ミノルくんはいらない子
ミノル「私は捨て子でした。あかちゃんポストではなく本物のポストに入れられ、地獄に郵送されてしまいました。そして現在の父と出会ったのです。先ほど父のTitterに不正アクセスしていろいろやったことを話しましたが、それ以前に父親は炎上を起こしていたようで、住所がわれ、様々ないたずらをされるようになりました。そのせいで父のバイト先であった焼肉屋は網をすべて取り換えるのみならず廃業に追い込まれてしまって、非常にその店長は憤っていたようです。彼は怒りのあまり種を残そうとしました。怒りと性欲と食欲は近いところにあるからです。しかしそうした怒りもいざ知らず、父は悪びれもせずに次のバイトを探していたわけです。しかし私が思うに、人肉食は衛生上良くないので父の存在に関わらずその店はいずれつぶれていたとは思いますが。とにかく店長……。私の本当の父はできるだけ低級な女性を探しました。ミュータントは超能力を持っているので、どれだけ醜くても価値がある。つまり動物ではなく人間です。そしてできる限り不細工で障害を持った子供が生まれるように、醜く高齢の女性を探しました。高齢出産は障害児が生まれるリスクが高くなるからです。彼女を孕ませたあとは腹を何回も何回も殴り、流産しない程度に暴行を加え、酒や煙草や薬物を吸わせました。こうして生まれた私を彼は数回持ち上げて落とした後レターパックに入れ、ポストで現在の父のところに送りました。私が今話したことは全て事実です。嘘ではありません。全てある人から聞いたことです。」
牛山「……。」
ミノル「しかし父は私を育ててくれました。フィリバスターに関して自分の後継者としたかったのでしょうか。ひたすらフィリバスターの極意を叩き込まれました。それをはたから見たら虐待ですし、それは実際に虐待です。『・・・』と『……』の使い分けができないという理由でベルトで殴られました。今もできていないですが。『おまえは小説家じゃない!!弁論者だ!!『……』などと言うのは小説が気取りが使うだけだ!間をとれ!時間を稼げ!!『・・・』だ!!』ってね。」
牛山「根拠のない誹謗中傷はやめろ!!そんな事実はない!」
ミノル「さて話は少し変わります。河童のミュータントたちがインターネットを構築した話です。人間の脳……この場合は河童と人間の脳のまぜこぜですが、それはそれは複雑なネットワークを構築しています。ものすごく複雑でスーパーコンピューターをしのいでいるという一説もあります。しかし自我の構築と結びつくシナプスの抵抗のせいで、論理回路としては限界がある。この抵抗を取り除くと自我が破壊されてしまう。そこで当時大統領候補であったアリアドネ大統領は河童のミュータント狩りを命じました。足が8本ある彼女の敵はオクトパス候補だけだったので、なんとかオクトパス候補を出し抜くための政策です。河童のミュータントの培養工場を作り、それを全世界に配置することでテレパシーのネットワークを作る。この政策が国民に受けたのか、アリアドネ候補は当選。河童テレパシーネットワークを作り、全世界にテレパシーによって意思伝達ができるようになりました。バケツ方式ってやつですね。河童が次々とテレパシーを別の河童に渡し、それの繰り返しによって遠くにもテレパシーが送れるというわけです。」
牛山「みなさん!!これこそ新しい物こそすべての極北たるものだと私は思います。個人の利便性のために河童たちを道具として使い捨てることは許されません!!さらに盗聴の危険性がどうしてもぬぐえず、国家軍事の機密情報漏洩事件が何回も起こったのも覚えているでしょう!!みなさん!!第三次世界大戦で何人の人が死んだかご存知ですよね!?だからこそこれは先月廃止となったはずです!!こいつの言っていることはまた革新の名を語る人権侵害と戦争を許容するという言説です!!騙されてはいけません!!私の個人情報も興味本位の河童によって漏らされ、いたずらされてしまったわけですから!!河童の人格消去も十分ではなかった!」
ミノル「とにかく私が小さい頃は河童ネットワークはあったのです。それで私とジョーは虐待河童ネットワークでつながったわけです。虐待を通じて知り合ったわけですが。ジョーも同じような境遇でしたが惹かれあうものがあったのでしょうね。」
馬井「それはおかしいぜ!!」
ミノル「ぐっ!!中断させられた!!」
馬井「ギャロップインパクトは便利だぜ。俺が反論を言いだせば必ず相手は演説をやめる。とにかくだ。ジョーは稀代の天才だと言われている。お前のような劣等種とは違うんだよ。それが同じ境遇なわけがないだろう!!」
ミノル「いや同じです。」
馬井「なんでだよ。」
ミノル「彼は胎児の時、天才になるために遺伝子操作と乱数調整を受けていたそうです。」
つづく




