感じる五秒間
気球が飛ぶ
あの上からの景色は
飛行機とは違い
全身で受けとめるべき
三百六十度
風を気にして
火を調節する
バーナーの音が
ゴウゴウと鳴った
それを並べて
夜にバーナーショーがあった
少し離れた所だから
ゴウはボウに変わっている
花火とは違い
炎を見る
音楽に合わせて
下から上に
火柱が作られる
一瞬だけの時もあった
夜に浮かぶ色が
橙色の力を持っていた
終わった後に
夜空を見た
目に残る
火柱の明かり後
個人的復唱みたいな形
お腹空いたの声に
反応して帰路につく
いつも通りの生活感が
ゆっくりと戻って来る
忙しい日常から
芸術を感じる五秒間
余韻に浸る
復唱する
新たな入り口の一つにする
刻み込む
短時間の脳内行動を
持つことが出来るか
余裕ある生活とは
時間ばかりの話では無い