蝕み:パラサイトを見て
満たされない毎日から 逃げ出したかったあのアパートで
明るい外に出るきっかけは 他人にすがることだった
嘘で固めた新しい人格や
知識を補って得た仕事で 抜け出せた穴倉は
もう戻らないと思ってた
こんなに暖かいものなのかと驚いた きらびやかなその家は
ほんとはもうすでに 蝕まれていた
憧れの生活も 自尊心をそがれるうちに
心にのしかかる 対比の
影が溢れ出して流てく
寒い冬になって思う なくなったものと夢見ること
一体間違っていたのだろうか 外にあこがれること自体