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1111




 夕食が出来たので運び、台所の近くで食べるのだが派手に酔っ払ってる奴が居る。それは景虎なんだが、他のメンバーは飲んでいたからか大人しい。チビチビ飲みながら夕食を待っていたようだ。


 どうもウチの女性陣が強めの酒を渡したらしく、薄めもせずにガバガバ飲んでいる。ちなみに軒猿の3人は酒に手を付けていない。まあ、護衛が酒を飲んで酔っ払ったんじゃ話にならないからなぁ。



 「とりあえず夕食にするんだが、景虎は大丈夫か? あっさり酔っ払ってるみたいだが……。おそらく酒に弱いんじゃなく、強めの酒の所為で酔っ払ってるよな?」


 「飲み方を知らないって言うか、強い酒の飲み方を知らなかったんだろうねぇ。でも、この国の濁酒ってそれなりに酒精はあったと思うんだけど、普段からどんな飲み方をしてるんだか……」


 「ブランデーやウイスキーほど強くはありませんが、ワインよりも酒精は強かったですよね? そのお酒をガバガバ飲んでたんでしょうか?」


 「殿は普段から塩や梅干を食べながらお酒を飲んでおられまして……大杯を使って一気に飲んだりとか、食事をしながらお酒で流し込んだりされています」


 「何だその自殺方法みたいな酒の飲み方は? そんな事を続けてたら卒中を起こしたりして死ぬぞ。他にも様々な病気の原因にしかならないんだから、気を付けさせろ。でないと急にポックリ逝きかねないぞ、コイツ」


 「「「!!!」」」



 そんな話をしている最中も酒を飲みながら唐揚げを頬張っている景虎。コイツやっぱり駄目な奴じゃん。日本でもアルコール依存症扱いされたりするけど、この世界でもそうらしい。越後の状況を考えると分からなくもないが、酒に逃げるのは止めろ。


 そもそもだ、そういう飲み方は酒に対して失礼だと思わんのか。誰かコイツに神水を飲ませろ。おっと、藤が飲ませてくれるらしい。助かる。



 「うっ!? ……ん、あれ? 私は酒を飲んでいた筈ではなかったのか? いきなり酒が抜けたような……」


 「とある水を飲ませたのだ。それよりも、貴様の酒の飲み方はまるでなっていない。ただ浴びるように酒を飲みおって。貴様には酒飲みの矜持というものは無いのか?」


 「ただ、酔っ払いたいだけにしか見えないからねぇ……酒飲みだというなら、ちゃんと酒を味わいな。アンタのは飲んでるんじゃなく、酒を流し込んでるだけだ」



 流石に言われた事は理解しているのかシュンとしている。多少は反省させる事が出来たかな? 軒猿の3人が安堵しているところを見るに、本国では注意を碌に聞かなかったんだろう。


 元の世界の謙信も多分そんな感じなんだと見ていて思った。宗教というか仏教に傾倒した人物だけど、酒は飲みまくってたし、酒が原因で死んでる可能性が極めて高い人物だからなぁ。


 信長は甘い物とかで体が悪くなっていたという話もあるし、戦国期の人物って大体が不摂生なんだよ。家康は健康だったとか言われてるけど、単に長生きする血筋だっただけの気もするしな。


 そもそも祖父と父が暗殺されていて近しい家族の寿命が不明なので、長生きする血筋だった可能性は否定できない。それと、粗食をする事で家臣の不満を抑えていた可能性もある。


 そんな事が重なれば健康に生きられるだろう。何が健康に良いかなんて誰にも分からないし、当時の庶民は食べ物の種類が少ないから粗食でも栄養が偏って早死にしている。


 何の御蔭で家康が長生き出来たかなんて、誰にも分からない筈なんだよ。それに朝倉宗滴も北条幻庵も長生きしてるし……。最後に勝った奴が、たまたま長生きしただけじゃね? って俺は思う。


 それに、歳をとれば長く生きたくなるのは普通の事だと思うんだよな。だから薬に傾倒していったと考えれば、特におかしな事ではないと思う。少なくとも、お前さんは酒で死ぬんだから気を付けなさい。


 反省したからか分からないが、今は大人しく食事をしている。さっき考え事をしていた間は「美味しい!」を連呼して五月蝿かったが、皆も気持ちは分かるので放っておいたようだ。


 夕食後、後片付けをしながら女性陣は話をしている。それはいつまで居るかだ。別にウチの屋敷に居るのは構わないし、適当な部屋を使ってくれればいいんだが、尾張にいつまで滞在するか分からない。


 俺達は三河に行かなきゃいけないんで、その間は屋敷を勝手に使ってても構わないんだが、食事は自分達で何とかしてくれよ。そう言うと愕然とされた。いや、愕然とされても困るんだが?。



 「私も三河に行こう! 何か手伝える事があるかもしれん!!」



 いや、お前は美味いタダ飯が食いたいだけだろ。


 景虎以外の全員の心が一致した気がする。そんな事は置いといて、来るなら来るで構わないが大人しくしておいてくれよ? バレたら面倒臭い事にしかならないんだからな。


 そんな話の後、それぞれに風呂に入るように言っておく。ウチの風呂は大きいし、一度に多人数が入れる。【清潔】を使って汚れを落としてから湯に浸かるようにな。そう言って藤達を送り出した。


 あの5人は裸の付き合いがあるから、見られても気にしないだろう。1度に沢山入ってくれないと、いつまでも順番が回ってこない事になりかねない。それよりも、ウチの屋敷に温泉が引いてある事に驚きすぎだろ?。



 「温泉とは非常に贅沢なもので、我が越後にもあるが、他の者には入れんようにしてあるぐらいだぞ? 戦の功によって使わせてやる事があるくらい貴重なのだ!」


 「いや、知らないし、ここでは貴重じゃないよ。そもそもここは温泉地なんだから、温泉があって当たり前だろうに。西部さん、つまり織田家の屋敷にも引いてあるし、無料の公衆浴場もある」


 「民にまで入れるようにしているのか? これでは温泉の価値が……」



 知らんがな。確かに信玄なんかは温泉に入れる事を褒美にしていたとか聞いた事があるが、謙信も同じ事をしていたのかね? この世界の景虎はしているみたいだが。それよりも、温泉に入れるのが褒美ねぇ……。


 その感覚は欠片も理解出来ないな。それはそうと、藤達が上がってきたからさっさと入ってこい。俺達は最後だ、湯船を綺麗にしたりしなきゃならないんでな。客を最後に入らせる奴は居ない。


 じゃあ藤達は? と思うかもしれないが、奴は腐っても足利家の姫だからなぁ。別に本人は気にしないだろうが、一応ちゃんとしておいたんだよ。景虎が五月蝿い可能性があったからさ。


 女性陣と喋っていたら景虎と軒猿3人娘が上がってきたみたいなので、最後に俺達が入る。詰めれば何とか全員が入れるだろうから、狭いけど1度で済ませてしまおう。体と湯船を【浄化】したら風呂に入る。


 少々狭いがダリアとフヨウも入り、皆で久しぶりの温泉を楽しんだ。特にエリアは気に入ったらしい。義腕をしたまま入っているが、特に錆びたりしない希少金属製なので問題は無い。


 ホカホカになって上がった後、冷たい神水を飲むと凄く美味しいな。そんな気持ち良さを感じていたら景虎達が来て、部屋を勝手に借りた事を言った。


 俺達が寝泊りする部屋ではなかったのでOKを出すと、そのまま部屋へと戻っていったがフラフラしてたぞ?。


 どうやら温泉で温まった結果、既に眠たいらしい。俺達もさっさと大部屋に行くか、ダリアとフヨウも既に怪しいし。


 部屋に入り布団を敷くと、ダリアとフヨウは寝転がりさっさと寝てしまった。それを見た女性陣が早速襲い掛かってきたので、丁寧にキメて寝かせる。個人に布団を作ってやったっていうのに、変わらず今までの布団を使う事になってるんだが……。


 作った意味はあったんだろうかと、若干虚しくなってくるな。そのままゴロンと横になり、【空間把握】を使って屋敷を綺麗に【浄化】していく。俺達が居ない間に汚れが溜まっていたが、十二分に綺麗になった。


 藤達も寝ていたので綺麗にし、景虎達もついでに【浄化】しておく。最後に銅鏡を使って周辺一帯の邪気を【浄化】したら、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 1111終了時点


 大白金貨44枚

 白金貨208枚

 大金貨598枚

 金貨457枚

 大銀貨431枚

 銀貨463枚

 大銅貨1181枚

 銅貨408枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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