表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フィリバスター牛山2 ~史上最長の呪文詠唱~  作者: 空な鍵
第一部:フィリバスター牛山ミノル
2/47

終わらない演説の始まり

フィリバスター牛山2 ~遺す言葉~


???「というわけでだ。我が息子ミノルよ。」


信じられない。俺が国会議事堂でこんな無様な格好をさせられているなんて。


???「私は貴様を廃止しなくてはならん。」


ミノル「ぐ……。」


???「すまなかったな。この牛山としては言葉と行動を一致させねばならんのだよ。」


???「申し訳ございません!もう少しお待ちください!!日本の新時代の幕開けはもうすぐそこです!私の息子、牛山ミノルの解体ショーはもう少しで開催いたします!」


逆さ吊りにさせられた俺。これから始まるのは俺、牛山ミノルの解体ショーだ。


そして俺の前でナイフを持ちながら演説している男は。


俺の父であり現職国会議員の牛山美濃太郎。


優しい親父だったはずだ。


だがある日を境に宇宙人だの放射能だの托卵だの言いだした。


そして挙句の果てには俺を処刑しようとしている。


何がしたいんだ牛山美濃太郎という男は?


牛山「というわけでだ。私は貴様を処分する。貴様の首を私が取った時。私の生み出した闘争が完成するというわけだ。そして日本は新たなステージへと進むのだ。」


ミノル「・・・。お前は息子を殺せるというのか。」


牛山「殺せるさ。日本のためなら。」


牛山美濃太郎は観衆の方を向き、再びアジる。


牛山「さあ皆さん!そろそろ始めましょう。これから何が起こるかご存知でしょうか。」


牛山「私の息子が宇宙人だったことが判明しました。よってこれから処分を行います。」


牛山「先ほど発効された児童廃止法により、18歳以下の児童は全て処分されます。」


もちろんこの法案について国民の92%が不支持だ。強行採決だと非難されている。


聞こえてくる声も歓声ではない。


観衆「くたばれ子殺し議員ーーーーーー!!」


観衆「その子を解放しろぉおおおおお!!」


いくらミノタウロスである牛山美濃太郎と言えど、この数の群衆に襲いかかられればひとたまりもない。


しかし彼らは俺を救い出すことはできない。


なぜならば、もし彼らが暴動を起こそうとしたら・・・・。


横で俺をにらみつけているケンタウロス、馬井健太郎。


こいつが一瞬のうちに国会議事堂を血のプールに変えるだろうから。


それを理解しているのか、牛山美濃太郎は無視して続ける。


牛山「しかし自分の子供が宇宙人だとは到底信じがたい人もいるでしょう。」


牛山「ここで私の息子を解体し、そこで宇宙人であることを証明します。」


牛山「皆さんもそれに続いてください。日本の未来のために。」


父さんが持っている屠殺用の刃物。何人の血がこびりついているのだろう。


しかしミノタウロスが人間を屠殺するなんてお笑いじゃないか。


何が日本のためだ。息子1人守れないで、どうして国を守れるんだ。


俺は死にたくない。ここで死ぬわけにはいかないんだ。


牛山「さあ、我が息子ミノルよ。最後の言葉を話せ。」


そうだ。俺の父さんはフィリバスター。国会での時間稼ぎのプロだ。


その息子の俺も、その才能はあると思いたい。


残された方法は時間稼ぎ。ひたすら喋って時間稼ぎしてやる。


国際連合がこんな暴挙を見逃すはずがない。


待っていれば絶対彼らが助けにきてくれる!


喋るんだ……。黙ったら、死ぬ!


どれだけ無意味だと嘲られようと!!俺は生き延びて見せる!!


ミノル「ああ・・・。いいぜ。この世の全てを語りつくしてやる。」


牛山(馬鹿め。日本は国際連合から既に除名された。もう誰も助けに来るわけがない。)


牛山(血を吐くまで喋り続けるといい。無駄な希望を抱きながらな。)


牛山「さあ、私の息子の最後の言葉、どうぞ聞いてやってください!!」


牛山「彼の屁理屈が断末魔へと変わる時!!それが新時代の闘争のギャラルホルンとなるのです!!」











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ