1026
暴食竜の爪と牙と骨でフランジ付きのメイスを作製する。長さは80センチ。ちょっと長めではあるものの、この程度の長さがなければ魔物とは戦えない。
次にブラッドウッドと岩硬竜の爪を使ってカイトシールドを作製したら、両方持たせて確認をさせる。毎回言うが、とにかく振り回さなきゃ気が済まないのか? 危ないから部屋の中で振り回すな。
後は王角竜の角でダガーを作って渡すだけだ。面倒なのでブラッドウッドを使って作り、ダガーも渡しておいた。これで今のところの装備は終わりだ。竜の革という事で驚いていたが、リンデ達も同じだと言うと納得していた。
お金は持たされているらしいので、中型のアイテムバッグに入れて大事に保管しておくように言っておく。ちょうど窓を開けると夕日が入ってきたので、食堂に夕食を食べに行く事にする。
食堂に入り俺が大銅貨10枚を支払って注文した後、キューレもお金を支払い自分で注文していた。王城だと出てくるのが当たり前だから、自分で注文などした事がないんだろうな。それぞれの階級で常識も違うのが当たり前か……。
そんな事を考えながら雑談をしつつ夕食を待つ。運ばれてきた夕食を食べた後、宿へと戻るとキューレは部屋についてきた。……ちょっと待ってろ。俺はそう言って、送風機を作り始めた。
超魔鉄を使って作り、魔石を幾らか渡して使い方を教える。流石にこれからの事を考えると、1人で寝られるようになってもらわないと困る。そう言って渡したら、涼しいからついて来ただけだと怒られた。
気持ちは分かるが、堂々と入ってきたからなあ。勘違いされるような事をしたのが悪いと思うぞ? まあ、冗談で言っているんだけど。
送風機を持って部屋へと戻っていくキューレを見送り、俺達はゆっくりと過ごす事にする。皆は魔法の同時発動の練習をしているが、俺はダリアとリバーシをしている。そういえばキューレは【光球】の魔法が使えるのだろうか? そろそろ暗いが……まあ、いいか。
最悪は明日にでも蝋燭を買えば済むだろう。もしくは【光球】の魔法を教えれば済む。そこまで難しい魔法でもないし、落ち着いてやれば誰でも簡単に使える。こういう生活に近い魔法は簡単に使える様に作られているしな。
もしかして、【光球】の魔道具って作れば儲かるんだろうか? ……儲かるような、でも魔石の値段で安くないような……。ラノベなんかでは普及してたりするが、現実にはそんな事もなかったりする。
言葉は悪いが、金が掛かるくらいなら多少の不便は我慢するのが平民だ。魔道具よりも蝋燭の方が安いが、それでも蝋を手に入れるのは簡単じゃない。だから魔法が使えない者は、早く寝るのが一般的だ。
お金を使って遅くまで起きている理由も無いし、やる事も無い。結局、日本の古い時代と同じで、日が昇ると共に起きて、日が沈むと共に寝る。古い時代においては当たり前の生活ともいえるものが、この世界でも行われている。
そんな事を話しているとダナやシュラにアルメアから、かつての時代の暮らしを聞く事が出来た。他のメンバーも興味があったのか、相槌を打ったり質問しながら話は盛り上がる。
盛り上がりすぎて、ダリアが寝た事にさえ俺以外は気付いてなかった。気付いた時には連れて行かれたが、【法悦】【極幸】【至天】で素早くキメてさっさと寝かせておく。
部屋と体を綺麗に【浄化】したら、隠密の4つの技を使い外に出る。実は夜の間に邪生を探して狩ろうと思ってたんだが、予想外に話が盛り上がってしまい遅くなってしまった。見つからないかもしれないな。
王都から東へと進みながら探していると、早速1匹を発見した。運が良かったのか悪かったのか、その邪生は複数の魔物に襲われていたが、その魔物も含めて全て倒して収納する。邪生の心臓は無事の様だ。
再び東の方に走りながら【探知】に集中して邪生を探すと、突如2つの反応が膨れ上がり邪生が生まれた。慌てて急行すると、互いに争う2頭の魔物が邪生になったしまった様だ。
一斉に此方を向いて襲いかかってきたが、さっさと【浄化】して収納する。勾玉を使い周囲の邪気を吸い込みながら【浄化】し、これ以上邪生が生まれないようにしておく。邪生の心臓は欲しいが、だからといって邪生を増やしたい訳ではない。
このまま東に行くと戦場になった場所まで行く事になるので、引き返し王都に戻る事にした。王都に戻った俺はさっさと宿の部屋に戻り、布団の上に寝転がる。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界478日目>
おはようございます。珍しいですが、今日はまた雨です。今日はダンジョンに潜るので雨かどうかは関係無いんだが、蒸し暑いので止めてほしいとは思う。夜から降ってる割には然して気温も低くないので困ったもんだ。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャー」
「窓を開けないと分からない程度とはいえ、雨が降ってると蒸し暑いねぇ。窓からむわっと熱い空気が入ってくるよ。アルドが冷房とかを作る前は、こんな暑苦しい中で寝てたんだよ?」
「流石にもう無理ですね、こんな暑苦しい中で寝る気なんて起きませんよ。野外でさえカマクラの中では冷房を使うんです。耐えられる気がしません」
「かつてはこんな中を寝てたんだけど、今は嫌ねえ。せめて送風機が無ければ寝る気にもならないわ。でも、こうなる前はそれが普通だったのよ。その事に驚くわね」
部屋の片付けをしながら話に耳を傾けていた俺は、終わったので食堂に行こうと声を掛けた。部屋を出て玄関で待つと、少ししてからキューレが部屋を出てきたので食堂へと向かう。
大銅貨10枚を支払って朝食を注文したら、席に座って雑談をしながら待つ。朝食を食べ終わったら走って王都の門へ行き、手続きをして外へ出る。ダンジョン街へと入り、直ぐに迷宮紋へと行くと待つ事も無く入れた。
1層を歩きながら皆の衣服を【乾燥】を使い乾かしていく。十分に乾いたら走っていき、昨日把握している転移紋の位置へと向かう。昼前には昨日と同じ13層に辿り着いた。
途中何度か休憩をしてきているのでキューレはまだ大丈夫だが、いつダウンしてもおかしくないぐらいには疲弊している。体力が無いが去年まで王族だっただけに、しょうがないと言うしかない。
ここからは多少ゆっくり歩いて行こうと声を掛け、キューレに触れると【生命活性】を使って強引にある程度の体力を回復させる。驚いているが、それを無視して南西へと歩かせていく。
この辺りからは傭兵が殆ど居ない為、間違っているかもしれないが可能性は低いだろう。
13~15層と進み、16層へと進む。光が止むと、そこは森だった。【探知】で調べても周囲には人間種の反応が無いので傭兵は居ないらしい。最後に反応があったのは14層だったので、その辺りが王都の傭兵の限界かな?。
脱出紋の近くは開けているので、この辺りで昼食にする。少し昼食の時間を過ぎているが、それぐらいなら大した事じゃない。ダリアは少し五月蝿いが……。
テーブルと椅子と焼き場を作り、サーサを炊きながらスープやサラダなどの準備をさせる。メインはデスボーアのステーキだ。凍らせてあるとはいえ、そろそろ食べないといけない。質は相当落ちている筈だし。
サーサが炊けるまでの間に【念話】で皆に説明し、キューレを羽交い絞めにしてもらい邪生の心臓を食べさせる。かなり抵抗したが無理矢理に口に入れ、咀嚼させ、飲み込ませる。
激しく睨んでくるが、激痛の後にCぐらいまで胸が大きくなっていた。予想外に大きくなったな……不老長寿じゃないのに一気に大きくなったのは初めてだ。
まだ1つ目だから事情を説明して後2つ食べさせないといけないが、多分コレがキューレの昼食になる。
▽▽▽▽▽
1026終了時点
大白金貨20枚
白金貨114枚
大金貨851枚
金貨973枚
大銀貨975枚
銀貨1185枚
大銅貨1872枚
銅貨291枚
神木石の浄化槍
神石の浄化剣
神木の浄化棍棒
神木の浄化盾
アダマンタイトのサバイバルナイフ
氷擲竜の棒手裏剣
アダマンタイトの十手
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




