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0104




 全員で食堂に行って朝食を食べよう。食堂に着いたら銀貨1枚を支払い、大銅貨14枚を受け取りゆっくりと待つ。朝食が来たので食べていると、王女とライブルがやってきた。


 その後ろから騎士がぞろぞろと来たぞ。何だアレ? お前等空気読めよ。朝から面倒臭い事になってるぞ。2人の顔を見ると済まなそうにしている。仕方ないな……。


 「おはよう御座います。もうお食事中でしたか、少し遅かったようですね」


 「おはよう御座います。仕方がありません、昨日遅くに決まりましたので」


 「あー……。王城へ行って食事しなきゃ駄目だった?」


 「駄目という訳ではありませんので、お気になさらず」


 「「「「殿下!」」」」


 「殿下じゃねーよ。お前等は邪魔だ、表で待ってろ」


 「何だと、キサマ!」


 「周りを見てみろ、皆が迷惑してるんだよ」


 「ハッ! 下民が一体ど「お前、死ぬか?」うし……」



 俺は騎士どもだけに、【闘気】と【念力】を込めた威圧を使い、いつものコンボの刑にする。……んー? この騎士どもは侯爵家の奴等か? 成る程な、こいつ等がしゃしゃり出てきたか。



 「成る程。お前等、王国を裏切る予定の侯爵家の騎士どもか。だから野蛮なうえ、雑魚な訳だ。いやースッキリした、何でこんなゴミどもが居るのか疑問だったんだよ」


 「「「「……ぅ………ぁ……」」」」


 「言い返す事も出来ず怯えるだけか。そもそも王様や側近にも裏切りがバレてるのになぁ。……根切りにされるに決まってるだろ、そんなクズども」


 「「「「!?」」」」


 「ああ、当然お前等もな? 当たり前だろうが。……ちなみに侯爵が裏切るという密約文書を手に入れたのは俺な? ライブルさんよ、これで良いかい?」


 「すまん、感謝する。お前達、入って来い! この者どもを捕らえて牢に入れておけ!」


 「「「「ハッ!」」」」



 やっと居なくなったか。そういえば、3人も我関せずと飯を食ってたな。俺1人に丸投げすんの止めてくれないかな? 3人の顔を見渡したら目線を逸らされた。


 食事は終わっているので、3人と2匹をこっそり浄化しておく。こっそりしているのに2匹が反応して喜んでいる。ちょっと静かにしてくれるかな? ダリア、カエデ。



 「そういえば、この子は私がお渡しした子ですか?」 「グルゥ?」


 「ああ、そうだよ。なぁ、カエデ」 「グルゥ!」


 「……随分足が細いようですな。足が細いムルーガを初めて見ましたが……。しかも、体が相当小さくなっているような?」


 「カエデの足は驚く程に速いよ。更には、凄い速さで接近して敵を食い千切るんだ」


 「そうね。それに、ダリアはダリアで執拗に目を狙うのよ」


 「2匹って結構凶悪ですよね」 「ニャ!?」 「ガルッ!?」


 「このダリアという子は清浄の二尾……ですか?」


 「詳しい事はアタシ達にも分からないよ。元々はツインホワイトだったね」


 「ツインホワイトだった……ですか」


 「殿下、団長。準備が整いまして御座います!」



 近衛騎士の中でも上の方に見える人物が報告にきて、俺達も馬車に乗せられた。馬車内が汚かったので浄化していると、2匹からじっと見つめられた。


 馬車は2台あり、先頭の1台は王女とダナとシュラ。こっちは俺とメルと2匹、そしてライブルが乗っている。馬車はゆっくりと貴族街を抜けて、王城へと近付いて行く。


 おそらくは訓練場だと思われる場所で停止した。【空間把握】で確認しても【悪意感知】で確認しても、それなりに敵が居るようだな。邪魔なら後日消えるだけだが、どうなるかね?。



 「ここは近衛の訓練場かな? 中々大きいな。人数が多いからこの広さが必要なのか」


 「田舎者には驚きなのであろう? 一生に一度だ、よく見て帰るがいい」


 「それで、ライブルさん。俺達はどこへ行けばいいんだい?」


 「こちらだ。私が案内しよう」



 俺達はアホを無視して移動する。誰か知らんうえに、呼んでもいないのにしゃしゃり出てくる奴はアホと決まっている。どうしてアホの行動は大体同じなんだろうな?。


 もうちょっと捻るなりして個性を出せよと言いたい。そういう意味でもアホなんだなぁ……。俺達はライブルの後をついて行く。何故かアホがついてくるんだが、どういう事だ?。


 後ろでギャーギャー言ってるが、騎士団長の顔を潰している自覚が無いのかコイツ? いや、無いだろうな。自覚があったら、こんな事はしていない。



 「さて、見てもらったら分かると思うが、ここに呪物を移動させてある。危険が無い訳でもないので訓練場となったのだ、申し訳ない」


 「いや、危険を避けるのは普通の事だよ。その事に文句を言う気は無いさ」


 「キサマ如き下民が、団長に向かって何様のつもりだ!」


 「俺は正式なお客様。そしてお前はさっきから近衛騎士団長の顔を潰しまくってるアホ。……分かったか?」


 「なっ!? キサマが悪いのだろうが! キサマ如き下民は、頭を垂れてとっとと出て行けばよいだけだ!」


 「なぁ、ライブルさん。こいつどこまでアホなんだ? 今日呪物を浄化するのが誰かも知らないみたいだが……」


 「そやつは南東の侯爵家の次男で第五騎士団の者なのだが、今だに何も知らんようなのだ。そもそも、この愚か者は呼んでもいないのに勝手にこの場に居る」


 「要するに俺を囮にした訳ね。まぁ、いいけどさ。それにしても、裏切り者の侯爵家はアホばっかりだな。王国を裏切って、何故偉そうな顔をしてるんだ?」


 「何を言っているキサマッ! 今直ぐ不敬罪で始末し」



 俺はそれより速く、ナイフでアホの右肩を深く突き刺す。絶叫して喚いてるアホを無視して、俺は王女達の居る方へと向かった。どうやら王女も状況を理解したらしい。



 「何度も何度も、申し訳御座いません」


 「悉くアホの侯爵家の所為だから、殿下が謝るのは筋違いではあるけどね。俺はナイフが返してもらえれば、それで良いよ」


 「もちろん、必ずお返し致します。しかし、鉄の鎧に突き刺さるナイフですか……」


 「アレはソードグリズリーの爪で作ったナイフだからなぁ」


 「ソードグリズリー自体が、鉄の鎧を簡単に切り裂くからねぇ」


 「まぁ! ソードグリズリーの爪で作ったナイフですか!?」


 「それはまた。あっさりと近衛の鎧を貫く筈です」



 俺は話もそこそこに呪物に近付く。呪力でいえば、オリハルコンの短剣ほどの呪力は感じないが、それでも鎧からは結構な呪いを感じる。


 ん? 神殿の関係者がいるのか? ……何故なのか分からないが、無視しよう。



 「そろそろ浄化を始めていいかな?」


 「お願いします」



 俺は浄化魔法の最高峰である【神聖八重浄化】を使いながら、裏で【浄化】の権能を使い綺麗にしていく。浄化には大体5分ぐらい時間を掛けるので、そこまで怪しまれないだろう。


 本気なら10秒も掛からないんだが、【権能】がバレると面倒な事になる。



 「おおっ!? 何と言う事じゃ。あれは【神聖八重浄化】! あれを使える者が生きておるとは!!」


 「なんだか凄そうな浄化魔法だねぇ……」


 「何を言ってるんですか、ダナ!? 【神聖八重浄化】と言えば、過去に2人しか使える者が居なかった究極の浄化魔法ですよ!?」


 「あー、うん。そうなんだね」


 「『【浄化】の権能の方が遥かに上ですよね?』」


 「『それは言っちゃ駄目だ。シュラは落ち着くまで聞かないし、変な事を口にされても困るからね』」


 「『えぇ、分かりましたわ』」



 1つ1つの呪物から呪力を全く感じないので、完全に浄化は終わっただろう。学者っぽいのとかが色々な議論を始めてるが、俺は関係ないのでゆっくり休む。


 そういう態度で居ないと、アレが連発出来ると気付かれても困る。疲れたフリをするのに疲れるという、訳の分からない状態だが仕方がない。とにかく神殿の関係者と話す気は無いからな。


 ダリアとカエデが近くに来て甘えてくる。2匹はやっぱり俺の癒しだ、ワシャワシャしてやると大興奮して飛び跳ねている。このまま終わってくれないかなー。



 ▽▽▽▽▽


 0104終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨7枚

 金貨46枚

 大銀貨35枚

 銀貨14枚

 大銅貨16枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 オリハルコンの短剣

 風鹿の角の十手

 二角の角の戦斧

 二角の革の帽子

 剣熊と銅亀の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 剣熊の革の指貫グローブ

 剣熊の革の剣帯

 剣熊の骨の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 剣熊と銅亀のブーツ

 大型のアイテムバッグ


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