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第5話 異世界リオス 神聖イオナ王国①

異能/魔法の話に加えて、実際に経済や統治、思想などの話も学べる内容となっておりますので、どうぞお楽しみください!!!


異世界編、スタートです。


全員、呆然としていたが、ユージが声を上げた。


「と、とりあえず街へ向かおう。」

一行は街へ向かったが、少し遠くから野犬の様な生き物が3頭見える、しかし妙に毛並みが悪く、痩せ細っており、妙に牙を剥いていた。


「あれ、やばない?」

マサが少し声を潜めて言った。

「石を拾っておこう、いざとなったらアイツらに投げる」

ユージもそれを察して声を潜めて言った。


「ていうか、あれ絶対犬じゃないやんな?これ、もしかして異世界なんちゃう?やばいって!!」

マサは不安なこえで話始めたが、最後は少し嬉しそうに語尾を高め、そして大声で言った。

「ステータスオープン!!!!!」


・・・









「は?」

エリカが心底呆れた様に声を吐き出した瞬間、マサの大きな声に反応した犬の様なものの1匹が、こちらに向かって突進してきた。


「うおおおおおおおお!!!!」

「お前絶対馬鹿だろ!!お前のバカさがオープンされただけじゃねーか!!まじでステータスオープンしてんじゃねーよ!!」


マサはビビリの雄叫びを上げ、ユージは半ギレしながらも、二人はエリカとマリの前に立って石を構えた。

1匹の犬の様なものは、おそらく狼の類なのだろう、思ったより小さかった。よくよく考えてみると、狼も実物を見たことないので、それが向かってくると、こんなにも恐怖心が沸くものだと思っていなかった。


「マサ、俺が横に逸れて石を投げて引きつけるから、俺の方に気を取られてたら、蹴り飛ばしてくれ。多分それで倒せるくらいのサイズだ。」


同時にユージは狼の斜め前に走り出し、持っていた石をいくつか狼に目掛けて思いっきり投げた。案の定、狼は攻撃してくるユージの方に突進してきた。

狼が近くまで来たときに少し尖った石を思いっきり投げつけ、狼の顔に当たった。が、ユージ自身も尻餅をついてしまい、靴の部分を思いっきり噛まれた。

狼は苦しみながらも、ユージの靴に噛みついたまま、その爪をユージの脹脛ふくらはぎに立てた。爪自体は浅いところであったが、ユージはその痛みに恐怖し、もう一つ持っていた石を投げつけられなかった。その瞬間、狼が空を舞った。


マサが思いっきり蹴り飛ばしていたのだ。


「「ユージ!!!」」

エリカとマリが叫んで駆け寄ってきた。

ユージは尻餅をついた状態のまま、ハアハアと息を整えながら、爪が立った部分を確認し、少しだけ出ていた血を見て、毒が入らない様に血を絞り出した後、ゆっくり立ち上がった。


「いや、すまん、情けない。マサありがとう。」

「いやいや、むしろ危ないことしてもらって、すまんかったな。あいつ大丈夫やろか・・」

「そのままにしていたら死ぬかもな・・・」

みると狼が横向きに倒れ、血を吐いてヒューヒューと言っている。


「ユージ大丈夫!?」

エリカとマリが真っ青な顔で駆け寄ってきた。

「恥ずかしい・・全然大したことはないし、大して怪我もしてないよ。。。てかなんだよ、あのステータスオープンとか叫んだやつ!!あれのせいだよ!!」


「うっ・・まじで面目ない・・そして何も見えなかった。。。異世界といえばステータスオープンやろ。。。何でやねん・・」

マサが恐縮し切った顔で、そして不満めいた顔で言った。


「見えるわけないだろ!と言いつつ、まああの狼はどちらにしても移動する時、俺らを狙っていただろうから、別にマサのせいじゃねーよ。」


「あれどーするん?ちょっとかわいそうやねー。」


マリが狼の方を指して言った。

ユージはトドメを刺す気にもなれず、かと言って放っておいて良いのかと言う気持ちもありつつ、結局放置することにした。


全員が無言で街に向かって歩き出した。

一行にさっきまであった気楽さは消えていた。



何故か他の2匹は襲ってこない。なんでもかんでも襲う性質がないのか、1匹やられたことを見て、危険を察知して本能的に襲ってこないのか、理由はわからないが、ありがたい。

ユージとマサは相変わらず石を握り締めて、一行は周りを見渡しながら一定の速度で歩いていた。


歩いている中で、一行は色々と分析し合っていた。スマホは使えるのか、道が舗装されているが、白いコンクリートの様であり、素材は何か、石の様な木が立っているが、あれは何か。草の感じも一行が知っているものとは違うが、どう言うことなのか。気温が極端に低く、空気が薄いため、山の上にいるのではないか・・・その割に一面が草原の様なところである・・などなど

「土と草の性質が明らかに違うので、確実に東南アジアではないな・・少なくとも他の国には飛んでいるな。本当に異世界なのか・・・みんな、とりあえずスマホは電源を切ろう。この先何があるかわからないし、接続確認は今後も必要だ。後、今更だが、俺とマサの携帯はエリカさんとマリちゃんが持っててくれ。」


ユージは全員に指示した。

3−40分程度歩いたあたりで、街の門の近くについた。男女が2人、椅子に座っていた。門の近くにいると言う意味では門番らしきものだが、武器を持っておらず、見た目は華奢な欧米人とアジア人のハーフの様な風貌であった。こちらに気付いている様だが、特段警戒している様子はない。


「おそらく言葉は通じないだろうな・・・」

ユージ達は、そう言いながら、とりあえず英語で話しかけた。

「すみません、我々は外から来たのですが、この街に入れますでしょうか?」


「ああ、大丈夫ですよ。念のため、こんな時期なので、ID カードありますか?」

男の方はにこやかに、そしてユージの予想に反して日本語で返ってきた。


「日本語ができるんですか?!」

ユージと同じことを考えていたのか、エリカが驚いた様に日本語で話した。


「は?ニ・・ンゴ?何です?」

男性の方が意味不明という感じで返したきた。


「いや言葉が通じているから、不思議に思ったんです。」

エリカも、?を顔に浮かべながら続けた。


「言葉が通じる・・・?どういうことですか?」

もう一人いた女性の方も訝しげにこちらを見てきた。


「あ、いえ、私たちは大分遠い国から来たので、言葉が通じたことを不思議に思ったんです、申し訳ありませんでした。」

ユージがとっさに警戒心を解く為にフォローした。


「何で国が違うことと言葉が通じないことがつながるんですか・・?あの、IDをお願いします。。。」

フォローにも関わらず、相当警戒心を強めた様な様子であった。二人とも微妙に戦闘態勢の様な構えをしている。

一行はよくわからず、困惑していた。


「とりあえずパスポートを出してみるか?多分、日本語読めるやろ。」

マサが提案し、一行は全員それを出した。


が、


「これは何でしょう?IDはないのですか?」

少し語気を強めて女性がいった。完全に戦闘態勢の様な構えをしている。


ユージは慌てて、真実を告げることにした。

「申し訳ありません。僕らは今、急にこの付近に飛ばされまして、本当にこの地域一帯のことがわからないのです・・これも、僕らが飛ばされる前の地域ではIDといえばこれだったので、出したのです。」


「・・・アリ、どうしよう。」

女性の方が目をこちらに向けたまま言った。

「向こうさんの関係者だとすれば、お粗末に過ぎるね。とりあえず上に言おう。」

アリと呼ばれた男もこちらに目を向けたまま言った。小声だが、ユージには聞こえていた。



「失礼ですが、1人1人、マグが無いか、体を調べさせて頂きます。あ、残りの人は少し離れて。。。良し、あなたはこちらの部屋でお待ちください。メグ、俺が調べるから、その後受付に一人ずつ連れて行こう。」

アリはユージの体を調べてそう言った。調べ方がえらく雑だなと思ったが、今明らかにマグとか言ったな。マグって何だ・・


「なんか、すごいことになってもーたなあ・・」

マリが緊張感の無い声で呟いた。


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