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 洞窟内の死体と、心臓を抜き出した邪生の死体を外に運び穴を掘って捨てる。ある程度溜まると【浄炎】で燃やし、また死体を放り込む。それを繰り返し洞窟内を綺麗にしたら、アイテムバッグ内の邪生の死体も捨てる。


 【浄炎】で燃やした後、余っているデスボーアの皮を剥いだら、肉を干し肉にして残りは穴に捨てる。勿体ないがスマッシュボーアとパープルボアも捨て、【浄炎】で焼いたら【粉砕】する。最後に埋めて掃除は完了だ。


 全て終わったので撤収しようと思ったのだが【探知】に反応があり、それが此方に向かって来ているので、洞窟の入り口から離れて身を潜めて確認する。少し待っているとフォレストウルフが現れて匂いを嗅ぎ始めた。


 どうも匂いを嗅いでいるだけみたいなので、さっさとこの場を離れて村へと戻る。再び助走をつけて大ジャンプを行い向こう岸に渡ったら、村に戻り宿の2階の部屋へと窓から入った。


 皆は既に寝ていたので部屋と体をもう1度綺麗にした後、勾玉を使って村の邪気を吸い込み【浄化】する。さて、全て終わったしそろそろ寝よう。


 今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界482日目>



 おはようございます。今日はリンデ達を追いかけて王都へと行く日です。走れば今日中に余裕で着くのだが、それでもすれ違う可能性は否定出来ないので【探知】を密にして移動しよう。


 リンデ達の気配は覚えているので、【探知】に反応があれば分かると思う。ただ、町中だと他の奴等の気配に紛れて分からなくなる恐れはあるので、過信は出来ない。【空間把握】も併用して確認しよう。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」


 「今日も移動だけど、出来れば王都で見つかってほしいねぇ。別の所に行ったなんて事になると、今度は何処に行ったかの聞き込みから始めなきゃならなくなる」


 「王都に行ったならいつもの宿でしょうし、ラーファンに聞けば分かるでしょう。まだ留まってくれているのが1番良いのですが……」


 「とにかく行ってみないと分からないわ。居てくれる事を祈りましょう」



 昨夜手に入れた邪生の心臓2つを10等分ずつにして、皆で食べる。魔力や闘気が多少増えたものの、それ以上は何も無かった。やはり今以上の変化は難しいらしい。


 冷房や送風機に布団などを片付けて1階の食堂へと下りる。大銅貨10枚を支払って朝食を注文していると、キューレも起きてきてお金を払い朝食を注文した。まだ少々寝惚けているようだが、直ぐに目覚めるだろう。


 テーブル席に座り冷たい神水を飲んでいると、目覚めてきたのか恥ずかしそうに直している。寝癖がついたままだったのだが、誰も指摘しなかったので目が覚めるまで気付かなかったからだ。


 偶にはそういう事もあるだろうし、少しぐらい気が抜けてても仕方がないとは思う。マールを離れて1人だし、ようやく本当の意味で1人暮らしと言えなくもない。小さな失敗ぐらいは普通の事だ。


 そんな話で盛り上がりつつ朝食を食べ終わると、少しゆっくりしてから村を出る。門番に登録証を見せて村から少し離れると、一気に走りだす。


 昼前には領都ディムアストまで来たが今の内に一気に行こうと決まり、昼過ぎには王都に到着した。これでもゆっくりと走った方ではあるのだが、キューレは随分と疲れた様だ。邪生の心臓で強化されていても、限度はあるみたいだな。


 食べただけで疲れ知らずの体が手に入るっておかしいし当然の事ではあるんだが、胸が大きくなったり身長が伸びたりと意味不明な部分もあるから……何か色々ズレてくるんだよなー。


 列に並んでゆっくり待っていると、また横に連れて行かれる商人と馬車が見えた。本当に懲りない連中だな。お前等のような奴の所為で待たされるんだと、小一時間説教したい。


 そんなイライラを溜めていると、今度の奴も横の詰め所に連れて行かれた。並んでいた以上は逃げられなかったんだろうか? 前の奴が捕まって急に逃げたら怪し過ぎるもんなぁ……。


 その所為でまた時間が掛かったが、その後はスムーズに進んでいるのでイライラは治まってきた。商人は何人か居るけど、流石に御禁制の物は持っていないだろう。炎天下で暑苦しいんだから、さっさと進んでくれ。


 そんな願いも虚しく、また横に連れて行かれる商人が出た。いい加減にしろよと思いながらも、腹を立てても進まないんだからしょうがないと諦める。何と言うか、運が悪いとしか言い様がない。


 俺達の番が回ってくるまで40~50分ぐらい掛かったぞ。そこまで長い列じゃ無かったのに馬鹿な商人どもの所為で余計な時間を喰ったな。王都に入りラーファンさんの宿に直行して部屋を確保しておこう。


 宿の前に着き扉を開けようとすると、中からリンデが出てきた。イライラして【探知】を使うのを忘れていたが、まさか宿に居たとはな。日中だからダンジョンか何処かに行っていると思っていたので予想外に驚いてしまう。


 向こうも俺達が目の前に居て驚いたらしい。少しの間お互いに固まってしまったが、こちらから声を掛けて一旦宿の中に入る。ラーファンさんに大銅貨6枚を支払って大部屋を借りると、全員で食堂に行く事にした。


 中に入り、大銅貨15枚を支払って昼食の注文と飲み物の注文をする。テーブル席に座って雑談を始めるのだが、【止音】を使って2つのテーブル席の外に音が漏れないようにしておいた。



 「……つまり、マールの国王陛下からの依頼というか命令なのですね? こちらとしては構いませんが、些か強引な手段と言わざるを得ません。と言っても、マール王の気持ちはよく分かりますが」


 「確かにね。自分の下に置いていても政争に利用されるだけだし、傭兵になってもマール国内なら変な奴等に絡まれる恐れがある。何より国内にバロッサの連中が居るんじゃ……」


 「場合によっては暗殺か、それとも拉致か……。碌でもない結果になりそうだし、そうならない様にこっちに預けようとしたって事かー」


 「そうでしょう。ある意味で、マールの王は情がある方だという事が分かります。突き放した訳ではなく、守る為に出したというのが正しいでしょうね」


 「そう言って頂けて助かります。許可も取らずに押しかけた事、申し訳ありません」


 「構いませんよ。私達はある意味で、集まるべくして集まっている訳ですから。お互いに苦労もあるでしょうが、立場が立場ですから気楽でもあります。これから宜しくお願いしますね」


 「「「宜しく」」」



 どうやらリンデがチームリーダーをやっているみたいだな。リヴィは……面倒臭がって辞退した気がする。今までも旗振り役を国の為にやってきた訳だし、もうリーダーなんて面倒な事はしたくないんだろう。


 とにかく合流できたので俺達の仕事もこれで終わりだと思ったら、リンデ達から帝国に行くので一緒に来てほしいと頼まれた。お前さん達は前に帝国に行くと言ってなかったか? ……もしかして行ってない?。


 どうも自分達だけで帝国に行ってみようと思っていたそうだが、拉致や誘拐をされる恐れがある為に迷っていたらしい。ルーデル村に戻ったのはお金を稼ぐ為であり、その間も迷ってたそうだ。


 皆の方を見ると、しょうがないなという顔をしているので請ける事にした。ある意味で傭兵に成りきれない部分だからなぁ。王族の部分が邪魔をしているっていうならば、手助けするのも已むを得ない。


 そんな事を零せる相手も少ないだろうし、それで態度を変えない奴も殆ど居ないだろうからな。そういう相手に甘えるのも分からなくはない。


 帝国程度なら問題無いし、せっかくだからダンジョンでも攻略するか? とも思うが、散々迷惑かけてきた帝国のダンジョンを攻略するのもな……なんか納得出来ない。


 リンデ達が攻略するなら付き合うぐらいでいいか。



 ▽▽▽▽▽


 1032終了時点


 大白金貨20枚

 白金貨114枚

 大金貨851枚

 金貨968枚

 大銀貨975枚

 銀貨1180枚

 大銅貨1723枚

 銅貨291枚


 神木石の浄化槍

 神石の浄化剣

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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