思うしかないな。まあ、次の層へ行こう。


 17層に来ると、再び異様なほどの邪気と呪いを感知した。これワザとか? 俺が居るから邪気と呪いを流し込んでる? ……おっと、考え事をしている場合じゃない。しかし……2体居るのか、面倒臭い。


 【空間把握】で確認して驚いた。呪いに塗れている奴は常に真っ黒な筈なんだが、今回のは赤鬼と青鬼だ。色がちゃんと見える! 驚くほど濃い呪いに塗れているのに、何で赤と青がハッキリしてるんだ? っと襲ってきた、集中しよう。


 赤鬼も青鬼も武器は持っていないのだが、何で出来ているか分からない毛皮を纏っている。それから、強烈な呪いが漏れ出ているんだが、アレを含めて【浄化】するのは大変だ。流石に厄介なので右手に錫杖を持ち、左手に浄化盾を持つ。


 赤鬼や青鬼の攻撃をいなしながら、錫杖に魔力を通して邪気と呪いを【浄化】していく。やはり、錫杖と盾の効果は大きかったんだろう。動けなくなったので、【集中】を使って一気に【浄化】した。それでも毛皮の呪いが完全には消えない。


 仕方なく杵と銅鏡も出し、再び【集中】して【浄化】する。ここまでしなきゃ【浄化】できない毛皮っていうのも怖ろしいな。


 完全に真っ白になった、荘厳な雰囲気を纏う毛皮の出来上がりだ。ハハッ、吉法師と帰蝶に渡すか。毛皮なら問題無いだろう。


 赤鬼ではなく青鬼でもない、白鬼になってしまった2体を解体し、心臓だけを取り出す。何かこの2体は皮を剥いだり、心臓以外を食べたりしちゃいけない気がするんだよな。だから穴を掘って【浄炎】で燃やし【粉砕】して埋める。


 手を合わせてから次の層へと進んだんだが、また呪いの反応があるぞ。いい加減にしてくれよ。しかも今度はグリフォンか? それっぽいのが飛んでくるが、【浄化】すると落ちた。今度はあまり呪いが濃くないらしい。今の内に【浄化】してしまおう。


 【集中】して【浄化】したからかアッサリ終わったが、最後に邪気になって襲ってきた。これも【浄化】して、全て完了。仮称グリフォンが邪気になった所には、小型のアイテムバッグが落ちていた。


 拾って確認すると、中には巨大な狼の木像が入っている。これって間違いなくアレだよな? 乗ってみて魔力を流すと、やはり動き始めた。神様はいったい俺達に何をさせたいんだろう。これも3人ほどが乗る事が出来る。


 これで全員が神木製の乗り物に乗れるようになったんだが、四国とか沖縄に移動しろって事だろうか? それとも<試される大地>こと北海道に行けと言っているのかな。しかしなぁ、聞いたところ竜の楽園だし……。


 考えても分からないし、今日はもういいや。外に出て、ついでに2人の子供に会いに行くか。そう思った俺は19層に行くと、直ぐに脱出紋に乗って外に出た。ちなみに19層は洞窟だ。先へ進む気は無いので、地形は何でも良いのだが。


 外に出た俺はナコヤに向かって走って行く。何だかダンジョン前が騒がしかった気がするが、<かぶき者>が何かしたのかね? 気にしたって仕方ないし、とりあえず子供達に心臓を食べさせよう。


 那古野城に近付くと、あまり人の気配が感じられないので門番に聞いてみた。すると、クワナから敵が攻めてきたので信秀さんは出陣したそうだ。俺は「ふ~ん」と言って通してもらい、平手さんの所へ案内してもらう。


 平手さんと共に吉法師と帰蝶は居たが、俺が部屋に来るとちょっと嫌な顔をした。どうやら何を食べさせられるか直ぐに理解したようだ。



 ▽▽▽▽▽


 1142終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨694枚

 金貨596枚

 大銀貨546枚

 銀貨598枚

 大銅貨1331枚

 銅貨469枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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