表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メイキング  作者: せつぷらちなむ
第三章 アストラル城篇
39/47

第三十九話 仮面

アストラル城の北門周辺。

レオナルド・アストラルは汗を流しながら木刀を握りしめ、正面に立つシュウスケを見据えていた。

半分が能面、半分が般若――異様な仮面が夕陽に照らされ、揺らめく。


「どうして……その仮面をつけている?」

「聞いてどうするのさ」

「あなたのような男が、なぜそんなものを……!」

レオナルドの問いに、シュウスケは短く息を吐く。

「理由を知るには……命がひとつ、足りないかもね ♪」

その声音には、冗談とも本気とも取れない重みがあった。


──刀が構えられる。

レオナルドの目には怒りと焦りが混ざっている。

「タコ包丁じゃなく、本気の剣で勝負してくれ!」

「……死ぬよ」

「構わない!」


風が吹き抜ける。

木の葉が舞い上がり、その一瞬の隙に――レオナルドの剣が突き出される。


しかし次の瞬間、シュウスケの姿が消えた。

「なっ……!? どこだ──」


背後。

冷たい金属音が鳴る。

「……戦う覚悟と、死ぬ覚悟は違うんだよ」


刃がレオナルドの喉元すれすれで止まる。

シュウスケの声は低く、淡々としている。

「俺は“命を奪う側”に立つことしか、許されなかった人間だ」


レオナルドは息を呑む。

「許されなかった……?」


仮面の奥から、微かに震えるような声。

「この仮面はね、“過去を忘れないため”につけてるんだ」


そして背を向ける。

「真実を知りたいなら……もっと強くなれ」


──その夜、

レオナルドは仮面の奥に見た“わずかな人間らしさ”が、脳裏から離れなかった。



一方その頃、城下町では――

アスカたちがスイーツショップ巡りをしていた。

「ちょっと待って! このパフェ高すぎない!?」

世界メイキングの経済バランスが狂ってるだけ」

「説明しないで現実見せないでぇぇぇ!!」


ノヴァの冷静なツッコミ、ミライの突発購買、クレアの上品な立ち姿。

その賑やかさが、シュウスケの暗い影と美しく対になっていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ