第二十一話 影の迷宮
坑道の奥、赤い炎の残り香が漂う中、影モンスターは再び姿を現す。
「来たわね……気を抜かないで」クレアが静かに構え、影の動きを見極める。
アスカはスコップを握り直し、心臓の高鳴りを感じながら踏み出す。
「ここは私に任せて!」ミライが炎をまとい、影モンスターへ突進。
影は素早く跳び、坑道の壁に沿って攻撃を仕掛ける。
クレアは影のように滑るように動き、アスカとミライの連携を助ける。
「アスカ、ここを狙って!」クレアの指示に従い、アスカはスコップを振る。
影モンスターの攻撃が、坑道の古い仕掛けに触れる。
「うわっ、何これ!?」アスカが驚くと、床がわずかに沈み、隠し通路が現れる。
「どうやら、廃坑には仕掛けがあるみたいね」クレアが冷静に分析する。
影モンスターはその隙を突こうとするが、ミライとアスカの連携攻撃で後退を強いられる。
シュウスケは影から茶化すように現れ、要所で攻撃を補助する。
数度の攻防の末、影モンスターは呻き声をあげながら倒れ、坑道は静けさを取り戻す。
「ふぅ……やっと落ち着いた」アスカがスコップを胸の前で握りしめる。
「よくやったわね」クレアが微笑み、影の余韻を見つめる。
坑道の奥で浮かび上がった隠し通路。
「……次は、あそこに進むしかない」ミライが先頭に立つ。
アスカは胸を高鳴らせ、スコップを握りしめ、次の冒険へと歩を進める――。