56 水車ニュース 丸浜川に釣り人が 1991年6月
水車ニュース 丸浜川に釣り人が すずがも通信68号 1991年6月
5月4日のこと。丸浜川の「せせらぎ1号」水車の近くで、なんと釣りをしている人がいました。
丸浜川で釣人に出会うなんて、この十年来なかったことです。まあ、ふだんならひとこと注意して止めていただくのですが、思わず「何が釣れますか?」「いやあ、なんにも釣れないねえ。あそこで泳いでいるのが見えるんだけど」
本当に、10~20㎝くらいの魚の群れが泳いでいるんです。あれはいったいなんだったのでしょう。コイか、フナか、それともボラの類か。少なくとも「せせらぎ1号」のすぐ近くに限っては、釣りをしてみようかというほどの川に見えたのですから、すごい!
このところ、丸浜川は連日アオコの発生で濃い緑色になっています。見た目は決してきれいとは言えません。すごい色で、水車の水しぶきはまるで「氷メロン」みたいです。どなたか「養鰻池ってみんなこんな水の色だよ」と言っておられましたが、どぶ水のなまり色よりは生き生きした水なのでしょうか。
思い起こせば、「せせらぎ1号」が動きはじめてから、もう丸5年。アオコが出る程度の汚れ具合にまで「きれいに」できれば申し分なし、と話し合ったことを思い出すと、感無量です。それでも、見た目にはほんとにきたない!毎月の底生動物調査でも、底の泥はまっ黒で臭いし、生物も少ない!
見たところはほんとうにきれいな雨水。あいわらず、パックテストの測定値はちっともきれいではありません。4月29日に降った雨水をとって調べたところ、特に降りはじめから2時間ほどの分では、なんとCOD(過マンガン酸カリウム消費量:パックテストでは「アルカリ性過マンガン酸カリウム消費量」なので、通常の数値の2.4分の1になる)が16ppm、アンモニアイオンが2.0ppmになりました。CОD16ppmというのは、丸浜川の水と同じか、むしろ高い(汚れた)くらいの数値です。
透き通ってきれいな雨水には、いったいどんなものが含まれているのでしょうか。おそらく亜硫酸イオンなどのためなのでしょうが、アンモニアイオンと亜硫酸イオンが合体して、硫酸アンモニウム(肥料の「硫安」)の雨になって降ってくるのかなあ、などと考えると、ぞーっとしてきませんか。
餌場の横にある池で、今年は16匹ものヒキガエルが産卵にやってきました。どっさりかえったオタマジャクシには、もう足も手もはえました。この会報の印刷ができるころには、ちいちゃなヒキガエルたちが新天地へと旅だっていることでしょう。




