表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メイキング  作者: せつぷらちなむ
第三章 アストラル城篇
32/47

第三十二話 式典開始・王族登場

白く輝くアストラル城の大広間。50年目の設立記念式典が華やかに始まろうとしていた。城内には煌びやかな装飾が施され、四方の白の門には厳重な警備が敷かれている。


「ふむ……なかなかの光景だな」レオナルド・アストラルが眉をひそめ、アスカたちをチラリと見やる。

「こんな者たちに任せて大丈夫なんですかねぇ……」彼の声には、少しの疑念と悪態が混ざっている。


その傍ら、赤いドレスに身を包んだ王女ヴィオラ・アストラルが腕を組み、気だるげにため息をついた。

「お兄様、あの子たち……本当に大丈夫なの?」

「ああ、ヴィオラ。ただ、僕は少々不安だよ……」とレオナルド。彼女は微笑みを浮かべるが、目は鋭く、周囲を見下すような視線を送っている。


ルシアン・アストラル王がゆっくりと玉座に座る。銀色の髪に優雅な装束。柔和な笑みを浮かべながら、参列者に向けて手をかざす。

「皆々様、アストラル城設立50年目の式典に、ようこそお集まりいただきました。どうぞ、平穏にお楽しみください」


広間の空気が一瞬で凛とする。式典の華やかさと、警戒すべき緊張感が混ざり合う。


アキコたちは、城の四方を見渡す。

南門:才塚さいづかアスカ+ノヴァ

北門:九足八鳥ろくろみシュウスケ

東門:火野ひのミライ

西門:クレア・ナイトフォール


ミライの目は、赤い炎の気配を敏感に察知する。

(……紅蓮カナメ、ここで来るのか……)


シュウスケは壁際からにやりと笑い、影のように周囲を観察する。

「ふふ、弟子たち、楽しませてもらおうか」


こうして、アストラル城護衛任務の幕は静かに上がった――華やかさの裏に潜む、影の気配と共に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ