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1004




 「俺の方は王女の尋問とかが昼からあったのは言ったが……。皆の方は今日どんな感じだったんだ?」


 「アタシ達の方は今日も変わらないねぇ……ああ! 何か1部の兵士が命令されてコソッとヴェスティオン側を見に行ったらしいよ。その結果、罠が多数あったのと伏兵を発見したんだってさ」


 「そういえば、そんな話を聞きましたね。罠は避けるのが難しくないそうで、伏兵は見えていて伏兵の意味を為して無かったそうですが……。ラグナンドの軍人も頭を抱えてるんじゃないでしょうか?」


 「それが罠に見えるものね。私は罠じゃなくてその程度なんだと思うけど、軍人としては幾つも先を考えておかないといけないから……」


 「御苦労な事だね。相手の頭が悪過ぎて逆に苦労するとは……世の中って本当に不思議だよ」


 「王女が言っていたが、2人の王子は仲が悪いみたいだ。自分だけが手柄を挙げようとしていて、元々仲が良くなかったが更に悪くなっているらしい。罠と伏兵は別々の王子が仕掛けたものだそうだ」


 「罠と伏兵が独立しているのか? ……呆れたものだな。普通は罠を張り、それに引っ掛かったものを伏兵が叩くのだろうに。ヴェスティオンは滅茶苦茶だな」


 「んー……何となくだけど、下の人達はそうしたかったんじゃないかな。だけど上が自分の手柄にしようと、本来1つだったものを2つにした。……うん。しっくり来たから、多分そうだと思う」


 「仮にそうだとすれば、恐ろしく頭が悪いですね。下に付いている方々が気の毒で仕方ありません。とはいえ、そんな頭の悪いのを派遣してくるという事は……」


 「あたしでも分かるけど、今回の3人って全員が捨て駒なんじゃないの? いや、ヴェスティオンという国からすれば死んでほしいのか……。何だかそんな感じがするよ」


 「王太子に1本化する為と、王太子が王になった時の邪魔者を今の内に処分する為か……。頭の悪いのが公爵って絶対に碌な事にならないだろうし、ヴェスティオンとしても今の内に処理し」



 2匹が寝てるのは分かったけど、急に運ぶのは止めてもらえませんかね? 連れて行かれるも女性陣を丁寧に撃沈し、部屋と体を綺麗に【浄化】する。


 勾玉を使って綺麗にしたら各部屋を確認するのだが、今日はどちらの部屋も綺麗にする事は出来なかったので寝よう。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界469日目>



 おはようございます。今日は昨日の午後から出来なかった分の練習をします。2人はまだ戦闘中の身体強化には慣れていない。それでも、今までよりは圧倒的に楽だったんだろう。昨日あんなに喜んでたからな。


 今日は闘神直伝の体操を覚えてもらおうか、1度覚えれば後は自己鍛錬でも磨いていけるしな。……おっと、2匹が起きたらしい。



 「おはよう。ダリア、カエデ」


 「ニャー」 「ガウ」



 起きて直ぐに送風機に直行した2匹に、水皿を出してやり神水を入れて飲ませる。2匹は冷たい神水を美味しそうに飲んでいるが、俺のキンキンに冷えた神水をジーっと見ている。去年それで酷い目に遭ったのを忘れたのか?。


 それでもジッと見てくるので、仕方なく2匹の神水もキンキンに冷やしてやる。そして2匹は舌を付けた途端に飛び跳ねた。去年と同じ事してるなと思いつつ、飲める程度の温度まで温めてやる。


 飲みたいと言い出したというか、訴えてきたのは2匹だろう? 俺の足をペシペシするんじゃない。抗議は受け付けて無いぞ、自業自得だ。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「……」 「……」


 「2匹とも揃ってアルドの足をペシペシ叩いてるけど……アルドが何かやったのかい?」


 「去年と同じく冷たい水を飲みたくて冷やせと言ってきてな、キンキンに冷やしたらコレだ」


 「あー……アレは特に冷たいですからね。暑い日の目覚めには丁度いいとは思いますけど、自分から飲みたがったのに怒ってはいけませんよ」



 ちょっと機嫌の悪い2匹の相手をしながら部屋を片付けて、家の玄関まで行く。すると玄関で親子と客が話しており、既に居たリンデ達の機嫌が悪い。何かあったのか?。



 「だからね、この家は一族の家なのよ。そこに部外者である貴女がいつまでも居座るっておかしいでしょ? ちゃんと一族の者に返してくれないとさぁ」


 「そう言われましても……。この家は夫が亡くなった場合には娘が継ぐ事で合意していますし、一族の方もそれで良いと認められた筈です」


 「そんな事は私には関係の無い事よ。貴女は一族じゃないんだし、現にその娘も本当に兄の子か怪しいものよね。どっかで適当に拾ってきたんじゃないのー?」


 「何アレ? 朝っぱらからこんなトコに来て、あんなネチネチとやってんの? 随分と性格が悪いんだな。ああ、ついでに頭も悪いんだな。礼儀知らずみたいだし」


 「はぁ? 一族の家にどこの者かも知らない卑しい奴等を泊めて、好き放題言わせるなんてね。本当に何処の奴かも分からないクズはこれだから……」


 「おい皆、聞いたか? リンデやリヴィがどこの者かも分からない卑しい奴等だってよ。あの阿呆はなかなか面白いな」


 「なっ!? この私の事を、よくも! あんたは何処の誰よ! 私の夫は辺境伯様のところで働いているのよ!! 夫に言ってあんた達なんて領都から追い出してあげるから、覚悟しておきなさい!!」


 「おーおー、コイツ凄い事を言ったな。辺境伯から殺されなきゃいいけどなー。そこに居るリヴィはこの国の第一王女で、そっちのリンデはガイアルムの第三王女だぞ? お前こそ何様のつもりだ?」


 「はぁ? 頭が妄想で壊れてる様ね! 首を洗って待ってなさい!! 今すぐにでも」


 「仕方ないね。朝食の前に行こうか。個人的にもここの辺境伯は知り合いでね。いい加減、我が国の者として虫唾が走る行為は見逃せないんだよ。申し訳ないけど付き合ってほしい」


 「それは別にいいが、折角だからこの国の宰相から貰った手紙も出せば良いんじゃないか? 俺達の身元を保証してくれるっていうヤツ」



 そんな事を言いながら家を出て領主の館へと歩いて行く。当然ながらバカを囲んで歩いているのだが、俺達が当たり前の様に領主の館へと歩いて行くからだろう、段々と顔色が悪くなっていっている。だからと言って容赦などしないが。


 領主の館の門番にバカを突き出し、コイツの旦那とやらを呼び出させる。もう1人居る門番に宰相から預かった身分証明の手紙を渡し、それを領主である辺境伯に届けさせておく。


 朝食も食べておらず、お腹が減っている2匹に干し肉を与えていると、訝しげにこちらに歩いてくる男が居た。バカの表情が良くなったので、あれが旦那なんだろう。その後ろから血相を変えた門番が走ってきたが……。


 俺達は血相を変えている門番を待たせ、こっちに来たバカの旦那に事情を説明すると、みるみる内に顔が真っ青になっていった。その後、バカと旦那を連れて辺境伯の所へ歩いて行くのだが、どちらも顔が真っ白になっている。


 辺境伯と会った後はスムーズに話が進み、バカがやらかした事も全てぶち撒けたしスッキリした。ちなみに一族というのは、ここに古くから住んでいる一族の事で、ここが領都どころか村だった頃から傭兵をしていたらしい。


 この場所に住む人をずっと守ってきた一族である為に、大きな家にも住んでいるし親族が多く居るんだそうだ。長男が傭兵になって全てを継いだが、何も無かった妹は妬みと嫉みで今回の事をやらかしたという、蓋を開けてみれば非常に下らない内容だった。


 夫婦揃って土下座謝罪をしていたので一応ギリギリで許す事に。自国の王女と他国の王女を卑しい者扱いしたのだから、普通は不敬罪で首が飛ぶ。実際、辺境伯は首を落とそうとしていたし、そのつもりだった。


 単に俺達が止めただけだ。それをするとアイネとフィレネが批判される可能性が高いからな。



 ▽▽▽▽▽


 1004終了時点


 大白金貨17枚

 白金貨72枚

 大金貨771枚

 金貨876枚

 大銀貨931枚

 銀貨1121枚

 大銅貨1315枚

 銅貨291枚


 神木石の浄化槍

 神石の浄化剣

 神木の浄化棍棒

 神木の浄化盾

 アダマンタイトのサバイバルナイフ

 氷擲竜の棒手裏剣

 アダマンタイトの十手

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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