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 <異世界502日目>



 おはようございます。今日はルーデル村に帰る予定ですが、リンデ達がどうするかは知りません。多分だけど、キューレやカイリに色々王都を見せるんだと思う。俺達は付き合わないし、さっさと帰るけどね。


 リンデ達の護衛の所為で、村に帰っても1日で出る羽目になったからなぁ。そろそろ腰を据えなきゃいけないんだが、ヤシマの国に行く事も考えなきゃいけないし……どうしたものやら。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」


 「今日はやる事も無いし、そろそろ村に帰るかい? 前に帰ったのは20日ぐらい前だったと思うけど、その前はマールに行ったし随分慌しく動いてるんだよね。少しはゆっくりしたいところさ」


 「気持ちは分かりますけど、その時その時に必要な事をやっているだけですしね。何より私達も納得して動いてますから文句は無しですよ。流石にそろそろゆっくりしたいとは思いますけど」


 「そうね。村に戻ったらゆっくりとしましょう。流石に<大森林の壁>には戦争などあっても関係無いもの。依頼されない限りゆっくり出来るし、今年は近隣で色々な戦争があったばかりだから、もう無いでしょう」


 「そんな事を言ってたら起こったりするんだよ? 嫌だ嫌だと思っていたら、嫌な事が起こったりするものさ。草原の遊牧民から依頼されたらどうするんだい?」


 「そういえば去年、西の国が攻めて来たんだったか? 流石に今年は無いと思いたいが、どうなるかは分からないな。どうしても草原を手に入れたいみたいだが、理由が分かってなかったと思う」


 「土地欲しさじゃないの? それ以外には考えられないけど、草原の土地ってそこまで良い土地じゃないよね? ………塩を欲しがってるのかな? あそこって塩の湖があったし」



 皆が首を捻って考えているが、そんな事をしても意味は無いぞー。俺は部屋を片付けたら、宿の玄関でラーファンさんに宿を出る事を伝えた。いつも通り返金は受けずに食堂へと移動する。


 大銅貨10枚を支払って朝食を注文したら、席に座って待つのだが……今日は客が多いな? 何かあったのか?。



 「なあ、何で今日に限ってこんなに客が多いんだ? お前何か知ってるか?」


 「昨日表通りで馬車に撥ねられた子供が居たらしいが、その子を礼も貰わずに助けた奴が、ここに入って行くのを見たって騒いだらしい。で、どんな奴なのか皆が探してるって訳さ」


 「何でそんな事を? 放っておいてやればいいじゃないか。礼も貰わずに治療したんだったら良い奴なんだろうし、あんまり迷惑かけるのもどうかと思うぜ?」


 「俺もそう思うけど、あわよくばタダで治療してくれるかもって思う奴は多いんじゃねえか。俺はそんな気も無いし、いつもの店が混雑して迷惑なくらいだけどな」


 「俺もそうだ。朝っぱらから込んでる所でメシを食いたくねえよ。そのうちコイツ等も居なくなるだろうけど、面倒臭い奴等だな」


 「まあ、そう言うなって。治療出来る奴なんて滅多に居ないんだし、血眼になって探すのも分からなくはないんだ。普通は薬師に見てもらうもんだからな。高いけど……」



 そうなんだよな。薬は高いんだよ。ボッタクリと言う訳でもなく、薬の原料が高い上に新鮮でないと効果が無い物が多くて大変なんだ。乾燥させても使える物はいいが、必ずしも乾燥させた薬だけで治せる訳じゃない。


 新鮮な素材が必要な場合は値段が一気に跳ね上がるが、そういうものだとして諦めるしかない。だからこそ、薬師は薬の材料を育てる農家と提携している。余計に値段が上がるが仕方がない。


 そもそも、仙女族と天女族の関係がそれに当たるんだしな。当然と言うか、自然な形と言うべきなんだろう。仙女族の仙丹は乾燥系の薬が多いが、治せる病気などの幅は広い。


 多くの薬師はそこを目指している訳だが、一定以上の効果の薬は魔力や闘気の直接操作を必須とするので、普通の薬作りでは永遠に到達出来ない。まあ、別の方向にいく可能性もあるので否定はしないが……。


 朝食後、王都の北にある王軍の建物に行き、昨日の牢屋に歩いて行く。途中部外者なので声を掛けられ質問されたが、昨日ライブルと一緒にきて独房の人物で実験をした者だと言うと、全員顔が引き攣った後で足早に去って行った。


 俺は実験結果を何となく理解しているが、皆は知らないから不思議そうな顔をしている。独房のある建物に入り、昨日もあった看守の女性に話を聞くと、いつか分からないが現在のように倒れて眠っていたらしい。


 強烈な臭いのする中を歩き独房を見てみると、両者の股間はグチャグチャになっており、そのまま倒れて眠っていた。弟の方は未だに屹立しており、姉の方も眠りながら疼いているらしく、寝ながら弄っている。これはエゲツないな。


 ウチの女性陣でさえドン引きするレベルの威力だ。おそらくどれだけヤっても終わりが無かったんだろう。間違いなく拷問レベルの武器だな。流石に壊してしまう訳にもいかないので、独房内も含めて完全に【浄化】した。


 【神聖八重浄化】を見せながら【浄化】の権能を使っているのでバレる心配は無い。それにしても、コレは駄目だ。強力過ぎて普段使いしたりオシオキ用には使えない。威力が高過ぎて拷問専用でしか使い道が無いだろう。


 もしくは苦しめながら殺す為ぐらいしか、今のところ使い道を思いつかないし。まあ実験結果は分かったので良かったし、あの姉弟も2度と逆らうまい。また同じ目に遭わせると言ったら耐えられないだろうしな。


 俺は看守の女性に実験の終了と、あの姉弟を治しておいた事を言い建物を後にした。王都の南門に向かって歩きながら皆と話すが、威力が高過ぎて茶化せないらしい。まあ、アレを見たらそうなるか。


 登録証を見せて門を出たら、ルーデル村に向けて一気に走って行く。サウスアルム、ディムアスト、ナイダの村、、ロワの村、ゴードの町、シグの村、サングの町、そしてルーデル村に帰ってきた。


 昼には少し早いが村に入ったら昼食を食べよう。いつもの犬人族の門番に登録証を見せて中に入り、真っ直ぐに女将さんの宿へと行く。中に入ると丁度女将さんがカウンターに居たので部屋をとろう。



 「皆、おかえり。それにしても1日ウチに泊まっただけで、また長いこと村を空けてたね。何か大変な依頼でも請けたのかい? それといつもの部屋なら空いてるよ」


 「すみません。いつもの部屋を10日間、銀貨3枚はここに置きます。それと、少し早いですけど大銅貨10枚置きますから昼食をお願いします」


 「毎度。昼食は旦那に言っておくよ。それと鍵はここに置いておくからね」


 「今は客も少ないみたいだし、たまにはカウンターで食べるかね。椅子も増やしてあるって事は、最近は客が増えたのかい? 商売が繁盛しているようで何よりさ」


 「繁盛してるっていうより、宿が増えたからもあって買い付けに来る商人が増えたみたいだよ。今まではサングの町で泊まってる商人も多かったらしいけど、宿の客はそこまで増えてないね。増えたのは食事に来る客さ」


 「それは仕入れも含めて大変だろうね。部屋を貸せばそれで良い訳じゃなくて、なるべく材料が残らないようにしなきゃいけないし、でも足りないなんて事になったら客足が遠のいたりするしで大変だと聞いた事があるよ」


 「姉上が言っているのはディオルの宿の隣にある食堂の事ですね。あれも軌道に乗るまでは苦労したと聞きます。邪気が多い王都で何故わざわざあんな苦労をするのかと思いますが、祖先の事があるからでしょうかね?」


 「かもしれないけど、今の王都と昔の国の王都は同じじゃないんだけどね。同じなのは場所だけさ。あの時の下らない戦いの所為で、かつての国の王都は殆ど破壊されたんだよ。かつてを偲ぶ物は、もう何も残っていない」


 「それでも追いかけたいなら、それはそれで良いのではないか? 想う事は止められまい」


 「まあ、そうだね」



 ディルさんのファインセーブで助かった。何だか微妙な空気になったものの、変なまま固まらなくて本当に良かったよ。



 ▽▽▽▽▽


 1088終了時点


 大白金貨44枚

 白金貨208枚

 大金貨998枚

 金貨1262枚

 大銀貨1137枚

 銀貨1879枚

 大銅貨1711枚

 銅貨408枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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