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1135




 皆との話を止め、俺は台所に行って朝食を作る。皆はまだ部屋で話をしているが、昨夜の云々という俺が聞いても仕方がない事で盛り上がっていた。とりあえず御飯を炊こう。新しい土鍋は手に入ったが2つでいい。


 今日はグレイトシープの野菜炒めと玉子焼きに、貝の味噌汁だ。そこまで難しいものはないので、さっさと作っていく。火加減に気を付けながら焼いていく程度かな。それでも、この時代の料理人よりは楽だと言える。


 料理の途中で皆が来たので、それぞれ任せる事にした。火加減に注意しなければいけない野菜炒めと玉子焼きはメルとフォルに任せ、味噌汁は他のメンバーに任せる。と言っても、シュラとエリアは座ったままだ。


 2人とも料理が出来ないのだが、どうやっても失敗するシュラと、料理をした事が殆ど無いだけのエリア。エリアは多分だが、やらせれば普通に出来ると思う。シュラのような駄目な方の才能はないんじゃないかね。


 人数が多いと楽で済むが、代わりに台所が狭いな。仕方がないんだけど、さっさと配膳して食べようか。それじゃあ、いただきます。



 「グレイトシープの肉も久々だねえ。うんうん、相変わらず美味しいよ。朝からお肉を食べるのは良い気分だし、力が出てくる気がする」


 「分かりますけど、そこまでですか? デスボーアやクレイジーバッファローだって美味しかったですよ。……もしかして、ちょっと感動が薄れてきましたかね?」


 「そうね。最初は美味しいと思ったけど、他にも美味しいお肉は沢山あるし、感動が減ってきているかもしれないわ。それでも美味しいお肉に間違いは無いんだけど」


 「私達も色々な魔物の肉を食べてきているし、何より1番美味しいのは竜の肉さ。あれと比べると、どうしても1段か2段は落ちてしまうからね」


 「しかし、それでも美味しい部類には入る筈なのだが………食べ慣れたのだろうな。どんな物でも食べ慣れれば最初の感動は無くなるか」


 「それはね、どうしようも無いと思うよ。それでも美味しい事には間違い無いんだから、良いとは思うけどね。投石リスとかコボルトを考えれば……」


 「幾らなんでも比べる物が悪過ぎるとは思いますが、アレ等と比べれば美味しいのは間違い無いですね。それにしても、もしかしてヤシマの国のダンジョンは美味しい魔物が多いのでしょうか?」


 「ダンジョンによって違うらしいし、構造が変わっても違うんだろう? だったら考えるだけ無駄だよ。ダンジョンがあたし達の都合良くなったりはしないだろうしね」


 「まあ、そうだな。今日は早めに出発する必要があるんで、俺は片付けを始めるよ。あまり急がなくてもいいが、ダラダラ食べるのは止めてくれ」



 俺はそう言って、自分の食器を綺麗に【浄化】して仕舞う。部屋は既に片付けてきているので問題無い。なので屋敷を【浄化】しながら、皆の食事が終わるのを待つ。ダリアとフヨウは直ぐに終わらせたので、今は俺と遊んでいる。


 と言っても、食事中の皆の邪魔にならないようにだが。何が面白いのか頭を太腿にぶつけたり、膝にしがみついたりして遊んでる。フヨウは食後だからか、胡坐の中に入って動かない。ダリアがそっと触れたが、それでも動こうとしない。


 そんな2匹を見ていると、皆の食事は終わっていた。食器を綺麗にしたら準備を整えて、温泉地の屋敷を出発する。ナコヤには直ぐに着いたので、門番に俺が来た事を言って通してもらう。


 中に案内されると、既に林さんが準備を終えて待っていた。俺達は挨拶も早々にナコヤを出発する事になりキヨカワへと行く。ここにあった斯波家の城の跡地に、現在は織田家の屋敷が建っている。そこに信光さんは居る訳だ。


 林さんが門番に来た事を告げると、門番が訝しみながらも中に確認に行き、直ぐに戻ってきて俺達を通す。中に案内されると1室に信光さんが居て、既に準備は終わっている様だった。


 ここでも挨拶を終えて直ぐに出発する事になる。理由は、信康さんが居る北部の城に挨拶してから美濃に行く必要があるからだ。と言っても、俺達はついて行くだけなんだけどね。信光さんと5騎の護衛と出発する。


 ちなみに林さんも馬に乗っているので、何かに乗っていないのは俺達だけだ。俺達の事は気にせずにどんどん進んで行くのだが、途中のイワミヤで少し東に逸れて行くと北部織田家の城があった。


 そこに行き、護衛が信光さんが来た事を伝えると、直ぐに城の中に案内される。何と言うか、微妙に空気が悪い感じがするな。特に下っ端の奴等の雰囲気が良くない。そんな中を案内されて、当主の部屋までやってきた。


 中には2人居たが、1人は会った事もある信康さんで、もう1人は山内盛豊と言うらしい。間違いなく山内一豊の父親だ。この人が側近なら信康さんも安心だろう。それよりも、挨拶もそこそこに美濃の事を教えてもらった。


 どうやら現在、斉藤家から尾張に対して手を出さないように命令が出ているそうだ。国境の者達なんてのは両属なんだが、だからこそ向こうの話も漏れてくる。斉藤家は尾張と争う気が、今のところは無いという事だろう。


 狙うなら越前か、それとも土岐を潰すかだ。近江に放逐したのに帰ってきたからな。次は暗殺するのか戦の途中で死んだ事にするのかは知らないが、確実に止めを刺すだろう。マムシはそこまで甘くはない筈だ。


 様々な情勢を教えて貰ったが、それでも行ってみない事には分からない。そんな話を終えて城を出たら、美濃に向けて出発する。イワミヤの北にあるのはマツハラという町だった。ここら辺りには大きな町はここだけしかないらしい。


 まあ国境だし、攻められたら真っ先に攻撃されるからなぁ。潰されたら再建するのは大変だし、国境に大きな町は作らないだろうさ。そこから続いている道があるので進んで行く。東山道からの道だそうだが、東海道と繋がる道らしい。


 道なりに進んでいき川を渡りながら西へ行った後、東へと進む。この辺りには村しか無く、町は無いそうだ。なぜなら徒歩ではなく川舟を使うので、この辺りに宿場となる町を造る必要が無い。更に川が溢れる事も多いので危険だ。


 町を作るなら川の近くが良いのだが、川の近くは危険なので誰もが諦める。一部の場所に川原者が住み着いているが、誰も排除しないのが答えなんだろう。東に進んで行くと、真っ直ぐの道と北に行く道があった。


 ここを北に行くとイノグチになるそうだ。確か稲葉山城の麓に井の口の町があったんだっけ? 地名は分からないが、ヤシマの国ではこの辺りをイノグチと言うらしい。信光さんは、この辺りを攻めるのは難しそうだと話しているが、大丈夫かね?。


 いや、意図的か。敵を褒めるような言葉でもあるしな。周りで怪しいのが聞いているが、信光さん流のリップサービスだろう。武士が攻める時の事を考えるのは普通の事だしな。しっかし、早歩きの馬の速度で来たが、尾張から近いな。


 道三の居城である稲葉山城がたしか中美濃とか言われてた筈だけど、中美濃って言うより南美濃じゃね? そう言いたくなるぐらいに近い。美濃から矢鱈に攻められるのも納得だ。まあ、尾張より広い国ではあるけど、大半が山だからなぁ。


 麓で馬を預け、山を登っていく。稲葉山にあるから稲葉山城。簡単な事ではあるが、いちいち山を登るのかよ。麓の屋敷で良いだろうに、何でわざわざ城まで登らせるんだ面倒臭い。そもそも城に住んでないだろうが。


 体力は全く問題無いのだが、いちいち面倒な事をさせられているのが腹立つな。眺めは良いので、余計に腹立たしい気分になってくる。マムシじゃなくて猿山の大将かと心の中で悪態を吐いていると、ようやく門が見えてきた。


 左右に居る門番が緊張しているようだが、何かあったのか? 門の真ん中に誰か立っているが、そいつの所為なんだろうか? まだ若い、14~15歳に見えるんだが……。


 マムシさんの子供かね?。



 ▽▽▽▽▽


 1135終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨694枚

 金貨596枚

 大銀貨546枚

 銀貨598枚

 大銅貨1377枚

 銅貨469枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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