ぶんぶんぶん
ぶんぶんぶん
君と手を繋いで歩く、放課後。
君は恥ずかしがり屋さんだから、人目が多いところでは手を繋いでくれない。
そんなところが、私は好きだけど。
ぶんぶんぶん
君と手を繋いで歩く、通学路。
私が手を繋ごうって言ったらおどおど。
君の返事を待たずに、君の手をぎゅっとすると。
君は恥ずかしがりながらもへらりと笑った。
ぶんぶんぶん
君と手を繋いで歩く、住宅街。
握る君の手をぶんぶんぶんと振る。
すると君も、ぶんぶんぶん。
君と顔を見合わせて、声をたてて笑う。
ぶんぶんぶん
君と手を繋いで歩く、夕焼け色の道。
君と繋ぐ手をぶんぶんと振りながら歩く。
君の手はちょっと汗ばんでてあったかくて。
ぶんぶんぶん
ぶんぶんぶん
君と繋ぐ手を振りながら。
君と一緒に歩いて帰る。
後ろに伸びる私と君の影も、楽しそうに手を繋いでいた。
ぶんぶんぶん
ぶんぶんぶん…