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フィリバスター牛山2 ~史上最長の呪文詠唱~  作者: 空な鍵
第一部:フィリバスター牛山ミノル
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猫の手も借りたい


ミノル「まずですね、足ってなんでしょう。なぜ手は足ではないのか。先日法医学の教授でありイガリスの外交官も務める映画界の巨匠、アレクサンドル・ビネガー・ジョーが重大な発見をしました。彼が甲賀の里を訪れ侵略した時のことです。甲賀の里は破壊されつくした日本文化の最後のユートピアでした。新しい物がいいという錯覚を日本国民が抱いてしまったことで、そういった古い文化は停滞の対象として袋叩きにあったわけです。その結果忍者や浴衣などのものはすべて消え去り、新しい日本文化が一から作られた。鳥川総理のクールジャパン政策とは、頭を冷やすということ。私の同級生で先日の大量殺人を犯した重里という男がいました。彼は私を雪山登山に誘い遭難しました。          」


牛山「そうな『の』ですか。」


ミノル「私は足が200本あるのでその分表面積がでかく、体温が奪われやすい状況にありました。重里は私のことを案じて、あっためるものをすべて私にくれました。そして突如起こった噴火により、彼は巻き込まれて死にました。彼のその後は分かりません。しかし彼が帰って来た時にそれはそれは恐ろしい体験をしたと言っていました。彼のその恐怖が先日の凶行に駆り立ててしまったのでしょう。地獄から帰って来た後、彼は些細なことで激怒することになりました。煙草をポイ捨てする人を見れば激怒。野菜をレイプする人がいれば激怒。それはそれはまさに阿修羅。彼は地獄で修羅となってしまったわけです。話がそれましたね。アレクサンドル・ビネガー・ジョーの発見とは甲賀の里を滅ぼした時になされた物です。それは金の鯱鉾の中に隠されていたといいます。どうやら古代の日本の文字で書かれていたようなのですが『小学校2ねん ことわざだいじてん』とのことです。古代のことわざ・慣用句が記されているわけですね。さて。アレクサンドル・ビネガー・ジョーは難儀しました。なぜならば『猫の手もかりたい』の部分だけ真っ白に塗りつぶされているのか、意味が描かれていなかったからです。そこでアレクサンドル・ビネガー・ジョーは悪魔に心を売り渡してしまいました。そこに自分で文字を書き、新たな意味を付け加えてしまったのです。私がなぜこれを知っているかと言うと、甲賀の者と一戦交えたからです。私の曽祖父が抜け忍だということは話しましたよね。だからこそ子孫である私を始末しようとしたとか。しかし忍者と言っても過去の遺物。私のカポエィラには勝てないでしょう。そこで私は山羊を用意しました。山羊に足の裏をなめさせ続ける拷問を行いました。牛を殺そうとして、山羊に殺される。これは恐ろしいことです。そうしたら甲賀の者はすぐに白状しました。アレクサンドル・ビネガー・ジョーが恐ろしい隠蔽を行ったと。ちなみにその甲賀の者はくのいちがいなくなってから訓練したのか広辞苑で抜くことができる男であり、猫の字を見て発情してしまったからこそ意味の部分が真っ白に染まっていた。侵略者に改ざんを許してしまったのは自分の落ち度であることからずっと悩んでいたのだとか。それを打ち明けた甲賀の者は胸の内をすべて明かして安心したのか永遠の眠りにつきました。とにかくこの事実が重大なのです。キツネキ。この事実をマメリカに行って鳥川総理に伝えてきてください。私は父から聞いていました。父を超えるフィリバスターが存在すると。おそらく彼は今後日本の敵になるだろう。お酢くさい外交官と戦うことを避けるには、この事実を武器として使うしかないのです。」


キツネキ「はーい!!伝えてきます!」


馬井「うおおおおお!!燃えてきたぜ!!やっぱこうじゃないとなぁ!?」


牛山「馬井議員?どうしたのですか?」


馬井「こいつの説明には、大きな詭弁があるんだよ!!」


牛山「なるほど。それは何でしょうか。」


馬井「こいつの論は200本足があるから体温を奪われやすい、という所からスタートしているが騙されちゃいけねえ。つまりこいつはなあ……そう。詭弁だよ。200本足がある前提から始まっているが、その証明を怠っているんだよ!」


馬井「しかも質問者であるキツネキはマメリカへ向けて出発した……。」


馬井「つまりだ。もう質問者がいなくなった以上、質問タイムは終わりってわけだ。」


馬井「さらに解答も曖昧模糊と来ている!これは処刑を猶予する必要はねえな!」


ミノル「ぐっ!!」


このケンタウロスの能力はギャロップインパクト。自分の反論を必ず聞かせる能力。だからこそ穴を作ってはいけない。押し切ることができないのだ。


うかつだった。質問者であるキツネキを伝令役に出したのは失敗だった。


牛山「さて、遅くなりましたが、処刑の時間と参りましょう!」


キツネキはもう遠くまで行ってしまった。


帰ってくるよう叫んでも届かないだろう。


いや、まだだ!俺はまだ死ぬわけにはいかない!


そもそもなぜ足の話をキツネキが持ち出したか思い出すんだ!


ミノル「何を勘違いしているんですか?私は足が200本ある質問には既に解答しているのです。ただ、少々…………補足が必要なようですが。今のこの説明、私の足が199本以下だった場合、矛盾していることを示すんですよ。そして馬井議員。あなたは人権を常人の何倍持っていますか?」


馬井「2倍だぜ。ケンタウロスの足が4本だから、4÷2で・・・・ああああああああああああああああああああ!!」


ミノル「そう!質問者であるキツネキがいるかどうかなど関係ない!私に足が200本あるという可能性が否定できない限り!100倍の人権を持つ私を処刑するのは非常に不合理なことなのです!!」


牛山「な、なんだとおおおおおおおおおおおお!?」


馬井「そうだ。思い出した。あくまでこいつを処刑するのは俺だ。」


馬井「牛山議員は2本しか足が無いから、同じ本数の人間を処刑できない。」


馬井「だから俺がここに呼ばれたんだったか。」


そのころ……


アリアドネ大統領「ミーは足が8本。日本にはこれ以上の本数を持つステイツパーソンはいる?」


鳥川「おそらくいないでしょう。馬井議員が4本で最大だったはずなので。」


アリアドネ大統領「うーん。それならマターはイージー。あとはビネガーをどうするか。」


キメラ国務長官「大変だ!!赤ムカデ連合が自爆テロを起こした!!」


アリアドネ大統領「ホワット!?」


キメラ国務長官「しかも……その首謀者はあの国際テロリスト!!センチピードです!!」


アリアドネ大統領「これは、第4次ワールドウォーのスタートかもしれない……!!」


キメラ国務長官「さらに別のテロ組織、机羊国からもテロの予告が。要求は……同志を日本に強制連行し、忍者の汚い足を舐めさせた不届きものをこちらに引き渡すこと。さもなければ羊の舌が新たな惨劇を生むだろうと。」


アリアドネ大統領「分かった!至急対応する!イカロス総理!少しウェイト!!」


鳥川総理「……。」


つづく。




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