〜降伏は、最大の弱点を晒したネコのために。逆雨乞いには小さなカミサマを使いましょう〜
更新遅れてしまい、すいません!!
「ー ー と言うのがネコ達の背景です。 解説もしましたし、部下の方々の命も無事ですので、降伏していただけませんか? …… こっちも、その、ちょっと ……… 忙しいので」
暫くして、響く声。
〔 ……… 部下全員の、声聞かせろッ!! あと、俺と周囲の部下の救助と介抱 ! それが、条件だ!〕
いや、部下の人達、僕の周りにいないんですけど。取り敢えず、前衛組に頼んで、救助に向かわせる。そのあとすぐに、シャンレイに繋いだ。
聞こえてきたのは、途切れ途切れの言葉。
〔や…… おいてか…… 〕
「ちょっと、シャンレイ! 大丈夫かい!? アズサさん、メイヤーさん、何か、何かありませんか? 」
〔すまん、分からない。
ただ、こいつが雨を嫌いなのは知っていた。学院では雨が降った日は必ず休むんだ。まさか毎回こうなっているとはさ。先輩ヅラしにくいじゃないか、なぁ?〕
最後は、声が震えていた。
「それを言われると僕も友達ヅラできませんね。何はともあれ、雨を止ませないと。そのために降伏してもらったようなものですし」
さて、方法は …… あった。今回、都市組には参加してもらいたくなかったんだけれど都市の人のために使うならアリか。 だなぁんて、さ
あぁ、なんて僕はずるいのでしょう!!
どうしようもない自己嫌悪を払うように、彼女に繋ぐ。
「ファリナちゃん、お願い。雨を、止ませて欲しいんだ。君のエミッションなら、できるよね」
あいつが、言ったことを思い出す。
「ファリナの、あいつの言ったことは、何であれ、現実になる。 カミサマってのは、すげぇことを思いつくもんだ」
返事は、たった一言。可愛らしい高い声が囁かれた。
〔雨、止んで〕
それだけで、数日中降り続いたであろう豪雨は、止んでしまった。
偶然だって思いたい気持ちが半分。使えるなって思ってしまう軍師としての気持ちと半分こ。
初めての友達の呼吸が徐々に落ち着いていくのを聞いて、軍師盤から抜け出した。もう一つの、扉からの声も聴き逃さずに。
「今、あんたん家に運んでもらってる。降伏してやっよ、シーエ」




