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 ダンジョン街へと入り迷宮紋の前の列に並ぶ。皆は未だ杭と短剣に関して考えているらしい。有効活用の方法でも考えているのかとも思うが、あんな危険物は封印しておくに限る。もし使うにしてもお仕置き目的ぐらいだろう。


 そもそも人間種に対して効果が無いとは思えない。あのオークと同じ事が起こるなら、あまりにも危険過ぎる。日常生活が送れるか分からないレベルの危険な武器としか思えない。


 そんな事を考えていたら順番が回ってきたので、少し待ってからダンジョンの中に入る。1層目は……山!? 随分と珍しいダンジョンだな。大抵の場所は草原だったり平原なのに、山からスタートかぁ。


 傭兵の反応は北へと進んでいるので、俺達も北へと向かう。無事、転移紋を発見したので2層へと移動しよう。山と言っても1層目なので小山くらいしか無く、更に木々も少ないので見通しは良い。


 新人傭兵や実力の足りてない者達がネイルラビットやビッグラビットなどを狩っていた。邪魔をする気も無いので一気に進んでいこう。2層目も山だったので、真っ直ぐ北へと進み3層へと移動する。


 3層も山なので北へと進み4層へ。4層は草原だったものの新人傭兵らしき装備の者も見えるので、ここもまだ新人や低ランクの狩り場らしい。ここでは北東の方向に進んでいるのが分かるので、俺達も北東へと行く。


 転移門を発見したので、そのまま5層へと進む。5層、6層と進み、転移紋で7層へ。地形は荒地だったが、特に難しい地形でも無ければ、強い魔物も出ない。このダンジョンは新人用のダンジョンなんだろうか?。


 そう思いながらも進んで行く。7~9層を進んで行き、10層への転移紋に乗る。10層は再びの山だった。木々は多いものの普通の山の地形であり、金属を掘っている者が多い様だ。成る程、今はこのダンジョンでも鉄が掘れるんだな。



 「もしかして、ここも鉄を掘ってるかい? 皇都近くのダンジョンでも鉄を掘ってたけど、帝国にはあそこしか鉄を掘れるダンジョンは無いって言われてた筈。足りない事に変わりはないんだろうけどさ」


 「それでも国としては1ヶ所よりも2ヶ所でしょう。少しでも採れる所が多い方が、ありがたい事に変わりはありませんよ。ただでさえ、鉄は色々な物に使いますからね」


 「そうね。鉄が潤沢にあるかどうかで変わってくるけれど、どこの国も潤沢という程には無いのよね。ヴェスティオンは多いでしょうけど、あそこは国土が少なく国民の数も少ないだけだし……」


 「おそらく聖王国が1番マシなんじゃないかな。あそこは鉄鉱山も多く抱えているし、ダンジョンでも採れている筈だよ。ただし最前線の問題が常に付き纏うけど」


 「ガイアルム王国もそこまで多くある訳では無いな。明らかに不足している訳ではないが、多少足りないくらいで推移している感じだと思う。1番平均的か?」


 「国内の鉄の量なんて知らないけど、足りなくて困ってるって話は聞かないね。とはいえ我慢している部分もあるし、鉄製の物って基本的に大切に使われてるから、それでギリギリなら足りてないんだと思うよ」


 「何処の国でも鉄製の物は大切に使われますよ。それでも、物によっては銅の方が良い物もありますから、必ずしも鉄でなければならない訳でもありません。鍋とかフライパンは銅製でも良いそうですし」


 「アルドが言ってた奴だね。でも柔らかいから大切に使わないと曲がったりするらしいけど。でも、鉄製の物だって大事に使うんだし、そういう意味じゃ変わらないか」



 そんな話を移動中に皆がしていたが、南東へと進み転移紋から11層へと進む。順調に11層も12層も越えて、13層へと進んだ。今度は平原だが、流石に新人の姿は全く無い。俺達は更にペースを速め、南の転移紋へと走って行く。


 13~15層を一気に進み、16層へと移動する。16層は再びの山だったが、それでも所々に傭兵の気配がある。どうやら、この層でも鉄を掘っているらしい。逞しい連中だなと思いながらも、この層では命がけのようだ。


 出てくる魔物が、ウインドディアーやブラッドグリズリーにスラッシュタイガーが居る。なかなかに危険な魔物が多いが、それでも鉄は儲かるのか、必死につるはしを振り下ろしている姿が【空間把握】で確認できた。


 そんな中を俺達は南西に進み、転移紋から次の層へと進んで行く。16~18層を一気に駆け抜けた俺達は、19層への転移紋の近くで昼食をとる事にした。まだ昼ぐらいなので、今の内に昼食を食べておきたい。


 焼き場とテーブルと椅子を作ったら、直ぐに米を炊き始める。今日はお米の気分なので、サーサを綺麗に【浄化】して神水で炊いていく。色々悩んだが、ウインドディアーを倒してきて血抜きなどの処理をしたら、解体した後に【熟成】する。


 それを魚醤や灰持酒などを使って作った調味液に浸し、【浸透】を使った後にじっくりとローストしていく。スープは海産物で作ってもらっているので、メルやフォルにお任せだ。


 上手く火加減が調整できたからか、それとも神石のフライパンだから上手くいったのか、綺麗にローストされた鹿肉は美味しそうに焼きあがった。他にも鹿肉を味噌漬けにして【熟成】したステーキもあるので十分だろう。


 そろそろ御飯の蒸らしも終わるので食べようか。



 「うん! このウインドディアーの肉は美味しいね。じっくりと焼いてあるからか硬くなってないし、タレに浸してから焼いてるからかな? 味が十分に染みこんでるよ」


 「鹿肉もたまには良いものですね。どちらかと言えばあっさり系の肉ですから少し足りないと思う事もありますけど、これは味を染み込ませてからだからか美味しさが詰まってます」


 「こうしてじっくりと焼くと、鹿肉にも脂があるのが分かるわね。そしてその脂が美味しいわ。それに凄く柔らかいのよ。焼いただけなのにホロホロと崩れそうなくらい柔らかいの」


 「こちらのステーキも美味しいよ。味噌に漬けてあるものだけど、肉が柔らかいのに噛み応えがあるんだ。不思議だけど、これもまた美味しくて堪らないね」


 「こちらの足肉も美味いな。アルドが【熟成】をしてくれたからだろう。シンプルに塩だけで焼いてあるが、それだけで美味しいのは流石だ。肉が良い事もあるのだろうがな」


 「まあ、ウインドディアーの肉なんて、簡単には食べられない高級肉だしね。スマッシュボーアより高値になる事もある肉なんだから、美味しくて当然なのかな?」


 「そこは肉の種類によるのでは? 鹿肉も煮込んだ方が良い物もあれば、焼いて食べるだけで美味しい物もあります。それぞれの肉質で料理方法は変わるのだと思いますよ」


 「美味しければなんでも良いんだよ。細かい事なんて考えなくても、食べて美味しい事が1番大事さ。それにしても、どっちも美味しいしスープも美味しい。今日の昼食はあたしの好きな味だよ」



 リンデ達は、なんか夢中で食べてるな。特にキューレとカイリ。あんまり味わった事の無い味だと思うんだが、どうやら受け入れてくれた様だ。味噌味がダメだとか、魚醤の匂いがダメだとかが無くて良かった。


 食べられないなら他の物を作るけど、それは面倒だからな。1度の料理で済ませたかったので食べられない物が無くて本当に良かったよ。……しかし、アレが姫様の食べ方か? 貪るように食べてるんだが、良いのかね?。


 俺達の前だからセーフとか言い出しそうだしスルーするけどさ。出来る限り気を付けた方がいいと思うぞ。あんまり気を抜き過ぎると、大事な場面で失敗しかねないからな。まあ、リンデとリヴィは王族に戻る気は無さそうだけど。


 昼食後、片付けている間はゆっくりと休ませる。食事後いきなり動くのもアレだし、ここから何処まで潜る事になるのかは分からない。相当深い事も考えて行動しなきゃならないので、今の内に休んでおいてほしい。


 あんまり深いのも、お断りしたいけどね。



 ▽▽▽▽▽


 1077終了時点


 大白金貨44枚

 白金貨208枚

 大金貨998枚

 金貨1332枚

 大銀貨1137枚

 銀貨1883枚

 大銅貨1811枚

 銅貨438枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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