第2-2萌
菜美・誠「はぁ…」
俺も菜美もため息をついていた。
だって、いきなりデートって言われても、なにすれば良いか分からないもん…
PiPiPiPiPiPiPi………
菜美「あ、ちょっとゴメン」
誠「あ、ああ」
何で俺こんなにドキドキしてんだろ。
菜美は俺から少し離れて電話のやり取りをしている。
内容までは分からない。
菜美(先生、いったいこの後どうすれば良いんですか?)
先生『そう慌てるな…』
先生『私達は監視してるから、自分が正しいと思うことをやれ』
菜美(私達?)
先生『いや…なんでもない』
菜美(はぁ…まぁ頑張ってみます)
菜美(でも、学校のお仕事とか大丈夫なんですか?)
先生『大丈夫だ…問題ない』
菜美(何か………そのセリフ聞いたことがあるような…)
菜美「って、よっぽど暇なんですね…」
先生『まぁ誠に任せておけ。あいつは秋葉に詳しいからな』
菜美(あ、スルーした…)
菜美(はい)
ブツッ
菜美「ゴメンね。とりあえず何処行こっか」
誠「歩きながら決めよ」
菜美「うん」
さて、何故菜美にこんなにもドキドキしてるか答えよう。
それは、服装。
何時もはボーイッシュな感じの女の子。
けど、今は、白いワンピースに麦わら帽子とキレイな肌を程よく露出している。しかも胸もじゃっかん………ほんとに、じゃっかん膨らんで見える……………かな?。
渚「パットでも入ってんの?」
菜美「イラッ。ナンかイった?」
誠「なんでもありません……」
菜美「さ、さすがにパット何枚も重ねれば気づかれるか……」ッボソ
声のボリュウームは小さいもののしかと聴いてしまった。
ゴメン………………若干しか気づけなくて本当に、ゴメン。
とても罪悪感を感じたので心の中で深く謝った………。
誠「でも、ありのままの…………普通の姿の菜美のほうが良いと思うよ」
正しく、本心の言葉。
確かに、今の菜美の服装は凄く可愛いしとてもドキドキする。
けどね、自分の本来の姿。偽りの無い自分のほうが何百倍、何千倍も可愛いと思うんだ。
あくまで、個人的な意見だけど。
菜美「そ、そんな真顔で、そんなこと言わないでよ///」
あ……………イメチェンした菜美も良いかも。
カッコいい事言ったのに数秒間で心折れた。
コホン…
さて、気持ちを切り替えて、舞台は秋葉原。略称「秋葉」
もっとも栄えてるお宅の聖地。
秋葉は東京都内に存在し、ほとんどが安く物を購入できる。
また、電脳世界とも言われており、電気に関する品物も数多数。
例えば、パソコンだったり、携帯だったり、ゲームだったり…
などがたくさん売っている。
周りを見回したら、メイドさんがちらしを配っている。
ちょっといかがわしいホテルやお店などもある。
けど、いかがわしいホテルやお店などの情報は全くの未知なる世界。
だって…
彼女なんて…………
これ以上聞かないで……。
アレ?雨でも降っているのかな…?
目が霞んで見えないや………
菜美「何で、泣いてるの?」
ちょっと引き気味で俺を見ている。
泣いてなんて……………いない!!
誠「目にゴミが入っただけさ」
爽やかに、そして平然を装い、何て…
菜美「ベタね……」
はい…。なんてベタな事を言ったんだろう。
菜美「っで、何で、女子高に入学出来たの?」
話を切り出した。
興味深深な顔をしている。
誠「進路の事は全部胡桃がやってくれてたし、入学してから女子高って気づいたんだ」
菜美「へぇ~~じゃあ分かんないんだ」
誠「ああ」
菜美(この学校のことも…………生徒のことも………………何も分からないんだ………………)
誠「どうしたの?」
菜美はとても悲しげな顔をした。あんな元気で明るい子が。
菜美「なんでもない♪」
誠「何か気に障ること言った?」
菜美「自分で考えてごらん…………」
拗ねた口調で言った。
うん。たくさん言った気がする。胸とか胸とか胸とか…………
でも、女の子と会話するのってこんなに楽しいんだね?
中学は余り、女の子と話さなかったからな。
色々あって。
時を忘れていつの間にか大通りに出ていた。
何か、今日の俺、勝ち組じゃね?
彼女居ない負け組み及びこの小説を書いてる作者!!
見ててくれ、俺の勇士を…
見届けてくれ、勇敢な姿を…!