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 <異世界503日目>



 おはようございます。今日からヤシマの国に向かいます。久しぶりではあるのだが、前回行った時に色々しているので日本とは全く違う歴史になっている。まあ、元々同じじゃないんだから、同じ歴史を辿る事は無いんだが。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」



 皆と朝の挨拶を済ませた後、9人と2匹で邪生の心臓を12分割して食べる。2つ食べたのはフヨウだ。分裂したので色々と減っている筈だから2つ食べさせたのだが、それを言うとピョンピョン跳びながら喜びを表していた。


 という事は、予想した通りに色々な物も分裂してしまう様だ。移動に関しては俺が首に巻いて連れて行くので構わないのだが、邪生がいたら積極的に【浄化】して心臓を手に入れよう。


 それにしてもルーデル村で落ち着く事が出来てないな。早めに戻っても良いような気はするが、向こうでも何が起こるか分からないからなぁ……早めに戻る気でも、戻れない事情が出来るかもしれない。


 部屋を片付けて綺麗にしたら、1階に下りて大銅貨11枚を支払い朝食を注文する。テーブル席に座って話をしていると、藤達がやってきた。お金を支払い注文した後、此方の席に来て座る。



 「おはよう。今日からヤシマの国に行くんだが、準備は出来ているか?」


 「おはよう。準備は既に出来ていると言えるし、足りない物は買いながら移動すればいいだろう。カサーラ達親子も居るしな」


 「旅に慣れた感じだという事は、権力者では無くなったと言えるのかもしれないね。かつては殆ど何も知らなかったっていうのに」


 「それは言わないでほしいところだ。私も様々な所に行ったし、連れて行ってもらった。それらを通してやっとこうなれたのだ。足利将軍家の姫、足利義藤はもう居ない」


 「さて、それは何とも言えませんね。何かがあって、貴女が立ち上がる必要が出てくるかもしれませんよ? 権力者の血筋というのはそういうものです。逃げる事は出来ません」


 「ラオの言う通りね。逃げられるなら逃げた血筋の方は多いでしょう。でも、逃げられない。市井に紛れて生きているのに、必要ならば連れ戻される。何故か見つかってしまう。そういうものよ」


 「………」


 「逃げずに真正面から戦うか、それとも誰も追って来れない所まで逃げるかですね。ヤシマの国からルーデル村まで逃げれば追っ手は届かないでしょう。だから逃げ切る事は可能です」


 「まあ、逃げないのでしょうけどね。ならばヤシマの国に戻って戦うしかないわ。良い悪いは関係無く、新しい居場所を作る戦いをするしかないでしょうね」


 「その結果がどうなろうとも受け入れるしかないけどね。こちらの国に居れば何も無いだろうけど、自ら戻ると言うんだ。そういった覚悟は持つようにね」



 藤は難しそうな顔をして黙り込んでしまった。結局のところ自分が何をしたいか何を望むかしかない。だから答えは簡単なんだが、意図的に皆は悩む方向に話を持って行ったので藤は悩んでいるんだろう。


 自分で辿り着かないと意味の無い答えってあるし、仕方がないと言えば仕方がない。簡単に答えを教えても藤の為にならないからな。悩みながら朝食っていうのも良くないが、皆はヤシマの国に着くまでに決めさせたいようだ。


 朝食後、女将さんに返金は要らない事を言い、宿を出て出発する。ルーデル村を出た俺達は領都ファルートに入り大銅貨11枚を支払って昼食を食べた後、帝国入りしてシャルマの町まで進んだ。


 夕方前だったので町の中に入った俺は、食料店に行き大銀貨2枚分の小麦を買う。他にも果物などを大銀貨1枚分買ったら宿に行き、大銅貨13枚を支払って大部屋を1つと5人部屋をとった。


 宿を確保したら食堂に行き、大銅貨11枚を支払って夕食を注文して席に座る。待っていると大きな声で話す酔っ払いが居た。



 「裏組織の奴等が潰れたって喜んでたら、領主の兵が来てアイツ等の倉庫を抑えたままだ。俺達の喜びに水を差すだけじゃなく、今もスラムの倉庫に兵がうろついてるらしい。アイツ等、中身を持って行ってるんじゃねえか?」


 「おい、滅多な事を言うんじゃねえ。何をされるか分かったもんじゃねえんだ。とはいえ、言いたい事は分かる。先代の領主様までは武闘派だったが、今代の領主様は駄目だな。気骨が無え」


 「そうよ! 最後まで戦う事を諦めねえっていう心が無えんだ。確かに前の領主様は酷え殺され方をしてた。だがよ、それで尻尾振っちゃあ駄目だろうよ。なあ!」


 「「「「おうよ!」」」」



 食堂だと言っても誰が聞いてるか分からないのによくやるよ。そのうち領主の兵が雪崩れ込んできて捕まっても知らないぞ。まあ、酔っ払いの戯言なんてあんなもんだけどさ。少なくとも鬱憤は溜まってるんだろうな。


 夕食後、宿の部屋に戻って送風機と冷房を設置して準備し起動する。部屋の中の熱気を【冷風】で外に出し、窓を閉めたら部屋を冷やす。後は冷房に任せればいい。


 涼んでいるとダリアとフヨウがリバーシを出せと五月蝿いので出してやると、2匹で楽しんでいるので観戦する事にした。意外にフヨウが善戦しているのが面白い。ちょっとしたブランクはある筈なんだがな。


 数戦したら限界が来たのか、敷いた革の上に寝転がって寝てしまった。そんな2匹を見ていたら連れて行かれたので、さっさとキメて寝かせてしまう。


 【探知】と【空間把握】を使い邪生を確認すると1体居たので、町を出て向かうと久しぶりのゴブリンの邪生だった。他の魔物を邪生にする為のエサと言われるが、生き残っているとは珍しい。


 そう思っていると、ゴブリンの邪生に近付いてくる存在を発見した。どうやらフォレストベアの様だ。俺が様子を窺っているとゴブリンの邪生とフォレストベアは戦い、あっさりとフォレストベアが勝利して邪生になった。


 俺は即座に両方を綺麗に【浄化】してしまい、フォレストベアの邪生を倒す。ゴブリンの邪生の心臓も、フォレストベアの心臓も残ったままなので心臓を2つゲットした。後は大きくなったフォレストベアの邪製の皮を剥ぐだけだ。


 ゴブリンの邪生は心臓を取り出したら壺に入れ、穴を掘って【浄炎】で燃やした後【粉砕】して埋める。フォレストベアは脇から切り開き心臓を抜き出して壺に入れたら、中身を全て出して捨てる。


 後は【念動】で揉みながら【浄化】と【乾燥】を繰り返したら、熊の着ぐるみの完成だ。ラオとシェンは確か持っていない筈なので、今の内に作って渡しておかないとな。


 そう思って帰ろうとすると、北西ギリギリにもう1頭邪生を発見した。見つけた以上は仕方ない。急行するとそこにはスマッシュボーアの邪生が居たので【浄化】して倒す。


 心臓を抜き出して壺に入れたら、解体した肉を冷凍保存してさっさと帰ろう。やれやれ、無駄に時間が掛かった気がするな。邪生が多いが、裏組織の残党とかの所為だろうか?。


 まあ、さっさと戻って寝よう。町の宿に戻った俺は、部屋と体を綺麗に【浄化】した後で藤達も【浄化】し、最後に銅鏡を使って吸引と【浄化】を行った。これで少しはマシになるだろう。


 それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界504日目>



 おはようございます。今日もヤシマの国へと移動するのですが、まずは邪生の心臓を3人に食べさせないといけない。とはいえ、どうやって食べさせようか……。


 起きてきた皆と朝の挨拶を行った後で少し相談すると、【念話】で呼んでさっさと食べさせればいいと言われた。やはりそれが1番簡単かと思い、【覚醒】を使って3人と1匹を起こす。


 【念話】で片付け終わったら部屋に来るように言ったので、こちらも今の内に部屋を片付けておこう。


 丁度部屋を片付け終わった時に藤達はやってきた。



 ▽▽▽▽▽


 1091終了時点


 大白金貨44枚

 白金貨208枚

 大金貨598枚

 金貨462枚

 大銀貨434枚

 銀貨479枚

 大銅貨1653枚

 銅貨408枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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