1100
<異世界516日目>
おはようございます。今日からは尾張目指して移動をしていくのですが、途中の京で一旦止まる事になると思います。藤を一度は将軍の下に連れて行く必要があるだろう。流石に征夷大将軍である父親を無視させる訳にはいかない。
日課の【浄化】を終わらせていると、どうも藤が起きたらしい。まだ【覚醒】は誰にも使っていないので、普通に起きたようだが故郷に帰ってきたからか? いや、九州は故郷じゃないだろうけど、今までずっと外国だったからな。そういう気分になっているのかもしれない。
神経質になったりしなければいいんだが、見守っていればいいか。そろそろ【覚醒】を使って皆を起こそう。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」
「ようやくヤシマの国に来たけど、まだまだこれから東に移動しなきゃいけないんだよね。面倒臭いけど仕方ないし、こっちの方は盗賊が居たイメージしかないからねぇ……急いで移動しようか」
「まあ、どこかの盗賊が消えたら、新たな盗賊が生まれるだけですからね。と言っても、前回の盗賊は御家再興を考えていたようですが……盗賊の末路で終わったんでしたっけ?」
「そうよ。私達に被害者のフリをしていたけど、アルドに後ろからグサリとされて死んでいったわね。盗賊の首魁の癖に、私達を騙して助かろうとするからよ」
「仮に見逃していたとしても、1人じゃ何も出来ないだろうにね。その場を凌ぐ事しか考えていないのが良く分かるよ。まあ、だからこそ主様に始末されるんだけど」
そんな昔というか去年の話をしながら布団を片付けていく。部屋の片付けが完了したら部屋を出て玄関に行くが、そこでは既に藤達が待っていた。そういえば藤達には布団を作っていないが、後で作っておいた方がいいかな。
いや、三河に綿があった筈だから、そこまで行ってから作ればいいか。ヤシマの国では麻とかの繊維は割と沢山生えているみたいなので、日本の戦国時代よりも布製品は多い。大体は質が良くないが、これは研鑽していないだけだ。
高品質な方が高く売れるとなれば、挙って高品質な物を目指すだろう。今は品質を上げるよりも、沢山作った方が儲かるんだと思う。それでは品質を良くしようとはしないだろうからな。
食堂に入った俺は大銅貨11枚を支払って朝食を注文し、席に座って待っていると団子汁がやってきた。小麦粉ではなく全粒粉みたいだが、小麦を使うようになったのか。前は雑穀の粥だった気がするんだが……。
味はそれなりに美味しい。多分魚とかの海産物が入っているからだろう。味噌も入っているし、割と美味しい方に入るかな? 前回、クッソ不味い鹿汁があったが、アレよりは万倍マシだ。
比べる物が間違ってると店の人に怒られそうだが、店の人も知らないだろう。あんな物を料理として出す者が、この世にいるなんて。
朝食後、ハタの町を出た俺達は東に向けて走って行く。身体強化を使って一気に走った結果、昼過ぎにモンの町に到着した。食堂に入って大銅貨11枚を支払い昼食を食べたら、銀貨3枚を支払ってセキの町まで舟を出してもらう。
夕方前には到着できたが、今日はここで泊まる事にしよう。セキの町の宿に行き大銅貨12枚で2部屋とる。食堂に行き大銅貨11枚を支払って早めの夕食を注文したら、席に座ってゆっくりと待つ。
夕食は雑穀の粥だったので、ちょっと懐かしい気になったのは内緒だ。宿の部屋に戻った俺達は思い思いに過ごしていたが、俺はダリアとフヨウとリバーシをしていた。何故か2面打ちをさせられているが。
ダリアが2回連続で負けて腹が立ったのか、胡坐の中に入って来て太腿を猫パンチしてくる。とはいえ、賢い2匹は手加減しても腹を立てるので、俺としては全力でやるしかない。
俺も全戦全勝できる訳ではないので、勝ったり負けたりするのだが、今日は偶々ダリアが連続で負けたというだけだ。それでも腹立たしいのは、全力でダリアが戦っていた証拠だろう。分かったから、そろそろ猫パンチは止めなさい。
止めたのはいいが、今度は胡坐の中で丸まって不貞寝を始めた。今日は自信があったのかな? いつもとは打ち筋が違ってたし……。とはいえ、それが綺麗に失敗した形だな。想像と実戦では違うのが当たり前なんだがなぁ。
ダリアが不貞寝した後、フヨウはさっさと布団に行って潜り込んでしまった。おそらくそのまま寝るんだろう。ダリアに【昏睡】を使って眠らせると、布団の中に入れてしまい、女性陣の相手をする。
明日も移動だから早く寝たいので、皆をキメてしまいさっさと布団に突っ込んだ。部屋と体を綺麗に【浄化】し、藤達は無理なので銅鏡を使って邪気を吸引して【浄化】する。後は寝るだけだが、問題は……無いな。
今日も一日お疲れ様でした。
<異世界517日目>
おはようございます。今日も東に向けて走っていきますが、一日でどこまで行けるかはちょっと分かりません。本州に入ったし、国土が広いからなぁ。それに俺達も速くなってるし。自分の感覚がアテにならない。前回と違うからな。
皆が起きたので朝の挨拶をし、藤達と合流したら宿を出て食堂に行く。大銅貨11枚で朝食を食べたら、セキの町を出発した。カサマツの町で大銅貨11枚を支払い早めの昼食をとるのだが、周防は滅茶苦茶になっている様だった。
大内家の当主が陶に殺されたが、雑兵が嫡男まで殺害したらしく、陶は猛烈に批判に晒されているらしい。特に大内は神殿と手を握っていたからか、神殿からの突き上げが凄まじく、陶家の内部は右往左往している。
ただ、陶晴賢は神殿を滅ぼして根こそぎ財を手に入れようとしているらしく、兵の準備を着々と進めているそうだ。その事を知った神殿勢力は尼子と毛利を巻き込もうとしているそうだが……これから、どうなるのかね?。
そんな噂が大声で語られるほど筒抜けなのはどうかと思う。もしかしたら民衆を対神殿で固めたいのかもしれいないが、金を前面に押し出せば上手くいくかもしれない。
安芸。つまり毛利のお膝元だが、ここは神殿が物凄く多い事で有名らしいしな。
もしかしたらだが、この世界の毛利は陶に敗れるのかもしれない。もともとは奇襲戦法で勝利していて、兵力差は圧倒的に陶にあったらしいからなぁ。普通に戦えば勝ってる筈なんだし、この世界では<厳島の戦い>は起きないかもしれない。
俺個人としては、陶が神殿勢力と戦ってくれるなら応援する。正直言って、神殿勢力はここで一度痛い目に遭ってもらわないと困るんだ。日本でも戦国時代に痛い目に遭ったから大人しくなったという経緯がある。もちろん、それだけではないんだが……。
特に宗教勢力の力を削いだという一点だけでも、織田信長という人物は評価されるべきだと思う。当時の宗教勢力は大名以上に危険な連中だったので、それをある程度でも大人しくさせた功績は大きい。
昼食後、カサマツの町を出発して東に向かう。ギリギリ安芸を横断し、備後に入る事が出来た。フネミチの町で大銅貨12枚を支払い宿の部屋を確保する。食堂に行き大銅貨11枚を支払って夕食を注文し、席でゆっくりしていると大きな声の客が入ってきた。
「京の都で三好って武士が細川ってのを退けたらしいが、アレって何の為に戦ってんだ? 何でも京の都がまた荒れたってんで、天子様がお怒りだそうじゃねえか」
「京の都に居るのは三好って武士な筈だぞ。将軍様は三好ってのを頼りにしてらっしゃるらしいし、細川ってのが攻めてきたって聞いたがなー」
「細川って管領とかいう将軍様の側近じゃなかったか? なんで京の都に居ねえし、攻めてるんだろうな?」
「「さあ?」」
ふーん……京の都も泥沼だな。細川は京の都に帰る事を諦めてないらしいし、将軍はとっくに細川を見捨ててる。まあ、あれだけ好き勝手にしたら見捨てるわな。何しろ裏切り者だし。
しっかし、弱ったな。戦に巻き込まれる気は無いんだが、何だか巻き込まれそうな気がするぞ? 今までの感じからして可能性は高そうだ。
……どっかでフラグ折れてくれないかな?。
▽▽▽▽▽
1100終了時点
大白金貨44枚
白金貨208枚
大金貨598枚
金貨458枚
大銀貨434枚
銀貨469枚
大銅貨1236枚
銅貨408枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の浄化盾
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




