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鳥の国から  作者: 蓮尾純子(はすおすみこ)
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20 鳥の国から 1986年4月・6月

すずがも通信37 1986年4月号


 ツルシギが来ました!(3月9日:妙典で3羽、同11日:観察舎で1羽)

 コチドリも来たそうです(3月100日:谷津干潟)。

 柳が芽吹きました。ニワトコの苞がほぐれてきました。オオイヌノフグリがようやく咲きました。春が来ましたよ!

 スズガモが消えて100日ーー今年の冬は長かった。来る方から「カモいませんね。どうかしたんですか。」と日に何度となく聞かれるたびに、本当に身の細る思い。その分つまみ食いをして、結局太っちゃったみたい。

 スズガモばかりか、ヒドリガモ、オナガガモといったおもだったカモまで少なく、時には200~300羽しか鳥が見られない日が続いたこともありました。ヒサン・ムザン・サンタンたるありさま。間の悪いことに、そういう時はカモメの餌付きも悪いんです。特に2月はじめころに餌場の近くで死んだセグロカモメがいるらしく(下旬に死体発見・理由不明)、一時カモメが全然寄ってこない時期すらありました。こんなに鳥が少ない冬は初めて。

 唯一の救いはサギたちで、餌場に近い方が都合がよいのか、観察舎正面のアシ原にねぐらをとるようになりました。ゴイサギが50~80羽、アオサギ20羽ほどが日中ずっと見られます。

 2月23日には、おびただしいボラ類が水面近くを泳ぐのを見ました。フナの “のっこみ”と同じような行動かも知れません。冬の間東京湾の湾口部ですごしていたものが帰ってきたのでしょう。50cm位の大きいものが多く、サギたちもあきれて見ているだけ。赤い目と大きなウロコがみごとでした。

 日増しに濃くなる春の気配。♪梅は咲いたか、桜はまだかいな・・・・。




すずがも通信 38号  1986年6月号


 スズメの赤ちゃんが、おかあさんにおねだりしているほほえましい光景が見られる季節になりました。ポーチにおいてあるパンの箱に気づいて、スズメやムクドリがわいわい集まっています。そこに目をつけたのが我が家の飼い猫、ボンド君。犠牲者既に1羽半(1羽はどうやら逃げた)。怒ったダンナ様につながれて、半日自由を奪われたものの、ちゃんと反省しているのかどうか。

 例年のように、と言うより例年以上に鳥が少ない!ともかく、サギやオオヨシキリすらあんまり見られない。あんまりだ!それでもほんの少しずつですが、春のシギの渡りは一応みられましたし、コアジサシも渡ってきました。気温が低いせいか、全体に少しずつ動きが遅いようです。

 ヒマを見つけては、丸浜川のカウントをやっています。結構いろんな鳥が見られます。20日にはコヨシキリがさえずっていました。イソシギが測点Wのあたりでよく見られるので、繁殖しているのかも知れません。今、特に気にしているのはバンのつがい数で、この時期に見られるのはほとんど確実な繁殖つがいなので、丸浜川でバンを見かけたら、どこにいたか、ぜひ教えてください。たぶん 6~8つがいが住んでいるはずですが、まだ1羽もヒナを見ていません。

 それにつけても、「春の小川作戦」が成功して、次の池づくりー(カエルコール作戦とか、ほたるこい作戦とか、カッコいい名前を考えているところ)にかかれるといいのですが。


註:春の小川作戦 1986年、トヨタ財団の第4回研究コンクール「身近な環境をみつめよう」に「よみがえれ新浜 水質浄化と水鳥の誘致」というテーマで応募・入選し、汚れきった観察舎前のどぶ川にうなぎ養殖用水車をまわして酸素を吹き込む実験を開始しました。「春の小川作戦」と名付けています。




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