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夏に映らない。

作者: 権藤剛

曖昧な呼吸で


秋が肺に流れ込んできそうで、


まだ身体を夏で満たして、


痛くて。


帰り道のコンビニ、首を傾けて


電柱に区切られた空を数えた。


むせるような夏空が


高く昇って、あの娘を照らす。


青のピースを僕の好きなように


組み替えて、君の眼になる。


僕は心で尋ねるはず。


ねぇ、その水晶体に何を映すの?


君は目を伏せて笑う。


「青だよ」


覗き込んだ瞳には次の夏が


咲いて、最低限度の季節を。


望んで、最高密度の季節を。


その季節に僕はいますか?

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