第十話 加入!? お兄ちゃん師匠の教え
森での討伐クエスト中、謎の男。九足八鳥シュウスケが登場。
アスカたちは彼の強さとひょうきんさに翻弄されつつも、何とか乱入クエストを切り抜けた。
森の小道で、アスカとミライが息を整えていると、シュウスケが悠々と歩いてくる。
「ふぅ、君たち、森の中でヘタレてたね~」
「えっ!? そんな言い方……」アスカが顔を赤らめる。
シュウスケはタコ包丁を腰に下げ、両手を広げて笑う。
「まあ、僕の弟子になれば、もうそんな心配はいらないよ。……なーんてね♪」
「……え、弟子!?」ミライが目を輝かせる。
「…… 」ノヴァが眉をひそめつつも少し気になる様子。
シュウスケは森の地面に座り込み、腰をかけながら手を広げる。
「さて、正式に君たち、僕のチームに加わりなさい。戦術も戦い方も、全部教えてあげる」
「う、うそ……!?」アスカがびっくり。
「ま、まあ、心強いけどね」ミライは嬉しそうにうなずく。
ノヴァは腕を組み、ツンデレ目線で口を開く。
「……ふん、別にあなたの弟子になるのは構わないけど、あくまで私が監視役よ。……変なことしたら許さないからね」
「うわ、厳しいお姉さんがいると緊張するなぁ」シュウスケはからかうように笑う。
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その後、森で戦闘訓練開始。
シュウスケは木の枝や岩を使った攻撃を見せつつ、アスカとミライに指導。
「弟子一号ちゃん、まずは回避とカウンターの基本を覚えるんだ」
「は、はいっ!」アスカはドタバタ動くが、シュウスケはひょうきんな口調でアドバイスを続ける。
「いいね~、二号ちゃん!でもちょっと反応遅いな。ほら、こうやるんだよ!」
ミライもシュウスケにからかわれつつ、炎を使った攻撃を練習。
「わぁ、シュウスケ師匠、教え方上手すぎ!」
「ふふ、弟子ちゃんたちの成長は楽しいもんだね。……でも、森には危険がいっぱいだから、油断は禁物だよ」
シュウスケの言葉に、ノヴァも少しだけ頷く。
「……確かに、あなたなら指導してもらう価値はありそうね」
森の奥から、わずかに敵の影がちらつく。
「……次はそいつらも来るかもしれない」シュウスケが呟く。
「えぇっ!?」アスカがまたしても焦る。
「でも、僕たちなら乗り越えられるさ。……なーんてね♪」シュウスケはいたずらっぽく云う。
こうして、シュウスケがチームに加わり、アスカたちの冒険はさらにスピードアップ。
笑いあり、訓練あり、そして迫る影あり——次なる試練が待ち受けている。