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 第二オアシスの宿にてゆっくりダラダラ過ごしている。正直に言って微妙な時間帯の為に起きているが、早く第二オアシスに着き過ぎて完全に時間を持て余している。その所為でダリアもフヨウも何となく元気が無い。


 適当にブラッシングをしたり、リバーシをしたりしながら過ごし、何とか昼まで時間を潰した。休んでいる事が苦痛なのは初めてかもしれない。昼になったので、全員一緒に食堂に行き昼食を食べる。


 中に入り大銅貨11枚を支払って昼食を頼むと席に座る。雑談をして待っていると食事が来たので食べ、それが終わったらさっさと宿に戻る。部屋に戻り少しゆっくりした後に夕方までの仮眠だ。



 <異世界510日目>



 ……無理矢理に【昏睡】で寝かせたからか皆はあっさりと眠り、俺は警戒しながら寝転がっていたが多少眠れたぐらいだった。まあ、しょうがない。そうそう何度も寝られないし、警戒は俺がしないとな。


 起きて部屋の片付けをしていると皆も起きたので、朝の挨拶をして出発の準備をさせる。藤達も【覚醒】で起こしているので問題無い。宿の玄関で話すと、夕食は食べない事に決まったので第二オアシスを出発しよう。


 第二オアシスの南東にある、南東に向いた岩から出発し真っ直ぐ進んで行く。砂漠に出た俺達はひたすら走っていき、魔物を無視して銅鏡を使いながら邪気を【浄化】していく。勾玉には慣れたがコレには未だ慣れないな。


 そんな事を考えながらも工夫しながら銅鏡を使うのと、【浄化】の権能をより上手く使う方法を模索する。なので走りながらも暇ではないのだが、思っているより忙しい。方角を確認しつつ、魔物の警戒もしているので余計にな。


 途中で歩き休憩を加えながら進むのだが、1番時間が掛かる所だけに俺達でも1日では無理だった。焼き場とカマクラを作り、椅子とテーブルを作ったら料理の献立を考える。


 結局、普通で良いかと思い、皆で生地を捏ねてチャパティを作る。十分に捏ねて生地が出来たら焼き場で焼きながら、鍋でチーズを溶かす。そこにワインや香辛料を入れて味を整えたら、焼いたチャパティを千切ってチーズを付けながら食べる。


 デスボーアの干し肉と冷凍野菜のスープもあるので、これで十分だと思うのだがどうだろう?。



 「あーもう、これ体に悪いけど美味しいんだよねー。分かっていても止められない。溶けたチーズが本当に美味しい」


 「本当にそうなんですよね。食べ過ぎれば太ると分かっていても、美味しくて手が中々止まらないんです。追加のチャパティも焼けてきてますし、諦めて楽しみましょう」


 「これだけ毎日走っているんだもの、そうそう簡単には太らないわよ。とはいえ、太ってもいいから食べたいという気持ちは分かるけどね。こう、シンプルだからか飽きない美味しさなのよ」


 「私達にとってはそうだけど、米とかサーサがメインの国だとそうでもないかもしれいないよ? 私達はパンと肉とチーズの文化だけど、他のところは違うからね」


 「あたしはちょっと味が濃いかな? って思うけど、1回だけなら飽きないで食べられるよ。これが2回3回と続くと、たぶん重いんじゃないかと思う」


 「まあ、チーズは慣れていないと重いのは間違いない。私も実はそんなに慣れていないしな。まあ、故郷ではチーズ自体が無かったので、慣れていないだけなんだが」


 「僕もそうだよ。孤児院では出ないからチーズには慣れていないんだ、美味しいけど。それに、アルドは連続で出したりしないから、特に気にしなくて良いんじゃないかな」


 「帝国ではチーズを使った料理って多かった筈です。それでも裕福な家庭から上、大体は貴族が食べる物でしたけどね。チーズを作っている者も、貴族相手の方が高く売れるのでそんなものですよ」



 メルは元村長だし、元々不老長寿の3人はお金を持ってたからな。チーズを食べ慣れているだけか。チーズが作られているって事はどこかで家畜として牛を育てているんだろうけど、俺は知らないなぁ……。


 食事を終えた俺達はカマクラの中に入りさっさと寝る。ここは砂漠だけど、たぶん送風機や冷房は必要ないと思う。暑くて耐えられないなら冷房を使うが、おそらく大丈夫だろう。


 そんな話を皆としていると、チーズが美味しかったからか満腹だったダリアとフヨウが既に寝そうになっていた。その状態で【浄化】の権能を使うとあっさり鼾を掻き始めたので端へと寄せる。


 皆は食事をしてから然程経っていないので襲って来ず、ゆっくりしていた。………と思っていたら襲ってきたので、全員をキメてさっさと寝かせる。皆の体と室内を綺麗に【浄化】したら、銅鏡を使って邪気を吸引していく。


 相変わらず物凄い吸引力と範囲だが、今のところ必死に頑張る以外の方法が無い。もうちょっとスマートに【浄化】したいのだが、完全に力業だ。今は仕方がない、その内なにか思いつくだろう。


 そろそろ俺も寝るか。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界511日目>



 おはようございます。今日は第三オアシスに辿り着く日です。ただ、いつ辿り着くかによって、その後の状況が変わります。もし、早めに第三オアシスに着くのであれば、一気に突っ切って行こうと思っている。


 どのみち砂漠に居る以上は、昼夜逆転生活になるのは変わらない。なら少しでも早く、この状態を解消したい。そろそろ皆も結構厳しくなってきている。今までとは真逆の生活だからな、疲れが取れないんだろう。


 とりあえずカマクラから出て食事の用意をしよう。サーサを神石の土鍋で炊き、スマッシュボーアの肉で角煮を作っていく。流石に冷凍野菜も残り僅かなので、それをサラダにして出す。


 竜の脂と米酢と灰持酒を混ぜて、香辛料で味を整えたサラダソースを掛ければ完成となる。料理最中に皆が起きてきたので、途中から料理を手伝ってもらい予想よりも早く出来た。さっそく食べよう。



 「野菜がこれで終わりかぁ……とはいえ、砂漠じゃ碌に買えないからね。買うならサイロウの国に入ってからかな。流石に去年の事だし、ラオの事を覚えている奴も居ないだろう」


 「そうですね。そういえば英雄なのに国許を追われてたのを、すっかり忘れてましたよ。セキタウでしたっけ? そこの愚王はどうなったんでしょうか」


 「分からないけど、英雄をどうにかしようという王なんだろ? あたしが民ならそんなの許さないけどね。力を溜めて打倒するんじゃないかな。どのみち燻ってる奴なんてどこにでも居るし」


 「確かにそうですけど、それって反乱のやり方ですよね!? 帝国でも昔似た様な事があったそうですが、あんまり国を荒らす方法はどうかと思いますよ。気持ちはよく分かりますけど……」


 「とばっちりを受けるのは民だからね、あまり良い方法とは言えないかな? とはいえ、追い詰められたら確実に蜂起するだろうけど」



 まあなあ……権力者に逆らわず、素直に言う事を聞く訳が無い。民衆なんていつ暴徒になるか分からない存在だ。それを理解していない奴はどんな時代にも居るけども、そういう奴の末路は似た様なもんだ。


 さて、そろそろ食事も終わるし、後片付けして出発しよう。フォルに焼き場やカマクラ等を壊して貰っている間に、俺は焼き網などを片付ける。そういえば多少暑かった気はするが、冷房を使うまでも無かったな。


 砂漠って風が吹いているから、日陰に入りさえすればそこまで暑くないのかね? カマクラ内を【冷風】で冷やしていたのも大きいだろうけど。


 次は第三オアシスだが、今日のいつ着くか計っておいた方がいいな。早ければ本当に無視して突っ切って行こう。どうせ知り合いなんて僅かしか居ないし、第二オアシスではヴァルド少年にすら会ってないんだ。問題は無い。


 フォルが全て壊してくれたので、そろそろ出発だ。



 ▽▽▽▽▽


 1095終了時点


 大白金貨44枚

 白金貨208枚

 大金貨598枚

 金貨458枚

 大銀貨434枚

 銀貨475枚

 大銅貨1393枚

 銅貨408枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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