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1132




 夕食後、風呂に入って部屋に戻る。藤達も前と同じ部屋に入りゆっくりとしているだろう。2匹と共に涼んでいると、皆から質問があったので答えていく。質問とは地理だ。日本の簡単な形を描き、そこに地名を書いていく。


 もちろん、元の世界の日本の地名は書けないが、国の名前ぐらいは書けるので書き込んでいく。ある程度書き込むと、ようやく地理関係が何となく理解出来たらしい。リューとエリア以外も、前に描いた地図は忘れてしまったようだ。


 尾張と三河だけではなく、近隣の美濃に伊勢に近江。更には越前や飛騨に信濃と甲斐。越後もついでに書くと、こんな遠い所から来ていたのかと驚いている。身体強化も無しに歩いて来ているからな、そりゃ驚くか。


 そんな話をしていると既に2匹が寝ていたのか連れて行かれたので、リクエストに答えて激しく撃沈しておいた。綺麗に【浄化】したので、そろそろ寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界528日目>



 おはようございます。今日はカニガワのダンジョンに行って米を採ってこよう。ついでに何か美味しそうな物でもあればいいんだが。無ければ適当に米だけで帰ってくるかね。あっ、そろそろ味噌も購入しておかないと。



 「おはよう。ダリア、フヨウ」 「ニャア」 「………」



 2匹に神水を出した後、朝の日課を済ませたら銅鏡と杵と錫杖を出して邪気を【浄化】する。昨夜も忘れてしまった所為か、それなりの量を吸い込んだ。もしかしたらダンジョンから流れてきているんだろうか?。


 吸い込めなくなるまで吸い込んで【浄化】したら、2匹と一緒にマッタリ過ごす。とはいえ、それも長くは続かない。皆が起きたようだ。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ!」 「………」


 「昨日は結局休めなかったけど、今日はどうするんだい?」


 「今日はダンジョンに米を採りに行ってくるのと、ツシマで味噌とか食べる物を買ってくるぐらいだなぁ。あ、そういえば濁酒買ったのに灰持酒にしてないな。すっかり忘れてた」


 「まあ、それは大変ですね。私が飲んでおきましょう。今日は一日ダラダラしているつもりですし」


 「それって、どうなのかしら? 流石に色々駄目な気がするけれど、今までが動きすぎだと言われたら、返す言葉が無いのも事実なのよね。まあ、これからは当分何も無いでしょうけど」


 「そう言っていると余計な事が起きたりするんだけど、流石に周りの国を蹴散らしているからね。おそらくは近江という所だろう、問題が起こるのは。尾張に居る私達には関わりの無い事さ」



 俺は話を早々に切り上げて台所へと移動した。全粒粉と塩と神水に米粉を混ぜて練り、生地を作っていく。出来たら【熟成】して寝かせ、クレイジーバッファローとイビルラビットの合い挽き肉を炒める。


 味噌や魚醤などで味付けし、炒め終わったら皿に盛っておく。後は野菜を適度な大きさにカットして具材の準備は完了。早速チャパティを焼いていくのだが、皆が台所に来たので急いで焼いていこう。


 途中からメルとフォルにカサーラとメトムも手伝ってくれたので、早めに終わらせる事が出来た。それじゃあ、食べようか。



 「うん、やはりヤシマの料理に比べて美味いな。特に肉の臭味がまるでない。昨日はダンジョン前の食堂で食べてきたが、まだ臭味を無くすところまでは到っていなかった。とはいえ、昔に比べれば随分マシだが」


 「今日はどうします? 昨日は結局、話し合いの途中で誰かさんがメトムに手を出してしまい、なし崩しに行為をする事になってしまいましたが……。私としては、目的も無く適当に過ごしても良いと思います。1日ぐらいなら」


 「話し合いが上手くいってなかったから面倒になって始めただけよ。結局、こちらからはどうする事もできないんだから、治まるまでこっちに居るしかないじゃない。君子危うきに近寄らずよ」


 「つまり藤達は何も決「ごめんくださーい!」まってな……」



 次郎君の声が聞こえたので、門まで行き閂を開け中に入れる。何故か蒼と一緒に来たが、仲が良さそうで何よりだ。どちらかと言うと、次郎君が監視されている感じがするけど。まあ、愛の形は人それぞれだ。



 「おや、次郎じゃないか。蒼も一緒のようだけど、2人の間は上手くいってるのかい? 前に次郎を連れて行って以来会ってなかったけど、あんまり搾ると嫌われるだけだよ。勘違いしないようにね」


 「もちろんです。コウカには女を使う手練手管もありますので。昨夜もいっぱいシて頂きましたし、たっぷりとお返しもしました。今は次郎様と組むようにと、千代女様から言われております」


 「姉さんは溜息を吐いてたけどね。何か姉さんに負担が掛かってるから、僕達で色々動いて減らしてあげないと」


 「はい! ……っと、それは後でゆっくりすればいいですから、お仕事を。実は近江の方が騒がしくなってまいりました。六角様と管領様の対立を好機と見たのか、若狭が攻めてきたようです」


 「若狭が攻めてきたって事は、近江の北西からか。比叡山は無事としても、サカシタとかはどうなるか分からないな。それに六角を攻めたんだろうから、近江の西か……。あそこって国人が争ってなかったか?」


 「よく御存知ですね。あの辺りは国人同士が小競り合いをよくしている所なんです。何故か昔から若狭が攻めてくると団結するんですけど、それ以外はずっと争ってます。理由は調べる気もおきませんが」


 「まあ、そりゃそうだろう。国人や土豪の争いなんて、どうでもいい事でしかないからな。しっかし、若狭まで出てきたとなると、相当混乱した状況になるんじゃないか? コウカにとっては他人事に近いだろうが」


 「そうですね。コウカを攻める者は少ないですし、正直に言って六角家に忠義なんてありません。僕達の先祖が何度も六角家の危機を助けているのに、扱いは昔から悪いままです。三雲家が管領に靡いたのも、そういう理由があるからなんですよ」


 「成る程な。散々尽くしても報われないんじゃ、嫌気も差すだろうさ。それで忠義が無いって言ってもな、お前等の所為だろう、という事にしかならない。六角家も何を考えているのやら」


 「昔から扱いが悪い者の扱いを、急に良くするのは難しいよ。それまでの家臣は反発するだろうしね。やるなら2代か3代に渡って、少しずつ変えないといけないんだけど……。やってないんだろう」


 「してもらえているなら、私達は素破や乱破と謗られていません。尽くしているのに銭雇いの雑兵以下の扱いしかされませんので。正直に言うと、尾張で仕事をしている方が遥かに楽です。ちゃんと褒美は貰えますし」


 「話が横に逸れましたが、若狭が近江に攻めただけではないんです。どうも上様と細川京兆家の間が上手くいっていません。管領を辞めさせたい上様と、細川派の側近衆が対立に近い状態で揉めているそうです」


 「三好殿は後ろで笑っているでしょうね。自分が何もしなくても、勝手に足利家と細川家が争っている訳ですから。三好殿としては、細川京兆の名を地に落とすつもりでしょう。管領殿を倒しても、第二の細川晴元が出てくるだけですし」


 「で、あろうな。三好のやりたい事はよく分かる。仮に私が三好の立場でも同じ事をするだろう。細川の息の根を止める為には、細川京兆という名を地に落とすしかない。天下の逆賊にしてやれば、勝手に終わる」


 「後、もう1つ情報がありまして……。美濃の斉藤家より、尾張の織田家に婚姻の打診がありました。昨日の夕方に使者が来て、実の娘を許婚に、そして後々は妻にという話だったそうです」


 「アルドの読みが当たったねぇ。それにしても、実の娘を道具に使ってまでとは……追い詰められ過ぎてないかい?」


 「実は、思っている以上に尾張で負けた事が尾を引いているようなんです。美濃の中での求心力が落ちてきていますので、それで今回の事に踏み切ったのではないかと。殿はそう仰っていました」


 「ああ、そっちか。元々家を乗っ取ったようなものだし、負ければ求心力が落ちるのは仕方がない。それでも土岐よりはマシだと思うけどなー。他に美濃を纏められる人っていないだろうし」


 「殿は許婚の話を受けられましたので、織田信光様と林様と共に美濃まで行ってほしいとの事です。返事を渡さねばなりませんが、斉藤が何をしてくるか分からないので2人の護衛を頼むと」



 ここで信光さんが出てくるの? ……一応、織田家の者が返事に赴く必要があるのかな?。



 ▽▽▽▽▽


 1132終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨694枚

 金貨596枚

 大銀貨546枚

 銀貨598枚

 大銅貨1377枚

 銅貨469枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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