第二章 その名はLast Break
・・・次こそゲームに入ります。
黒いスーツの男は結局名も名乗らずに用件だけ言って去っていた後、剛人もなにかソワソワ落ち着かないように出て行った。ゲームの開始に向けていろいろ準備があるらしくて。
だが一応気になってたことがあったから、ちょっと強引に引き止めて前に聞いたら、予想外の答えが返ってきた。
『――あぁ、RMTを取り入れる噂か。たしかに裏は取ってあるんだ、ただ俺にはちょっと意味がわかんなくて。なんでもこのゲーム、最低でも二十年運営し続けるプロジェクトとして作られたそうなんだ。兄貴はそれで納得してたけど・・・』
そう言ったきり、剛人はまるでトイレが我慢できなくなったかのようにすぐさま走って行ってしまった。
あの黒いスーツの男と同じ方向に。
だがもらった情報を珍味している彪十にはそれに気が付くことはなかった。
「二十年・・・」
そりゃあ、確かに納得するな。
もう誰もいない玄関先から家のほうに戻ると、彪十は溜息をした。
最初はどうせしばらく家にいるのなら、暇つぶしの感覚でゲームに付き合ってあげてもいいじゃないかと思ったが、こんな大掛かりのゲームだったなんて予想も付かなかった。
いや、たしかに世界最大規模とかいろいろ言っていたけれど、大抵十年くらいで終われるんじゃないかと思ってたんだよなぁ。
いくら技術が進んでいるといっても、人生にどのくらい二十年を費やせるのか。これでちゃんとしたテストの上で、プレイヤーが離れないようにするには、そりゃRMTでもないとやっていけない。
それに、あのビデオで結局次世代のVRに必要なデータを全部このゲームで集めると言ったし、そう簡単には終わらないだろう。
むしろプレイヤーの世代交換をできるだけしないほうが、いいデータが取れるというもの。それに、どうやら第五世代でのゲームがこれ一本で続くつもりらしいしな。
彪十はコタツテーブルに突っ伏していながら、携帯を弄ってウェブでこのゲームに関するものをチェックしていた。
噂は五年前からずっと続いて、今でも留まるところを知らない。
ゲームの予想から、製作者であるRC社からの露見情報。それからほかのゲーム会社からいろんな支援するという発言。
どうやらRC社の大博打に、ほとんどすべてのゲーム会社が参戦したらしい。そのための世界最大規模宣言だろう。
だけど、彪十は探して見て分かったことだけど、ゲームに関する真実の資料はこの五年間、ずっと出ていないんだ。
製作に参加したチームやメンバーとか、宣伝用に露出すべき内容とか。ゲーム一押しのシステムとか。実際出ていたのは、本当にそういう話があるってだけ。
なにこの秘密主義。
彪十はちょっと呆れてきて、携帯をコタツテーブルの上に投げ捨てた。
そして自分がテーブルの上に置いたあの謎のキャッシュカードを見て、彪十は思い出したかのように手で頭を抑えた。
「本気でこのゲームをやると・・・俺の貯金だけじゃ二十年間の生活費とか、ちょっと厳しいなぁ」
休暇だったはずが、結局バイトに回すことになった。
そして悪友がもうすでに帰っている今、ここでサラっとゲームを二十年間やるのを決める彪十に突っ込むものはいない。
そしておよそ一ヶ月後のとある日、剛人から一緒に食事にという誘いがあった。
バイトが終わった後に待ち合わせしていたラーメン屋にいくと、そこでゲームのホームページがすでに公開されているなどという初耳の情報を耳にする。
「うわぁ、信じらんねー。どこもかしこもそのゲームの話題で持ちっきりなのに、なんで気が付かないんだよ」
マジで信じられないという顔で彪十を見て茶化す剛人。どうやらボディガードはないらしく、バカっぽくなるような演技を最初からやっていない。
「ふーん、名前はラスト・ブレイクオンラインか」
とりあえず食事を待つ間に、彪十は携帯でその噂のサイトをチェックしてみることにした。ありきたりのゲーム設定をある程度公開するだけのサイトで、詳しいことが書かれていない。
ゲームの名前さっき言ったようにはLast Break Online。
キャッチフレーズはなかなか中二っぽくて、「終焉を迎える『最後の暁(Last Break)』に、その世界に善も悪も存在しない。」と大きく、イラストの中に書かれている。
なんだかんだて当たり前だなぁという感想しか浮かばない内容だから、いつもみたいにスルーしていく。
重要なのはむしろゲームの内容に関する情報だが、基本的な情報しかないってだけから、要点をまとめみると以下になる。
ゲームの背景は世界の終末直前。
終焉を迎える世界で、様々の種族が様々の意思と思惑が交差するファンタジー世界に、プレイヤーは「降り人」という名の異世界から呼び寄せた魂が仮初の肉体を持った存在として、その世界で冒険する。
世界の終焉は現実世界のサービス開始から二十年後で、グランドクエストは世界の破滅の回避でも、世界の救済でもなく、世界の進化を探すことだ。
ある意味このゲームをベースに、収集したデータで最初のバーチャルリアリティーを作るということについて、一致している。
どうやら神とやらが存在するし、そういうタイプの存在なら次の世界に行けるため、それらに関する影響もあるだろう。
そっちはつまりは次のゲームの内容にかかわる変化を与えれるって意味だろう。
他に目ぼしい情報といえば、プレイヤー種族は数種類あって、基本剣と魔法のファンタジーの定番種族を選べる。
人間、エルフ、ドワーフ、獣人、竜人。どうやらこれらの種族は覚醒ということを経て、種族的にランクアップしていくらしいとしか書いていない。
このゲームはレベル制で、職業レベルと種族レベルの合計で上限は基本255だと書いているだけで、多数の職業を持てる以外詳しくなにも書いていない。
スキルについては、熟練度があり、それでスキルアップはできるのと、スキルの使用条件に適っているのならば使えるとだけ書いている。やはり詳細はなにもない。
ギルドについては自分で作れるのだが、その前提としてまずなにかしらのチームの結成が必要だとかとしか書いておらず、詳細条件については触れていない。
「んー、特に目ぼしい情報はないな」
とりあえず一通りサイトを見終わった彪十は、運ばれてきたラーメンを啜ってそう零した。
「そうでもないぞ。ゲーマーにとっては、このゲームがどのように遊べるかについて予想ができるくらいの情報は十分だ」
一方、もうすでにラーメンを食べ終わって、点心を追加注文した剛人はそう声を上げる。
そもそもゲームに関係する下地が違うし視点も違うので、自分とは別の見方ができる剛人の情報は一応参考になるのだろうと思い、彪十は食べながら詰まらなさそうにその話を聞くことにした。
「まず、詳細が書かれていないってことはからくりがあったり、条件があったり、その条件に何かしらの裏があるということだ」
なにを当たり前なことをと、彪十は食べながら半目で剛人を見る。
「そんな目で俺を見るなよ、マジの話だぜ」
満面の笑顔で彪十に返した剛人は、ただ話を続けるだけだった。
剛人が言うには、ゲームはレベル制が基本で、スキル制みたいなのを取り入れている。
そして多数の職業を取ってそれぞれレベルがあるという風に書いたから、つまり職業の最大レベルが低めになる。
基本だけでも255あるのだから、混合職も含め、下位職から上位職まで最低四ランクがあるんじゃないかと。
「スキル制もあるってだけで、なんでそうなるんだよ。それに、種族レベルも入ってんだろうが」
「そりゃ、種族レベルもあるけれどさ、マルチジョブをできるのが基本とするシステムにしてあるんだ、どう考えでも職業を複数もてる上で単独職の下位から上位まで全マスターしても余裕が出るだろう」
それならば大抵三分の一くらいが限度だ、と言い切る剛人に、彪十はちょっとゲーマー思考を理解するの諦めた。
察しが悪いとか理解できないのとかではなく、ただ単に興味が薄いだけ。
興味あるような話なら前みたく、剛人が言い出す前に全部察してしまうけど、今みたいにあまり興味の出ない話は聞いているだけに限るというスタンスだ。
「スキル制があるってこと、職業レベルでスキルアップを図る必要がないってことだから、スキルの数しか増やさないのなら職業レベルの上限が低めになるのは必然だな。それに、レベル制限は基本で255っていうからには、条件を満たすことである程度伸ばせるだろうな」
それに、今までにそんな設定のゲームがなかったわけじゃないしな。そう続いた剛人は一旦話すのをやめて、運ばれてきた点心を食べるのに夢中になった。
彪十はしばらく言われたことを整理して、ゲームのホームページに書かれていた内容を思い返していくと、たしかに理に適っているなと思う。だが結局詳細がわからないことに変わりないため、ある意味微妙に聞いて損したって感想を抱く。
「あぁ、そうそう。お前、第五世代の新型機を用意してもらったのか?」
「え?お前が兄貴から俺の分まで貰ったのだろう?」
「は?だってお前それ使えないじゃん?」
「・・・え?」
あー、と頭を掻いた剛人は周囲を見回し、ちょっと注目を浴びてしまったことに気づく。
一応全国全民が注目するような話題中ゲームで、第五世代VRゲーム機の発売はまだなんだから。ここでする話じゃなかったなぁと今更思う。
さすがにこの話はこれ以上ここで続くのがまずいと思い、剛人すぐに残っている食べ物を片付けてから彪十を急がした。
無論食べている途中でそういう風に急がされても困るのだが、剛人の「また奢るから、な?」という言葉でとりあえず従うことにした。
「まぁ、タダ飯なんだし。損してるのは俺じゃないな。」
ある意味ちゃっかりしている彪十であった。
とりあえずちょっと他人に聞かれると不味い内容になるからと、いろいろ食べ物をコンビニで買い込んで彪十の家に行くことにした剛人。だが、そんな剛人には、彪十はコンビニのおにぎりを齧りながら呆れている目で見ている。
たしかに世界最大規模だとか、ゲーム機を発売前にもらっているとか、いろいろあるけれど。彪十からすればたかがゲームだろうってくらいの感覚でしかない。
それなのに、剛人はまるで聞かれたら殺される風に警戒している。最後に彪十の家の中までだれか潜んでいないかと探られる始末。
「なぁ、お前。一度医者に行け、医者に」
「行かねーよ!」
居間にあったコタツはちゃんと片付けられていて、代わりに座卓が置かれている。そして前よりはすこし綺麗に片付けられている。
ようやく落ち着いた二人は、前と同じ今で座卓を囲んでいる。だが彪十は無駄にかけた時間についていろいろと不満があるのだ。
「んで?極秘内容扱いの話はもうしていい?俺明日朝またバイトなんだからはやく食べて寝たいんだけど」
「太るぞ、それ。・・・いや、なんでもない」
太るという言葉で、彪十が前より盛り上がっている筋肉のこぶを作ってみせると、剛人はちょっと何も言えない気持ちになった。
そういえば一か月前にもこんな話があったなぁ。
というか本当に筋肉作りしてたのか、毎日バイトで忙しいって聞いたのに。なんだか前よりすこし大きくなってないか?
気を取り直して、剛人は話題を早速戻すことにした。さっきまで考えてなかったけど、よく考えてたらこれ結構早めに解決しなければいけない問題だったからだ。
「それでさ、お前この前なにも書かれていないキャッシュカード貰ったのまだ覚えている?」
「あぁ、それな。ずっと持っているぞ」
一ヶ月前、おっさんの愛人だと言われている黒いスーツの男がこの家に訪ねて、そしてロゴみたいなものしか描かれていないキャッシュカードを彪十にあげたのは、剛人もその場に居合わせたのでわかっていた。
その時、それがどういうものなのか、なんとなく見当がついてた剛人はいろいろテンパってで、彪十に説明するのずっと忘れていた。
剛人もそれに関係する問題があり、ちょっといろいろと聞きまわってたし、結局それから彪十に会っていなかったから・・・てっきり、もう知っているものかとばかりに思い込んでいた。
あの黒いスーツの男は、多分またあのおっさんを訪ねてくるのだろうと思って。
どうやら、そうではなかったらしい。
あのカードがどういうものかを理解しているのならば、まず無防備に財布に入れて持ち歩かないからだ。
まさか、まさかと信じられない気持ちでいっぱいの剛人は、彪十がソレを財布から普通に取り出したのを見て、思わず天を仰いた。
「マジか・・・」
「マジもなにも、一応大事なものならこの家に置けるわけないんだろう」
「あー、それもそうか。お前この家に荷物本っ当に最低限にしか置かなかったもんな」
もうどこから突っ込んだらいいのやらと、剛人はぐったりとテーブルに突っ伏した。
これは家というよりもはやただの下宿先だよなぁ。ホテルみたいに毎週数日使うだけの彪十もいろいろあれだし。
「で、このキャッシュカードは例の・・・なんとかゲームと関係があったのか?」
「お前、絶対もう名前忘れているな・・・まぁ、いい」
結局突っ込むとこに突っ込む剛人は、無理矢理に体を起こして彪十からキャッシュカードをくれるように手を伸ばした。
彪十は特に気にもとどまらずにカードを渡すと、剛人は一瞬複雑な顔をした後、ため息をついた。
「他人に簡単に渡すんじゃねーよ、バカが」
「ふーん」
彪十は興味なさげに次の食べ物に手を伸ばす。結局このままじゃ埒があかないのはいつものことだから、剛人のほうがあきらめるしかない。
それもいつものことだ。
剛人は右手に持ったカードをひっくり返し、その裏にある太陽みたいな模様と逆さまの三角が重なっているアイコンを見せる。次に左手からさっき携帯でいじってた画面を彪十に見えるように向けた。そしてそこに、キャッシュカードの裏にあるのとまったく同じアイコンが映し出されている。
そのアイコンの表示が出ているのは、さっき一度彪十が見ていたゲームのホームページの端っこだった。
「これ、RC社が作った特典キャッシュカードな。RMT用の」
「なに?」
彪十は予想外の答えに驚いた。
そりゃそうだ。このキャッシュカードはあのおっさんの関係者だと思われし者に手渡されたもので、そしてこのカードを作ってくれと頼んだのがおっさんだとも言った。
あのずっと働いでいないのにも関わらず、自由に振舞えて生活していた変態が?えらそうな人との繋がりなんてなさそうなのに。
それに、彪十の記憶の中ではあのおっさん、一度もゲームやっているとこ見ていない。
一般人でも作れるものなのか、それともゲーム会社のほうがランダムに配ってるのかとも思えるが、さすがにそれでテストになれる気がしない。ならば、なにものなんだ?あのおっさん。
「キャッシュカードは数百もいない、大抵金持ちの手に渡っている。これを持つってことは、RMT可能のアカウントを一つ作れることを意味するからな。だから俺もわかんなかったさ、他人が必死になって探し集めているものを、なんでお前の手に渡ってくるのかをな」
「いや、そういわれても困るのだが俺は」
「・・・まぁ、それだけじゃない。このカードを使うには、セキュリティーシステム内蔵された特製の機械が必要になってくるから。前俺が兄貴からもらったっていうタイプのものでは使えない。だからこのカードを持ってしまったお前は、このカードの所有者としてゲーム会社に特製の第五世代のVGシステムを申請する必要があるんだ。それでただでもらえる」
そう言って、剛人は羨ましそうにカードを彪十に返す。
それを見た彪十は、手に持ったカードをチラっと見て、特に気にしていないように財布に戻した。
RMTができる、まぁ、それは魅力がないわけじゃない。
ただ買うのなら彪十は金が足りない。だから結局売る側になってリアルの金に換金できるうま味しかない。
それに、前にも予想したことがあるのだが、これは結局普通のRMTにいない制限があるはずだから。
なので、今のところ価値はまだそんなにない。
「ちなみに、それを所有してバインドしたアカウントを作ると、サービス開始前からアーリーアクセス権を貰えるんだ。ほかの一般プレイヤーと同時進行にならないという、金持ち向けのサービスな」
「へー、そうなのか」
まぁ、ゲームは先にプレイできるには確かに魅力的なんだろうなぁ・・・いや、そういえばそうか。このカードの発行数が少ない、そしてRMTのできる権限はこのカードの所有者限定となる。金持ちからしたら、これは是が非にでもほしいものだろうな。
RMTができる、ほかのプレイヤーより先行でプレイできる、さらにレアものだから所持しているだけでステータスにもなる。それに、実際の制限は知らないが、それを所持しているだけで大型のギルドの役職枠にも収まるのだろう。RMTできる権限で結局一番影響受けるのはそこだと思う。
それならば確かにちょっと剛人の周囲への警戒心は説明できるが・・・できるのだが、それでも彪十にはすこしオーバーリアクションしすぎた感がある。
金持ちと数えられるような者とほとんど関わっていないせいで、彪十はそのことをあんまり危険視していない。だが剛人は違う。
家での立場はともかく、剛人はそれなりに家のことも知っているからこそわかる。
無駄にいろんなステータスを求める金持ちなどのような人間からしたら、そのキャッシュカードは喉から手がでそうなほどほしいものだ。
そんなものが、なんの後ろ楯のない人間が手にしていたら、それこそ所有者と違って別の人間に金をかけて手に入れてもらうことすらも躊躇わないのだろう。特に、羽振家みたいに裏社会とかかわりのある家からしたら、自分たちから脅ししても手に入れようとするはずだ。
だが幸い、彪十がキャッシュカードを持っていることは羽振家には知られていない、さらに羽振家はいうほどこのゲームのことを重要視していない。
あまりゲームなどプレイするような家系ではないからな。「金になれるかも」というネタがなければ、そもそもゲーム開始前から注目すらしないだろう。
「そのアーリーアクセスって、いつからなんだ?」
「今からちょうど十六日後だな。第一期のアーリーアクセスはサービス開始前の一ヶ月。カード所有していないけど、俺は特別なゲーム機を持っているのなら第二期で、十五日間のアーリーアクセスが可能だ」
そういって、剛人は羨ましく恨めしそうに彪十を見る。
しばらくカードをじーっと見つめる彪十は、カードをそのまま投げ返した。
「って、お、おい!」
「特製機の申請、任せた」
「はぁ?!」
「んじゃ、おやすみ」
「おやすみって、お前。おい!」
彪十はたしかにRMTには興味がある、だからできないと思ったときすぐに興味なくした。だがアーリーアクセスについては、彪十からしてみれば剛人ほど魅力的に感じないのだ。
RMTの本番はゲームの中盤以降、それまでの時間を考えれば、アーリーアクセスの期間はそれほど重要ではない。もちろんいいスタートは大事だというものわかるからこそ、こだわっていないけど、あるのならもらっておくつもりでいる。
騒ぐ剛人をおいて、彪十は自分の寝室のほうに向かった。これ以上特に考える価値のあるものはない。
――キャッシュカードを頼んで作らせたおっさんと、頼まれたからと作れるあの愛人さん以外はな。