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詩の空間  作者: につき
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青い石

その布に落ちた影に母は何を見たか

それは花のようであった そして

麗らかな照り返しの影であった


ゆびさきは曲がっていたか

奇妙に反っていた白いゆびには

金の指輪が嵌められていた

青い石はトルコ石だった


子どもはきっと

子犬のような目で見つめていた

横顔ばかりの昏い日々に宿る

少しばかりの明るさを信じていた


絵画の中の絵画のように

夢の中で夢を見る

その中でさえ姿は見えず

消えてしまったのはきっと新しく

もうどこかで生まれているのだろう

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