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 結局、朝倉教景が亡くなった事だけで、それ以外には特に無かった。日本の歴史では戦の最中に病に倒れた筈だが、ヤシマの国でも変わらなかったようだ。ただこの事で、土岐はまた美濃を追い出されるだろうと西部さんは予想している。


 それは俺も間違っていないと思うんだけど、今度は近江に泣き付いたりしない? 細川晴元も居るし、六角定頼が過労死しないか心配だ。これで京極とも揉めたりしたら、細川と土岐は疫病神で貧乏神だな。……別に間違ってない気がするぞ?。


 それはともかくとして、朝食も終わったので焼き場なども全て壊し、元通りに戻して岡崎城を後にする。アジロまで一気に走っていき、到着したので迷宮紋へ。多少待たされたものの、乗って1層へと進む。


 1層は草原で、人の流れは北西だったのでそちらへ。さっさと進んでいき、4層に到着。次の地形は荒地だったが、美味しそうな物は居ないので西へ。どんどん進んで7層に着いた。7層は湿地帯だが、美味しそうな魔物は見当たらない。


 ここもさっさと南西に進み10層へと進む。10層は海だったので、神水と塩を補充して南へ行く。次々と進んでいき13層に到着。沼地だが、米はまったく無いので時間の無駄だ。南東から次の層へと進んで行く。


 16層は洞窟だったので、多少苦労しながらも東の転移紋から次へ。19層に到着も、そこは草原でミノタウロスとケンタウロスしか見えない。ここで一旦止まり昼食を食べたら、さっさと北東から次へと進む。


 22層は火山だったが、ここも皆と相談しスルーしていく。碌な魔物が居ないので、今回のダンジョンアタックは外れかと全員が思ったら、25層で確保するべき魔物が現れた。それはグレイトシープだ。まさかこっちでも出るとは。


 山の地形だが、そんな事はどうでもいい。皆は目の色を変えているし、ダリアも興奮している。更にはフヨウが若干力を入れて巻き付くほどだ。他にはブラックゴートなども居て、ここは羊と山羊の層らしい。


 早速とばかりに武器を持ち、蛮族のように向かっていく女性陣。……アマゾネスか君達は、食欲に汚染されているぞ? はいはい、分かりましたよ。この層では俺とフォルが苦労しそうだなぁ。


 何だかんだと言いながら血抜きを行い続け、25~27層の美味しそうな魔物を確保した。流石に途中から冷静になった女性陣は恥ずかしそうに、でも欲しい量をアイテムバッグに収納していく。そこは譲れないらしい。


 そろそろ先へと進もうという事で、27層の転移紋に乗って28層へと進む。光が止むと荒地で、前方には男女が沢山居た。その全てが赤色だったり青色だったりの皮膚をしている。あからさまに人間種じゃない。


 そのうえ、頭から角が出ており、非常に凶悪な人相をしていらっしゃる。どう考えても鬼ですよねえ? 神様、今回は仏教ですか? つか、ちょっと待て! アレはヤバイ!!。



 「メルとリューとエリアは前に出ろ! 矢が飛んでくるぞ!! まずは身を守るのを優先して、確実に倒していけ。無理はするな!」


 「「「「「「「「了解!」」」」」」」」


 「シャァーーッ!!」 「………」



 どう見ても鬼なうえ、チラチラと奥の方に弓持ちが見えるんだよ。アレが怖ろしい。そもそも鬼で弓持ちとか反則に過ぎると思うのは俺だけか? 更に相手は空も飛ぶんだぜ? そのうえ剣とか槍とか斧とか鎌とか、様々な武器をお持ちになっている。


 マジで勘弁してくれませんかねぇ! オーガに囲まれるよりもシャレになってないんですけどぉ!? 俺達をマジで殺しにきてますよね、コレ!? ……俺が慌ててもしょうがないんで真面目に戦おう。


 と思っていたら、エリアが反撃で唐竹割りにしたらしい。男の鬼を一撃でたおぉ!? あっぶねえ! コイツ等も死んだら邪気になんのかよ!!。



 「倒したら邪気に変わるぞ! 迂闊に倒さず、浄化魔法を準備するか、使いながら倒せ!!」


 「「「「「「「「了解!」」」」」」」」



 今回の戦いはガチで総力戦だな。まさか地獄の極卒が相手とか……って、ちょっと待って。普通の鬼は空を飛ばないよ? じゃあ、アレは何だ? ……もしかして夜叉か? 向こうだとヤクシャとかヤクシニーって呼ぶんだっけ?。


 だとしたら鬼神じゃん! 鬼じゃないじゃん! そんなのが出てくるって絶対におかしいから! 目の前に居るの守護神なんですけど!? 出てきたら駄目でしょうよ!。


 パニックになってるの俺だけなんだけど、俺も真面目に戦えてる。頭はパニックだが、体は冷静に動いていて本当に助かる。闘神の爺さんとの修行が生きているって実感するわ。とにかく俺は【浄化】をメインにしないと。


 皆は順調に夜叉さん達の数を減らしているが、鬼神がこんなに簡単に倒せるのも変だな。やっぱり、ただの作り物って事なんだろう。それで鬼神の姿をとるのは不敬な気もしないでもない。


 おっと、最後の1体がシュラに殴られて死んだ。そう、この夜叉さん達、防具を一切着けてないんだ。貫頭衣の様な物を着て、アクセサリーをジャラジャラ着けていた。首に輪っかとか、腕輪に足輪とかも着けていたんだが、何か意味があるのかな?。


 ちなみにヤクシャとかヤクシニーに関しては、森林の神霊だという事とネットで調べた事ぐらいしか知らない。悪魔を召喚するゲームの知識ぐらいしか無いんだよ。仮面の方は好きじゃないからプレイした事は無い。



 「何か急に慌ててたけど、この鬼人族っぽい敵に何か心辺りあるんだろ? 角だけ見たら鬼人族に見えなくもないけど、肌の色がありえないし、空を飛ぶって意味不明だよ」



 俺は所謂ところのバラモン教やヒンドゥー教、ジャイナ教や仏教の事を喋る。ただ、これらに関しては殆ど知らないんだよ。あまりに難しく、かつ面倒だったので、浅い部分しかネットで調べてなかった。


 ちょっと読んだだけでも意味不明な言葉の連続で、お経より訳が分からなかったので諦めたんだ。そもそも俺はゲームに出てきたキャラなどの大元を調べていただけなんで、深いところにまで興味は無かった。



 「つまり、元の世界の神話か何かに登場する者なんだね。守護神だったり、上位の神様の眷属だったりする? 何で立場がころころ変わるのさ?」


 「ああ! 夜叉というのは総称でしかなく、様々な者がいるんですね。天夜叉と虚空夜叉というのが空を飛ぶのですか……。地夜叉は飛ばない? そういえば、飛ばない者も居ましたね」


 「そうなんだけど、詳しくは俺も知らないんだよ。難解すぎて読む気が失せるからさ。多少の部分しか知らないし、この世界で必要な知識でもないし」


 「それは横に置いておきましょうよ。それよりも今回はとても大変だったわ。武器を持って襲ってくるし、空も飛ぶし、そのうえ後ろから弓を射ってくるんだもの。よく生き残ったと思えるわね」


 「確かにね。今回は本当の意味での戦闘だったよ。今まで自分達がどれほど身体強化に助けられていたか分かった。敵が身体強化を使うと、ここまで強いとは……。根本的に基礎をやり直した方が良いね」


 「そうだな。アルドが色々教えてくれていたというのに、どこかで手を抜いていたんだろう。同じ身体強化を使える者だと、結局は個々の技量で差が出てしまう。今回は武具の性能の良さで勝っただけだ」



 皆が反省会をしているので、俺はそっと離れて回収する。神石で出来ている鉈のような直剣と、神木と神石で出来ているザグナル。それと、赤色の帯と青色の帯が落ちていた。この帯に関しては見た事があるぞ、魔神のところで。


 何でザグナルなんていう、マニアックな武器を作るんだろうね神様は。片方は突き刺す事も出来るピックで、もう片方は斧が取り付けられている。長さは1メートルで、たぶん片手用なんだと思う。


 リューにザグナルを渡し、神木の杵と交換してもらった。銅鏡を使って【浄化】する時に持っておきたいからだ。ついでに錫杖もアルメアから渡され、代わりに神石の直剣を持っていかれた。まあ、いいや。


 とりあえず、アダマンタイトのサバイバルナイフと十手を素材に戻しておこう。それと……この帯どうしよう?。



 ▽▽▽▽▽


 1124終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨694枚

 金貨596枚

 大銀貨547枚

 銀貨598枚

 大銅貨1377枚

 銅貨469枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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