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第18話雪の日

こ〜と〜し、最初の雪

今日は寒いな。外は雪が降ったり止んだりしている。

こんな日は家でお酒でも飲んでゆっくりするに限るな。


〜異世界にて〜


異世界の街の人達が何故かソワソワしている。


異世界で目が覚めるといつも通りに出掛けようとしたら、玄関に少し高価そうな灰色のコートが掛けてあった。

この異世界は万年、暑くも寒くも無いのに何故置いてあるのか理解出来なかった。


街中に出ると、人々が嬉しそうにバタバタしている。

急ぎ足の人、家族で買い物をしている人、仕事を早く終わらせようとしている人、何か急いでいる人。


ふらっと武具屋に顔を出してみた。


『こんにちは』仙

「いらっしゃい、でも今日はもう閉店だけどね」店長

『そうなんですか』

「まだ閉めないから、ゆっくり見ていって」


店長は相変わらず凄い筋肉マッチョのガタイで、金髪のモヒカンが光っている。

でも何故かモコモコの毛皮の裏ボアのコートを着ている。


『温かそうですね』仙

「そんな格好じゃ風邪ひくわよ」店長

『今日は何かあるんですか?街の人々もソワソワしてるし』

「今日は年に2回の雪の日じゃない」

『雪の日?』

「あれ?貴方あなた外から来た人?今日はおめでたい日なのよ」

『おめでたいとですか??』

「この国が出来たとされている日が今日なのよ。だけど諸説あってね、4月だとされている説もあってね、どっちか判らないから年2回お祝いしている事にしてるのよ」

『へ〜、知らなかった。因みに建国何年なんですか?』

「2679年か2772年だね。後者は4月の建国説で今年の4月になっての時点でだからね」

『へ〜。物凄く歴史のある国なんですね』

「そうよ!すごい国なのよ」店長が誇らしげに語った。

(その割には科学は発達していなさそうだけどね、と思った事は黙っておいた)

『めでたいと何で雪が降るんですか?』

「皇帝陛下が魔法で雪を降らせてくださるのよ、みんなそれを楽しみにしてるわ」

『そうなんですね。じゃあコートと手袋が要りますね』


ゴーン!ゴ〜ン!鐘の音が響き渡った。


「始まったわね」

店長が年甲斐も無くソワソワし出している。

クスッ『じゃあそろそろ帰りますね。家にコート取りに行きます』


店を出るとヒヤリと冷気が押し寄せて来た。

空からふわりふわりと小さな白い雪が地面に着地していく。


オォ〜!と街の彼方此方あちらこちらから歓声が聞こえてきた。

バタン!バタン!今日だけは仕事も早仕舞いみたいだ。


寒いな。一度帰宅して玄関の横の灰色のコートを着た。

軽くて着心地が良い。


再び街に出ると薄っすらと雪景色が積もり出していた。


キャッキャッと子供達が走り回っている。

子供達が走って来てぶつかりそうになった。

防寒はバッチリだ。毛糸の帽子に温かそうな上着に指が分かれていない手袋をしている。


『こんにちはもえちゃん、ひかりちゃん、それとひかる君』仙

『よっ!』もえ

「こんにちは〜」ひかり

『よっ!って僕はオマケかよ』ひかる君

『ごめん×2、雪だるまでも作って遊ばないの?』

『雪だるまってな〜に?』

「なーに?」

『戦うやつー?』

『ははは、戦わない×2。雪を大きく丸めて人形を作る遊びだよ』

足元の雪を集めて丸めたのを2つ、それを重ねて見せた。

『わー!やる〜』

「やるー」


『格好良くないから僕はいいや〜』

ひかる君は他の幼児と雪合戦しに離れて行った。


幼女達は小さい手で一所懸命に雪を集めている。

大きい胴体部分は俺がやった。

小さい方の雪のかたまりを乗せた。


『わ〜』

「わーい」

『あと、お顔だねー』

『おかおー!』

「おかおー!」

『何か無いかな?』

『探してくるー』


其々《それぞれ》何か探しに散った。

バケツが落ちていたので雪だるまに帽子として被せた。


「ただいまー」ひかりちゃんが帰って来た。

手には人参を持っていた。お鼻にした。


『ただいまー』もえちゃんが帰って来た。

手には赤と青の宝石っぽい物を持っていた。

てのひらサイズの宝石なんて見た事ないからガラス玉かな?お目めにした。


『僕もこっちで遊ぶー』ひかる君が帰って来た。

ちょっと表情ブーとしていたので聞いた『何かあったの?』

『ん〜、エミリ先生と雪合戦してたんだけど、、』

『ふんふん、それで?』

『いっぱい雪当てたら、先生が「も〜パンツまでグッシャリじゃない」て言いったの』

『えぇ??それで?』

『じゃあ『気持ち悪いなら脱いじゃえば?』って言ったら怒られた』

持って来た木の枝で雪だるまに腕を付けた。


(……それはひかるが悪い)


『ボタンも欲しいー』と駆け出したかと思うと、知らない通行人のおっさんに絡み出した。


雪だるまの形を固めていると目の端に幼女二人がおっさんに襲い掛かって(しがみついて)いる。

「あれー!」よく見ると気の弱そうなおっさんはヒロキだった。


お財布からコインを取り出して嬉しそうに走って来た。


『ボタンにするー』もえ

「するー」ひかり

『返してきなさい』

『え〜』

泣いているヒロキにしぶしぶお金を返しに行った。

(幼女にカツアゲされんな。気が弱いにも程があるだろ)


でもまぁ、やる時はやる男だからなヒロキは。


ポケットを探るとクッキーがあった。

『じゃあ代わりにこれにするか』

『わ〜!』

「わ〜い!」


ひかるは自分で巻いていたマフラーを雪だるまに巻いた。


『かんせー!』

「かんせー!」

『やったー!』


子供達が喜んでいると思ったら、もえちゃんが雪だるまに使ってクッキーを取ってひかりちゃんtpひかる君に分けて食べだした。食い気が強いな。


その後は子供達と雑談した。

ひかる君が大人並みの会話をしていたのが面白かった。


建国記念日の説やひかる君の趣味の乗り物の話など、本当に子供なのか疑いたくなる子だ。


夕暮れの中、雪化粧された街を眺めていた。


〜18日目終了〜

こなーゆき〜!!

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