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詩の空間  作者: につき
10/13

テキストたちは生き続ける

裏切りを迎え入れるような路地裏の

揃い踏みなど夢にも見ないこと

人であることを今自分でしかないことを

どうして疑うこともなく言葉だけを責めるのか

そこに集合はないのだ

誰ひとりとして重なることはないという

空間の節理がテキストにさえコンパイルされるのだから

混ぜ物なしで酔っぱらう心地よさをもはや疑う余地はない


我らは月の満ち欠けのように繰り返すことはなく

いつか確実に消えてしまう当たり前を忘れてしまった

どうして恋愛の歌がこれほどに流行るのか

どうしてステレオタイプがこれほどに安心されるのか

一つとしてなくまた留まることの出来ない我ら自身が

揺れを否定したがっている幻想にしがみついている


昨日は今日へ連続しているという

明日への不安定な無邪気さが

再び帰ることのないそして

もはやいなくなった誰しもへと放射する

まるで消えてしまった星の光りが届くように

テキストたちは生き続ける

言葉は常に感性に晒されている。故に伝わるかも知れず、そうでないかも知れない。なにしろ、お互いにとって初めての試みであり続けるから。

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