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才の夢
選択の美醜に揉まれながら、
今日も夢の世界を歩いていく。
醜い自分に相対し、
瞼を閉じれば暗く美しい世界へ。
羨望と劣等をひた隠しにしながら、
今日も世界を作り出す。
この醜い世界に絶望した僕は、
今日も夢の楽園を訪れる。
悲しき世界に肯定を。
哀しき世界に否定を。
夢に落ちて夢に拾われる。
嗚呼、自分が憎らしい。
思いはある。
過去もある。
でも未来がない。
鞭打たれ続けたこの体の傷が、
今日も僕を引き止める。
僕に才能を。
僕に感性を。
僕に教養を。
僕に知識を。
嗚呼、狂おしいほどに全てが欲しい。




