神話
ミノル「……。もう決着がつきましたね。私の足が200本あり、私はそれを検証することができる。しかしですね。もしその検証を拒否するというのなら、私の足が200有ることを認めないとおかしいですよね。検証を拒否しているのはそちらなのですから。僕は足が200有ることを汗腺オナニーによって証明できる。しかしそれを行うとここにいる全員がフィリバスター病に感染してしまうことでしょう。そうすれば悲劇が蘇る。それは誰もが望まないはずです。しかし200本の足を持つ私は神に近い存在のはずですから、それを処刑するのはいけない。つまり、このショーはおしまい!父さんはこの処刑ショーを中断しなければならないのさ!!」
牛山「……。なるほど。成長したな。ミノルよ。」
牛山「ならば手段を改めなければならないな。」
牛山は観衆に向かって演説を始める。
牛山「皆さん!ここに神が誕生しました!神を殺してはいけない!当然です!しかしですね!神が自分で死ぬことを望む限り、私たちはその意志を尊重しなければなりません!さあ、我が息子であり、神でもあるミノルくんに伺いましょう!あなたは生きたいか、それとも死にたいか!」
ミノル「……?死にたかったらここまで長々と演説したりはしない。」
牛山「なるほど。じゃあとっておきの真実をお教えいたしましょう!」
牛山「私が児童虐殺法案を通過させたのは理由があるんです。それはですね。息子への同情です。息子は私へのいたずらのためだけに作られ、様々な困難を経てきました。彼には手がありません。なぜならばない方が私にとって不自由だからです。そして妊娠時の暴力やアルコール、ドラッグによって彼の脳はボロボロです。喋ることはできるものの、介護なしでは生きられない可哀想な子なのです。なら私は思いました。彼のような苦難を背負うものが生まれること自体が人間たちの罪ではないかと。すなわち、生まれなければ誰も不幸にならない。私のしている児童虐殺法案はですね……。人助けなのですよ。もう命の価値が最低にまで落ちぶれている。そのために不幸な子供たちはどんどん生まれてくる。彼らの不幸をなくすためにはどうすればよいか。そう。産まないことです。親が子に不幸を強いることをなくすことは最大の人権保障ではないでしょうか。私はミノルを解放してあげたいのですよ。喋り続けなければ生きられない呪いを。ミノルは生まれつき喋らないと呼吸できない体質なのです。フィリバスター病は言語機能にまつわる遺伝子を破壊し、その結果脳を変質させる病気でした。その結果生まれる最も主要な症状が、喋らないと死ぬということです。GEMY開発の酸素ボンベを肺に挿入することにより、ある程度黙っていても心肺停止には追い込まれないということですが、その酸素ボンべがかなりの高額であるため息子にはそのような手術を受けさせることができませんでした。私を怨むのはお門違いというものです。私とキツネキさんの『愛の牛タン』に不買運動を持ちかけた愚民が悪いのですから!!私はなんとか酸素ボンベの補助により、言葉に詰まっても死なないのですが、ミノルは先ほどからずっと独り言をつぶやいているのです。皆さんに聞こえないほどの小さな声でもいいから、喋り続けないと心臓が止まる体質なのです。彼の独り言は『あいうえお』をひたすら繰り返すということ。不憫ですね。そんな壊れたオルゴールは分解しないとだめなのですよ。もちろん言葉に詰まることもありますが、それは彼にとっての苦しみなのです。」
ミノル「……だからこそ、馬井議員のギャロップインパクトは脅威でした。フィリバスター病患者にとって、発言を止められるということは心臓を止められるということ。普通の人間からすればただ面倒くさいだけですが。」
牛山「ミノル。だからこそ死ね。楽になれ。地獄はいいところだ。」
ミノル「悪いが、縦式小便器は死んでもいやだね!」
牛山「そうか。この手は使いたくなかったが……。馬井議員!」
馬井議員はうなづいた。しかしなぜか悲しみが彼の眼には見えた。
ミノル「お前たちが俺の人生を不幸だと決めつけるんじゃねえ!!俺は生き続ける!」
馬井「悪く思うなミノル!ギャロップインパクト発動!!」
俺の息と心臓が止まる。
馬井「お前がフィリバスター病の保有者でなおかつ、ダチュルウィルスが汗=精液からも感染することから分かっている以上、もうお前を生かしておくわけにはいかない!お前が完全に死ぬまで俺は反駁を続けるぜ!!本当に悪く思わないでくれよ!!お前のことは嫌いじゃないんだ!!だが死ね!!」
馬井「まずなあ、何故生きるんだ?不幸ならば死んだ方がましじゃないか!お前は生まれてきてはいけない人間だったってことはわかってること!お前に罪は確かにない!カレーはおいしいし、ティッシュペーパーは重宝するし、ペッパーミルはえろい!さらに空は冴えわたり、大地は勇壮で、なおかつ偉大だ!プレイステーションポータブルの利便性にはいかなる航空機も勝てないだろう!!それでも河童の川流れと言う事態は避けられずに…………ああもう反駁が思いつかねえ!俺は牛山議員じゃねえもん!」
ミノル「ぜぇ……ぜぇ…………。残念でしたね。その程度では私は殺せません。」
牛山「心臓が止まるといってもですね、それは馬井議員が途切れずに喋っている間ですからね。考えながら喋ってもあまり効果はないのですよ。」
ミノル「そうだ参っ」
馬井「そうだ、この方法があった!日本国憲法から引用するぞ!
日本国憲法(昭和二十一年十一月三日憲法)日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。第一章 天皇第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。第三条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。第四条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。○2 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。第五条 皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。○2 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。二 国会を召集すること。三 衆議院を解散すること。四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること……駄目だ!息が続かねえよ!!」
ミノル「何度も言っているでしょう!?フィリバスター病で私を殺すことは不可能なのだと!すなわち私が生きるのをあきらめる理由にはならないのですよ!!」
馬井「そうか。ならばお前は足が200本ある神であるということも、嘘ではないんだな?」
ミノル「そうですねえ。もう隠す必要はありません。私は神です。この世のすべての真実……神話を今から語りつくしましょう。これは人間のルーツに対する認識を根底からひっくり返す衝撃の事実を含むものかもしれません。しかしこれが現実なのです。しかと、受け止めていただきたい。では、参りましょう。あらかじめ言っておきますが、私は人類やミュータントや宇宙人の味方ではありませんので、ご了承ください。」
つづく
ごめんなさいごめんなさいコロサナイデ殺さないで死にたくない死にたくないよ!!!!!!!!!1呪われたんだ!!




