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エピローグ:星海の果てに、愛を


 帝都が燃え落ち、銀河に新しい風が吹き抜けてから、十年の歳月が流れた。

 かつて戦火に晒された惑星たちは、エルシエラが提唱した連合の旗の下で、

穏やかな復興の時を刻んでいる。

 中央議会が置かれた惑星アルタリスは、今やかつての軍事拠点としての険しさを

失い、美しい白亜の建物が並ぶ平和の都へと変貌を遂げていた。


 その街を見下ろす高台にある、一軒の邸宅。

 そこには、帝国の最高執政官となったレオナールが、しばしば訪れていた。

 彼は窓辺に立ち、港に入港する無数の船の中から、一隻の「古びた、けれど誇り

高い船」を探すのが習慣となっていた。


「……また、無断で航路を外れたようですね、あの男は」


 レオナールは苦笑しながら、手元の通信機を置いた。

 そこには、連合の正式な任務を放り出し、未開拓の星系へ「ピクニック」に出か

けたという、自由奔放な船長と通信士の報告が記されていた。


 その頃、銀河の辺境。

 琥珀色の海が広がる名もなき惑星の砂浜に、リベレイターは静かに着陸していた。

 波打ち際では、一人の女性が風に銀髪をなびかせ、幼い子供の小さな手を引いて

歩いている。

 その指先には、あの日カイザルから贈られた木彫りのペンダントが、今も変わら

ず陽光を反射して輝いていた。


「ママ、見て! 青い貝殻があったよ!」


「まあ、綺麗ね。……パパに見せてあげましょう」


 エルシエラは、以前よりも少し大人びた、けれど慈愛に満ちた微笑みを浮かべて

振り返った。

 そこには、焚き火の準備をしながら、自慢の重力銃を手入れしているカイザルの

姿があった。

 彼の顔には、数え切れないほどの冒険で刻まれた新しい皺が増えていたが、

その瞳は出会った頃と同じ、野性味溢れる情熱を失っていなかった。



 夜が訪れると、三人は焚き火を囲み、満天の星空を見上げた。

 その空には、かつてエルシエラが王宮の窓から見ていた「冷たい点」ではなく、

一つひとつに命の鼓動を感じる、温かな光の海が広がっていた。


「……ねえ、カイ。……私たちは、本当に辿り着いたのね。……あの時、あなたが

言った『自由』の場所に」


 エルシエラは、カイザルの逞しい肩に頭を預けた。

 カイザルは、眠りについた子供を抱き寄せ、もう一方の手でエルシエラの肩を

強く引き寄せた。


「ああ。……だが、ここはゴールじゃないぜ、エル。……明日になれば、また

新しい星が見たくなる。……あんたと、この子が一緒なら、宇宙のどこだって

俺たちの『家』なんだ」


「ふふ、本当に……。あなたは永遠に、海賊王なのね」


 二人は、静かな潮騒の中で、深く長い口づけを交わした。

 かつて帝国の檻を壊した二人の愛は、今や銀河の隅々まで広がり、新しい命と

希望を育む土壌となっていた。


 リベレイターの船体には、戦いの痕跡を隠すように、新しい塗装が施されている。

 そのエンブレムは、今や「銀の百合と黒い剣」――。

 それは、支配を拒み、愛を守り抜いた者たちの、永遠の誓いの象徴。


 星の海の果てに、一つの物語が終わり、そしてまた新しい物語が始まっていく。

 

 愛している。

 この宇宙が、光を失うその日まで。


 ――完――



この作品はAI40%、筆者60%で書きました。

原案100%筆者。

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