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0113




 忘れていたアレとは王角竜の素材の事だ。あの後に色々あった所為で、あんなトンデモ素材の事が頭から抜け落ちていた。まずは鎧を作るのだが、革にするだけで大変だ。


 皮がビックリする程に分厚い。これを革にしたら、結構厚い革になるなぁ。とはいえ、いつも通り革モドキにしてから個人に合わせて【変形】する。自分の分はあっさり終わった。


 それぞれ作っていくのだが、今まではブラの調整はしても鎧の調整はしていなかった。大きさ以上に形とハリが変わっているのは確かで、形状の違いが大きかった。


 前面と背面に王角竜の角を被覆して完成となるんだが、今までの革鎧より重いので1度着けてもらう。



 「ちょっと重いけど、問題のある重さじゃないね」


 「体もスムーズに動かせますし、少し重くなったくらいですね」


 「そうね。革鎧としては、この重さでは破格の防御力よ」



 どうやら問題ないようだな。革はまだまだ余ってるから色々アップデートしよう。剣帯、脛当、帽子。帽子はメル以外の分だが、それ以外は全員分作った。


 革が分厚い御蔭で足りて良かった。まだ角と骨と肉と内臓が残ってるが……。とりあえず内臓は2匹にパスだ。……って凄い喜んでるな。他に何か作るにしても、表に出せない素材だからなぁ。


 作って永久保存でも良いんだが、折角なら使える物にしたい。まずは硬木を使って伐採斧を新しく作ろう。戦斧を伐採に使うのはどうかと思うし、これなら長く使える物が出来る。


 更に包丁やカミソリ、ハサミに爪切り等も贅沢に王角竜の角と骨で作っていく。まだ余っている為、最後に分銅鎖を作って終わりにする。鎖は色んな事に使える為、無駄にはならない。


 分銅部分は長さ7センチ、太さ5センチの円柱で、鎖の長さは4メートルにした。分銅での攻撃ではなく、鎖を絡ませて捕縛するか邪魔する用途で使う。


 裏庭で要らないゴミを穴に捨て、【粉砕】して埋める。部屋に戻るとシュラが分銅鎖を持って首を捻っていた。



 「鎖……だけですか?」


 「まぁ、投げて絡ませて動きの邪魔をする為の物だからね」


 「上手く絡まると、アタシでも動けなくなりそうだ」


 「人が相手でも使えそう……ではなく、元々そういう用途なんですね?」


 「いや。実際に武器として使用されたのが先じゃなかったかな? ただし、武器と言っても絞め殺す武器だけど」


 「ああ、そういう武器としても使えるのかい。意外に便利そうだね」


 「絡ませるだけなら、ボーラの方が良いんだろうがな」


 「ボーラ?」


 「縄の両端が3又になっていて、それぞれに錘が付いてる道具だよ」


 「道具なんですか?」


 「狩猟用に使われていたらしい。3つの錘で広がるから、とても絡まりやすいんだよ」


 「それで獲物の動きを封じて狩る訳だね」


 「避け難そうですし、厄介な道具ですね」



 物作りが終わって話をしてたら、もう夕方だ。食堂へ行き大銅貨6枚を支払って料理を待つ。……朝と昼は早かったのに夕方は遅いんだな。いつもよりも時間が掛かったが、料理が来た。


 食事を終えて部屋に戻り、2匹と遊んでやろう。浄化しながら遊んでやると、やっぱりテンションが高く飛び跳ねている。盛大に遊ばせてやった方が良いので、一緒に遊んでやった。


 今は大人しく酒を舐めているが、もう寝る寸前だ。浄化しながら撫でてやると、2匹とも眠ってしまった。それを見た3人が俺をベッドへと連行する。


 今日も結局ゆっくり出来なかったし、溜まっているんだろう。【房中術】【鋭覚】【喜昇】【楽豊】で帰ってこなくなった3人を浄化する。相変わらず完璧にキマってるなぁ……。


 見ていても仕方ないので俺も寝よう。おやすみなさい。



 <異世界61日目>



 おはようございます。今日は迷宮に行くか、ギルドへ行って仕事を探そうと思います。宿に居ても誰か来たりして休めないし、そろそろ外へ出て動かないとね。


 全て浄化しながら椅子に座ってボーッとしていると、2匹が起きた様だ。



 「おはよう。ダリア、カエデ」


 「ニャー」 「グル」



 この2匹は……。また俺の服に顔を押し付けて遊んでいる。フガフガやっているんだが、何故か凄く楽しそうなんだよな。放っておけば飽きるだろうから、このまま放っておく。


 2匹が飽きて、俺の足に体を擦りつけ始めた頃に3人が起きた。



 「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」


 「おはよう、3人とも」 「ニャウ」 「グゥ」


 「アルド。昨日は久しぶりにスゴかったよ///」


 「スゴかったので、なかなか帰ってこれませんでした///」


 「あんなに喜ばされると、良い意味で困ってしまうわ///」



 昨日は本当に良かったんだろう、3人からのキスが終わらない。フラストレーションが溜まっていたのは間違い無い。小さく細かくても、降り積もると大きくなるからな。


 定期的に発散させないと3人も厳しいんだろう。アホが絡んでこなければ、もっと楽なんだが。こっちの状況など考えないのがアホどもだからなぁ。


 暗殺組織もそうだが、無駄に関わってきては俺に滅ぼされている。アホどもを含め、何故ああいう奴等は情報収集をしないのか、不思議でしょうがない。


 食堂に着いたので大銅貨6枚を払って席に着くが、昨日とは違い今日はゆっくりだった。食事が終わった後、全員で今日の相談をする。



 「今日は迷宮に行くか、ギルドで仕事を探そうと思うんだが?」


 「別に良いんじゃない。アタシは特にしたい事も無いしね」


 「私もありませんね。王都の仕事も低ランクは多いですが、高ランクの仕事はあまり無いでしょう」


 「昔から高ランクの仕事は少ないわね。多くても問題だから、少ないに越した事はないのだけれど」


 「じゃあギルドに行って、碌な仕事が無ければ迷宮に行くか」



 宿の部屋に戻り準備を整えてギルドへ行く。ギルドへ行く道を歩いていたら、偶然にもビキニアーマーズに出会った。何でこんな所に居るんだ? 帰ったんじゃなかったのか?。


 そう思って聞いてみると、帰って報告はしたらしい。吸血鬼の里は問題なかったが、魔眼族の里の方は面倒な事になったので逃げて来たと言っている。


 何でも連れ帰らなかった事で怒られたらしく、ダナの言葉を伝えたそうだ。そうしたら偉そうにダナを連れ戻せと言っていた奴等が、逆に糾弾され始めたらしい。


 それで、さっさと逃げてきたそうだ。御苦労様だなホント。そんな話をしながら歩いていると、ギルドに到着したので中に入る。俺達が入るとギルドの中が静まり返った。



 「………何ですか、コレ?」


 「さぁ? 俺達にも分からないな」


 「確かにね。いきなり静まり返るってどういう事だい?」


 「ちょっと良いかい、君達?」


 「何だ?」


 「君達はギルドマスターがどこへ行ったか知らないか?」


 「ギルマスがどこへ行ったかねぇ……知らないな。3人は知ってる?」


 「アタシも知らないね」


 「私も知りませんね」


 「私も知らないわ」


 「そうか。ギルドマスターは家にも帰っていないらしくてね、私達も探しているんだが……もし見かけたらギルドに来るように伝えてほしい」


 「あぁ、分かった。見かけたら伝えておくよ」



 見る事は2度と無いがな。死体は地面の下だし、【粉砕】したから判別不能だ。とりあえずゴミの事は忘れて、掲示板を見に行こう。って低ランクの仕事ばっかりだ。


 高ランクの仕事って思ってる以上に少ないな。高ランクでないと解決出来ない仕事なんて、少ない方が良いんだけどさ。クソ貴族に絡んだ仕事しかないのかよ。


 他に何か………うん? 宿の清掃をする仕事? これ、高ランクがする仕事か……って、俺達が泊まってる宿屋じゃないか!? 宿全体の邪気の浄化か。この仕事にしよう。



 ▽▽▽▽▽


 0113終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨13枚

 金貨50枚

 大銀貨32枚

 銀貨14枚

 大銅貨50枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 オリハルコンの苦無

 アダマンタイトの十手

 王角竜の分銅鎖

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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