第一萌
はぁ、痛いな………
心も身体も、股間も…………
窓の外から透き通った心地良い風がクラス内を包み込んでいる。
本当に良い風だ…とても気持ち良い。
そんな風に当たりながら、この俺、渚 誠は目が覚めた。
誠「…………」
俺は状況を理解するのに苦しんだ。
ってか、全く分からん…
今日が入学式だったのは前から知っていた。
……が、朝の記憶が全くない…どのようにして、この学校にたどり着いたか分からない……
俺はしばらく考えている内に、クラスのドアが開いた。
ガラガラ………
先生「席に着け~…って、着いてるか…」
お?かなりの美人。
まぁ、分からないことは考えてもしかたがないな。
先生「担当直入に言おう…このクラスに入学式を寝て過ごした、バカで愚かな生徒が居るらしい…」
へぇ~~、恐ろしくバカな生徒がいたもんだ……
まぁ、おれではないことは確かなんだけどね!?(汗ダクダク)←冷や汗
先生「その生徒の名前は…」
(汗ドバドバ)←涙と汗の結晶
内心ドキドキして変な汗が沸いて出できた。
先生「忘れた…」
胡桃「そんな生・徒このクラスにはいませんでしたよ?」
何かトゲがある言い方だけど、ナイス!
俺は妹の顔をチラリと見た。
ギロッ!
え?今、何で睨まれたの?俺何かした??
いや、睨むのはいつものことだけど……
胡桃は一瞬だけ俺を睨んだ。
先生「良し、簡単な自己紹介をしよう」
先生「因みに、私の名前は教えん…」
教えんのかい!!
因みにって来たら、教える雰囲気だろ!
この人、クールな声して美人なのに、天然キャラなのか?
アリだな……。
っと、まぁ、ルックス紹介と行きますか。
身長は165cm位で、黒髪のロングヘヤーで何故かポニーテールだった。美人キャラなのに…。いや、ありありか…
そして、凛々しい顔に整った身体、すらっとしてて、グレイト!
服装はoL的な感じの服装だった。
以上!!
先生「出席番号一番から順に自己紹介をしろ」
???「はい…名前は……平沢… 秋…(ひらさわ あき)です…趣味は…読書です…」
とてもおっとりしていて内気な女の子。そして、何処か悲しげな瞳をしている。髪色は黒でショートヘヤー。何より、チャームポイントとはあのロリ顔に対し、あの胸の大きさだろ! 大きすぎる…。ロリ巨乳は反則だ。
おっと、いけない……
自称、紳士だからヤラシイ考えはNGだった。
あ~~それから、可愛い子の自己紹介をピンポイントに上げるんで、そこんとこよろしく!
先生「次、出席番号7番!」
ワ~~~~~イ♪メイドさん萌えーーーーーーー
ってここ、学校だよね!?
???「私の名前は柊 生来です♪趣味や特技は、お掃除したりお料理したりする事です~」
ま、まぁ、ルックス紹介といきますか。
先ず、慎重は150cmぐらい
頭の上にかちゅうしゃ、正装な綺麗な服装にパンツが見えそうで見えない……(見えろ)……(見せろ)ミニスカートに白いニーソックス………。
…はい、完全にメイドです。
髪は金髪のロングヘヤーでツインテール。
メイドはやっぱツインテールだよ!
先生「次、出席番号8番!!」
先生!この学校は制服登校ですよね!!
スルーしちゃって良いんすか?
???「私の名前は未奈実 菜美だ!!趣味はスポーツで特に、バスケが得意かな」
菜美「よっっろしく~~~」
良かった。俺の前の席の人も男か。
とっても話しやすいぜ。
とりあえず、可愛い…一部の変態…いや、一部のマニアック共は放って置かないだろう…
俺も例外ではない。
あれ?それって俺が変……いや、いや…そんな分けないっしょ?皆さんもそう思いますよね??
髪色は黒系の紺色、ショートとロングの中間位で、胸は………コホンッ、服装は薄いTシャツに短パンのジーンズ、太ももまで見えていて非常にエロい。寒くないのだろうか。……じゃなくて、ここ制服登校だから!
菜美さんの胸の事は聴かないで下さい。俺が悲しくなるから……。
先生「次、出席番号12番」
???「はい。私の名前は渚 胡桃です」
胡桃は少し緊張をしながら立ち上がった。
全く、柄にもねぇ…。
胡桃「趣味は読書です」
ゴホッ!
俺はいきなりの爆弾発言で妹の隣で盛大にむせた。
お前の趣味は極度のゲーマーだろーが!!
非常に突っ込みたかった一言。
胡桃「得意な事は……料理かな?」
ブブハーーー!!!
俺は耐えきれなかった。
つうか、何故間を空けた!
生まれて一度も料理何か作った事ないよね!?
胡桃『早く作れカス…』って、いつも俺が料理を作ってあげてるよね??
さりげに、胡桃の前の席のメイドさんが反応しちゃったよ…
でも、実際は料理作ったこと無いからって、案外上手いかもな♪
まさか、アニメ見たいに…例えば、そうだな~~
これはゾ〇ビですか?に出てくる、セラ見たいに残・念な料理は作らないだろう…
あの胡桃に限ってありえん…
先生「出席番号13番」
???
何故、皆俺を見る?
まただ…何故、そんな冷たい視線で俺を突き刺すんだ…
止めてくれ…俺がイケメンだからって、そんなに見つめないでくれ……照れるだろ…
…違うか………。グス…。
誠「俺の名前は渚 誠」
誠「趣味は絵を描くことで(2次元的な)」
クラス内の冷め切った空気………
まぁ、そのうち分かるか。
誠は「特技は、無いな…」
っと、この変で出席番号について、疑問が浮かんでいる人が多いだろう…
胡桃から聞いた話をそのまま伝えよう。
出席番号一番の平沢 秋さんと七番の柊 生来さんを見て欲しいんだけど、名字だと柊 生来さんの方が平沢 秋さんより出席番号が前なはず…
っけど、この学校の出席番号は名字じゃなく名前で決めてるらしい…
何故かまでは分からないけど…
そして、この学校の1クラスの人数は20名ぐらいで割りと少ない。
でも、何で、俺だけ直視するんだろうな…一人や二人なら、まだしも、7割は俺の事を見ていた。
他の人の自己紹介は、聴いてないようで聴いていた見たいだけど。
例えるのならば、獣を見るような眼光だ。
先生「次、出席番号十七番」
???「私の名は神崎 利那」
美しい。
身長は160cmぐらい
凛々しい顔にスレンダーな身体、かっこ良すぎるだろ…。
和服が合いそうだ。
利那「趣味は……」
透き通る声、何もかも包まれそうだ。
利那「物を……創ることです」
何でためらったんだろ。
っに、しても、綺麗すぎるだろ…
思わず、俺は唾を飲んでしまった。
服装は普通の制服に紺のニーソックス。一般的でよかった。
利那「今後とも宜しく頼む」
この子もだ。
何て冷たい目をしているんだ。
辺りを見回すと結構いるな…
冷たい目。
俺は学校の事は全部胡桃に任している。だから、この学校の事は何も知らない。
何で胡桃に任しているかって?
知らん!
胡桃『学校の事は全て任せて』って、言ったんだ。
繰り返す事になるが、この学校に関しては何も分からないしどんな学校なのかも知らない。
ただ、俺が入れる学校が合ったのは奇跡…。
だって、哀しいほどに中学の成績が…。
まぁ、そんなことは置いといて、時期に分かるだろ…、何故、胡桃が此処を推薦したのか…
何故皆鋭い目で俺を見るのか…?まるで…獣を見るような目で………。
………よし、疑問が浮かんだので、先生に質問をしてみよう。
渚「先生、質問なんですけど、今まで気付かなかった事にビックリしてるんですが、周りを見回しても、男の生徒が見あたらないんですが…」
決して、女の子観察に夢中で気が付かなかった分けではない!
先生「キサマはバカか!」
物の二、三秒でバカと言われた…。
アレ?俺何か変な事言った?
今回だ・けは正論なことを言ったと思うのだが…。
先生「この高校は男子禁制の女子高だろうが!」
なるほど…女子高か…。それなら納得した………。
…………え!?
もう、どんなビックリな事を言われても驚かない自身あるんだけど!
よし、これで俺を冷めた眼光で見ると言う謎が一つ……、解けたけど沢山謎が増えたよ!!
渚「はぁ…」
俺は盛大にため息を吐いた。
け、けけ、決してハーレム万歳!何て、思ってないからな!!
っと、無事、自己紹介は終わり…にしておこう……。
俺の、少ない脳みそをフルに使い、色んな事を考えている所で、先生が切り出した。
先生「では、これから、数学のテストを行う」
………ハ??
周りも俺と同じように、顎が下がっている。
ったく、ほんと、次から次へと…
まぁ、結一の救いは、テストが数学だったこと。
俺は、覚える教科や読解などの教科は、まぁ、それなりに厳しいと言えば、響きは良いかな?
数学だけは、一度習った分野は先ず、大丈夫だろう…。
残念な俺と比べて天才の胡桃の成績の差は…我ながら悲しくなってくるぜ。
はぁ…。
先生「では、早速、テストを配るぞ」
先生は教卓の中から、数学のテストを出し、配り始めた。
先生「制限時間は十二時までだ!それでは、始め!」
約二時間か…長いな……。
先ずは、お手並み拝見っと♪
ふむふむ、メイドさんのお胸は良いですな~心が潤うぜ…!。
っに比べて、お隣さんのお胸と来たら…
渚「まな板でも入ってるのかな?」
菜美(……何か、後ろの人がものすごく失礼な事を言った気がする…)
一時間経過………
やべぇ…。
観察しすぎた。
テストは片面印刷五枚、全て見えないようにしてあるから、問題数が分からない。
そして、二時間分の問題量…かなりピンチなんじゃ…?
俺は、下心…じゃなくて、観察をあきらめ、一枚目を捲った。
問題1 次の式を計算しろ
1)+3-7=
なめとんのかコルァ……!
こんな簡単で良いのか?
拍子抜けしたわ…。
俺は、難なく問題1と2を解いた。
因みにさっきの答えは-4です。
高校生になって、解けない人はいないよね?
問題4 二次方程式を解け
良し、次は、二次方程式か……
少しはやる気が出てきた。
見たところ、テンパっている人や数名は戦死してるな、女の子は数学苦手って、本当なのかな?
っと、俺には時間が無かった。
まぁ、難なく解いた。
問題5 因数分解を解け
これも、楽勝だな。
今まで見てたとうり、俺は数学に関しては得意なのだ。
でも、この程度なら皆も出来るだろう…
さて、要らん解説だと思うが聴いてくれ。
中学校で習う数学について話したいと思う。
大まかに、計算問題、方程式、因数分解、展開、をマスターすれば、点数の約四割は取れると思う。ハードルが上がって、関数、図、証明、確立まで解ければ、点数の八割~九割ぐらい取れます、残りは、応用問題。
大抵、つまずくのが、関数や完全証明など。
効率良く、点数を稼ぐには、分からない問題を飛ばし、分かる問題を解いたほうが良いです。
……マジやばい………!
残り五分で最後の問題が完全証明かよ!
俺はフルに自分のシャーペンを走らした。
胡桃の寝顔&涎をガン観しながら……
先生「そこまで!」
セ~~~~フ!!
ったく、胡桃のこと見すぎ何だよ俺のバカ!
(ゴクッ)………
テストが後ろから前へと回されてく。
これで、一安心。
先生「尚0点取ったやつは特別なイベントが待っているので、楽しみにしておけ」
っと、皆がザワメキ出した。
そして、何故、先生は俺の事を見てニヤッてしてるの?
入学する前に皆の個人成績は知ってるはず…。
数学以外は………残念な結果って事も… グスッ
先生「採点結果は明日報告する」
先生「では、昼食にしていいぞ」
先生はスタスタと教室を後にした。
渚「今日は何も作ってないから購買行こ」
胡桃に尋ねる。
胡桃「私が作ったから問題ないわ」
渚「え?何を??」
胡桃「ケンカ売ってんの?」
渚「い、いえ…」
やべぇ…こえぇ……
菜美「私も一緒に食べて良い?」
気恥ずかしそうにたずねて来た。
もちろ………
胡桃「やだ」
菜美「即答!」
ガ~~~ン
俺は全然構わないのに、話しやすいから。
胡桃「冗談よ」
菜美「良かった~~」
柊「私もご一緒しても良いですか~?」
ニコッと笑顔で………やばい!可愛い!!
渚「勿論良いよ」
俺は平然な顔をして言った。
四つの机をくっ付けた。
廻りもいくつかのグループに分かれたようだ。
菜美「にしても、何で男の子が入学出来たの?」
問いかけてくる。
けど、俺は、質問を質問で返した。
誠「え?男なら俺の目の前にいるじゃん」
俺は、一指し指で菜美の貧相な、そして、柔らかそうな暖かい何かを指した。
ボキッ……
一瞬にして指が玉砕。
誠「っ………」
「つ」に点々が付くほど痛かったぞ!
菜美「渚君はナンて失礼なコトを言うノかな~?」
笑顔がまた怖い…
誠「そ、それから、誠で…良いよ」
菜美「わかった。私のことは菜美で良いから」
柊「では、誠さん」
誠「いやいやいや、御主人様って言って♪」
ゴキッ…!
ボキじゃ済まなくなった。
誠「あぐッ」
胡桃「あんまり私を怒らせない事ね…」
怖すぎる……
弁当箱を机に並べ、俺は胡桃から手渡しで貰った。
弁当箱はとても可愛らしい
そして、一段ではなく二段弁当。
胡桃らしいと言えば、胡桃らしい。
でも、胡桃は何で不機嫌なんだろ…
こうなったら、もしかなり不味い料理が来ても旨いと答えて、機嫌を直そう。
菜美「妹の手料理とは、羨ましいねぇ」
柊「絶対負けませんからね」
菜美残念。
柊さんの仕草可愛。
大丈夫だよ。今日はじめて作った胡桃と何時も料理を作っている柊さんとは、宇宙とアリぐらいの差はあるから。
渚「んじゃ、いただきます」
胡桃「は、早く食べなさいよ///」
少し頬を染めている。
少しは機嫌が良くなったのかな?
俺は弁当箱の蓋を開けた。
中身は、卵にから揚げ、たこさんウインナー等、まあ普通の具だな…
見た目は…悪くない。
変なドスグロイオーラは…出てない…
アレ?なんとも無い。
下の段もご飯に梅干という何の変わりも無い…
良かった…本当に良かった……。
胡桃「あんた、何で泣いてんのよ…」
柊「きっと胡桃さんが誠さんの為に料理を作ったからです♪」
いや…違うな……。
俺は何から何までこなせる妹を本気で尊敬してるから泣いているのだ。
まぁ何だ…鑑賞しても腹が膨れないから、さっそく食べますか♪
期待と空腹と感激でもうヤバす!
頂きます♪
っパク。
俺は、玉子焼きを頬ばった。
モグモグモグ………。 ゴクッ。
………………………
………………
………
そう来たか……
胡桃「どう♪オイシイでしょ♪」
オイシイ?何が?この卵焼きが?何で??
おいしいとか、不味いとか、しょっぱいとか、苦いとか、甘いとか、辛いとか………
そう言う問題じゃない!!!
ジュ~~~~~
菜美「…何か焦げ臭くない?」
さて、何の音でしょう♪(汗ワっショイワッショイ…)
胡桃「実はね♪少し、すっぱくしようと、思って、『塩酸』+『硫酸』+『硝酸』+『酢酸』って言う調味料を入れたんだ♪♪」
正解は俺の口の中が溶解する音♪
どうだ!さすがにこの回答は分からなかっただろ!!俺の妹は一味も二味も違いすぎるぜ……!!!
色々ツッコミたいが、物理的に無理………
ガクっ。
俺は、謎に包まれた玉子焼きを食べてしまい、倒れた。
そう。ほんとにスローモーションで時が止まったかのように俺は、可憐に、かっこよく倒れた。
菜美「大変!救急車!!」
菜美「いや…手遅れか……」
勝手に殺すな……と言いタイが。
柊「保健室~~~!」
胡桃「アレ?何で倒れたの??」
状況を理解してないバカが…
利那「騒がしいやつらだな…」
あぁ、俺、死んだな…間違いなく死んだな…死ぬ前に、実妹のお胸をたっぷり揉みたかったぜ。悔いが残った。
保健室。
透き通った風…窓から心地の良い風がなんとも気持ちいい。
今はまだ春なのでセミの鳴き声などはまだ聞こえない。
正直、風より美少女の吐息のほうが百倍気持ちいいわけで。
ねぇ…起きて……
キレイな声…
透き通る声……
心に響く声………
起きてってば……
お前は…誰だ?
ぼやけて姿が見えない。
起きろ!! ゴンッ
理不尽すぎるだろ!
誠「ってぇ~~」
生きて………る?
胡桃「あ、起きた?」
強制的に起こしたんだろ!!
誠「あ、ああ」
俺は苦笑しつつ、状況を確認した
真っ白いベットが三つ、白衣いを来たおねえさんが一人、同級生が三人。
どうやら保健室に運ばれたらしい。
菜美「大丈夫…じゃないと思うけど、大丈夫?」
誠「大丈夫じゃない…」
柊「え?大丈夫じゃないんですか?」
誠「いやいや、めちゃ大丈夫♪」
菜美(何??この差………)
菜美(今日、初めて会ったばかりなのに……)
胡桃「そんな事より料理の感想は?」
華麗にスルーー
料理…の感想か……
結論はもう決まっている。
とことん俺はシスコン…妹の為に頑張ってきたもんな。
無理な要求を押し付けられたり、俺をサンドバックにしたり、昔から俺は妹の為に何かをしてきた。悲しませるようなことはもう絶対にしない。
あ・の・日……。
あの日、俺は妹を泣かせてしまった……
あんな哀しい想いはもう二度としたくない…
妹の泣く顔なんて見たくない。
だから、どんなに哀しいことが起きたって…
どんなに厳しい料理を妹が作ったからって、俺はこう答える。
誠「最高においしかったぜ」
妹を泣かす奴はくそだ…
傷つくのは俺一人で十分だ。
俺はそう決めた。過去に心に誓った。
胡桃「ありが………」
誠「だから可哀そうな玉子焼きくんは二度と作るな♪」
それ以外の残念な料理もな。
俺が最高に美味い料理を作ってやんよ。
………アレ?オカシイな……胡桃さんが赤面で威嚇してくるよ?
ワナワナ胡桃さんが震えてるよ??
ちょっと、ベタだったかな。
胡桃「コロス………」
アレ???
何でこうなっちゃんだろ…
はぁ、本当に今日は色々あった。
女子高に入学したし、女の子には白い目で見られるし、今日は苦悶の声…三回……
いや、四回か…現時点で起きる予測をして………
結論。
中学は学力学年トップ、運動神経抜群、ムカッとするぐらい何でも出来る、容姿端麗で、行動力があって、とても頼りになる妹だけど、有一苦手な項目………
お料理と言うことが分かった。
そして、とても残念すぎる残念な性格の妹を俺は一番大好きだ。
分からない事だらけだ、何故、『酸』を入れて溶けなかったのか。
女子高に俺が入学出来たのか。
沢山、疑問も残るし、不可解なこともあるだろう。
けど、何も分からない。
焦ったって、謎が深まるばかり。
はぁ、そのうち、全部解るだろ……。