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メイキング  作者: せつぷらちなむ
第二章 月影の廃坑篇
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第二十九話 クレアの微笑み

ギルドを出て、街の小さな広場で休憩するアスカたち。


「ふぅ……やっぱり街は落ち着くなぁ」アスカが息を吐く。

「無理をしすぎるのも良くないわ」クレアが静かに水筒を差し出す。


アスカはその手を受け取りながら、思わずつぶやく。

「クレアって、いつも冷静すぎて……でも、こういう気遣いできるんだね」


クレアは柔らかく微笑むだけ。

「……たまには、少しでも安心できる瞬間があってもいいでしょう」


その微笑みに、ミライが興味津々で近づく。

「ねぇねぇ、クレアって戦闘中もあんなに冷静なのに、ちょっと笑ったりするんでしょ?」

「えぇ……小さな瞬間ですけど、あります」クレアは静かに肯く。


シュウスケが木の影からにやりと顔を出す。

「ふふ、弟子ちゃんたち、クレアの微笑みを見たら、戦意も上がるぞ」

「もう、からかわないで!」クレアは目を細めるが、ほんの少し口元が上がって笑顔になる。


アスカはスコップを握りしめ、クレアに聞く。

「どうして私たちのチームに加わってくれたの?」

クレアは真剣な目で答える。

「あなたたちの可能性を信じたいからです。共に歩めば、きっと大きな力になれる」


その言葉に、アスカは胸が熱くなる。

(クレアがいるなら、私ももっと強くなれる……!)


広場の片隅で、清代キョウシロウからの通信が光る。

「次の任務はアストラル城の護衛か。準備を怠るな」


アスカたちは顔を見合わせ、自然とうなずく。

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