表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1122/1948

1121




 「不老長寿の方々の事は想像する事しか出来ぬのだが、それよりも吉良の家の縁者はどうしたのだ? このままでは同じ事を繰り返すだけだが、また放っておいたのか?」


 「山羊角の杭を刺して放ってきた。極めて酷い末路ではあるが、恨みや憎しみしかない奴だし自業自得だろう。残念ながら、まともな理性は残ってないと思う」


 「「「「「「「「………」」」」」」」」



 ウチの女性陣は前に喰らわせた姉弟を思い出しているんだろう、何とも言えない顔をしている。アレを刺されて放置されるという事は、2度と救われないという事だ。何故なら【浄化】する気は無いからな。


 虎や晴信は、その後の末路まで見ていないので、そこまでの物だと知らないんだろう。ウチの女性陣に教わり微妙な表情になっているうえに、ウチの女性陣からキマイラの短剣の事も聞いて青褪めている。


 藤達は自業自得だと笑っているが、虎達と晴信達は自分達に向けられる可能性が無い訳じゃないからだろう。特に晴信の護衛2人の顔色が悪い。戦で死ぬならばともかく、細川家の奴のような死に方はしたくないんだろう。気持ちはよく分かる。


 とはいえ、俺達に喧嘩を売ってこなきゃ良いだけだ。俺達からは、それしか言えないしな。敵ではない者と戦うほど暇人じゃないし、戦闘狂でもない。敵対しない事を祈っていてくれ。



 「そういえば三河山地の向こう側で、敵軍が野営をしてたぞ。言うのが遅くなったが、大した違いは無いだろう?」


 「何で今ごろ、そんな大事な事を言うんです! 敵が居たなら早く教えて下さいよ!」


 「広忠、焦ったって良い事は何も無いぞ。何より、兵は集まっている最中なんだ。今回は敵の方が早いんだから、こっちが遅れるのはしょうがない。更に言えば、遅れているからと言って不利だとは限らないんだぞ?」


 「相手に三河山地を越えさせて、疲弊しているところを叩くという事よ。それより広忠、そなた銭を数え終わったならワシの方を手伝わんか。そろそろ白衆筆頭の家じゃと自覚を持て」


 「は、はい!」



 広忠は西部さんについて行ったが、確かにウダウダと話してていい立場じゃないな。白衆筆頭の家である以上、やらなきゃいけない事は山ほどある。当主である以上は頑張らないとな。


 俺達は出陣までのんびりしていたんだが、さすがにそろそろ出陣の様だ。西部さんを筆頭に、広忠も続き岡崎城を出発する。今は敵が攻めて来ているから、直ぐに城を出て三河山地へと進んで行く。


 俺達は1番後ろで敵の奇襲を警戒している。こちらの勢力圏とはいえ、どこに裏切り者が居るかは分からない。吉良家に関わりのある家なんてそれなりに残っているので、裏切る可能性のある奴も居る。


 そういう奴を警戒しなきゃいけないのと、今回の事で暴発というか動いてほしいんだそうだ。そうすれば正面から潰せるからな。邪魔な味方を処分してスッキリしたいんだろう。


 いつまでも裏切る可能性のある奴が残っているというのは、統治するうえで決して良くない事だ。三河をこれ以上騒がせない為にも、ここで出来得る限り西も東も潰しておきたいのが、西部さんの偽らざる本音だろう。


 そして三河の事は松平に任せたいんだと思う。もともと尾張の者だし、西部さんは広忠の為に三河に居る事が多い。だから尾張が豊かになっていく事に、全く関われていないそうだ。


 今まで尾張の為に様々な事に耐えて頑張ってきたのに、急にここへ来て全く関われなくなった。しかも自分が関わらない間にどんどん尾張が豊かになっていく。内心では忸怩たる思いがあるんだろう。


 そんな事をつらつらと考えながらも【探知】と【空間把握】を切らしてはいなかったが、結局襲われる事はなく三河山地の入り口近くまでやってきた。入り口を包囲する形だと森から奇襲されるからな。


 矢が届かないよりも少し遠くに待ち構えるのが1番だ。ここなら奇襲も受けにくいし、こちらから攻撃も出来る。山の方へ逃げられるかもしれないが、こちらは追い返すだけで十分な勝利となる。



 「敵さんはまだ来てない様だが、来るまでは休憩かな。どのみち向こうが来ないと戦にならないし、今回は一旦休憩する事もなく戦いが始まりそうだ。向こうから使者が来ても追い返すだろう」


 「そりゃ、そうだろうさ。向こうは奇襲する形を狙ってたんだ。正面からぶつかるなら、それなりにルールに則ってやるんだろうけど、奇襲してくる奴にそんな情けはかけないだろうね」


 「前の戦もそうでしたが、正面から来る場合には使者を受けるみたいですね。まあ、争いの前に準備を整えたいのはどちらも同じでしょう。ですが、今回の様に奇襲目的だと……」


 「奇襲に気付かなかった方が間抜けと言われるだろうけど、それでも奇襲された側としたら相手の言う事を聞く気は無いだろうさ。戦闘前のあの準備は、お互いにルールを守るから成立するものだしね」



 そんな事を話していると、ようやく敵軍が見えてきた。こちらは輜重合わせて1500。それに対して、向こうは輜重合わせて1000。普通ならどっちが勝つかは分からない。この程度の兵数差は引っ繰り返る事が普通にあるからな。


 向こうもそれが分かったんだろう、兵を集めて一塊にさせている。おそらく此方の弓の範囲を一気に走りぬけて、乱戦にするつもりなんだろう。場合によっては相手の大将を討ち取れるかもしれない。そういう思惑が透けて見える。


 俺とメルとフォルは、西部さんとの話し合いの通りに敵軍後方に回っていく。実は出陣前にこうなる予想は既にされており、この状況になった場合、俺達が敵軍後方に回って魔法を連発する予定なんだ。


 どのみち隠密の4つの技で行くからバレないし、後ろから攻撃されるという奇襲を喰らわせる事は事前の打ち合わせで決まっている。出来れば今回の戦で、東三河のバカどもを多く始末したい。だからこその策だ。


 今後の東三河統治の為にも、五月蝿い邪魔者は多めに消えてもらう。そもそも吉良家の縁者の恨みは横に置いても、東三河の奴等は奪いに来ただけだしな。同情の余地は無い。何より三河の紅衆は織田家だ。


 これは紅衆に対して反旗を翻している事に他ならない。つまり鎮圧戦と考えれば、この時代では合法であり、むしろ紅衆に反旗を翻した側が問題となる。各地は紅衆が政をし、白衆筆頭が軍事をすると足利の法で決まっているからな。


 まあ、殆ど誰も守ってないのが乱世の原因でもあるんだが……。そこは気にしたら負けだ。足利だって自分達に都合が良ければ法を破ってるんだから、他の奴等に守れと言ってもねぇ……。


 おっと、そろそろ東三河の奴等が西部さん達とぶつかるな。じゃあ始めようか。使うのは【土弾】と【風弾】だ。俺は23の同時発動で、メルは12の同時発動で、フォルは9の同時発動で魔法を連発する。


 敵軍の大将は後ろから攻撃を受けると、大慌てで前線に雪崩れ込んでいった。もしくは逃げるように雪崩れ込んだと言った方が良いだろうか? 何と言うか、我先に逃げ出すようなタイプだったな。


 とりあえず、西部さん達の兵と俺達の魔法で挟み撃ちにする作戦は成功の様だ。【空間把握】では大久保と本多が前線で必死に戦っているのが分かる。あそこまで必死に戦うなら、奴等の”不幸”は許してやるか。


 いやー、それにしても藤達は暴れすぎじゃね? あの5人が暴れているからこそ、大久保と本多は必死なんだよ。足利家の姫が目の前でバッサバッサ敵を倒していくんだ、ケツに火が点いたんだろうなー。


 流石に俺も、大久保と本多に藤達と同じ事をしろとは言わないよ。あれはターン制RPGの横で無双ゲーをやっているようなものだ。別に競い合う必要も無いし、そんな活躍は最初から期待していない。


 大久保と本多の覚悟が見えれば、それで良かったんだよ。



 ▽▽▽▽▽


 1121終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨694枚

 金貨596枚

 大銀貨547枚

 銀貨598枚

 大銅貨1377枚

 銅貨469枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ