表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eaters Eaters  作者: Athla
衝撃の事実と、初陣
30/52

〜子供の企みと、荒事喰い〜

「やれやれ。君の演説のおかげで、士気は上がったけど、都市組は使えないか。」

「あー、俺らが主力で策たててた?」

首を傾げて訊いてきた。レイジュがやったら可愛いのに、どうしてこのグータラがやると違和感しかないんだろう?

「そんなことない。逆に土地勘が無いとちょっと不味いんだよ。欲言うと、ファリナちゃんは使いたかったけれどね。」

そっか、と笑われて肩に手を置かれる。返ってきた一言は、なんともこいつらしかった。

「喰おうか?その欲。なんか旨そうだし!」


さて、無事に腹ペコ自由人を引っぺがせた所で、作戦開始だ。

ここは、軍師盤の中。初めて入った時に作ったリイン村の地図を上から見下ろしている。

入り口でもある一本道、そこの両脇には崖がある。その上は野原になっていて、遊び場としては危ないけど、奇襲場所には最適だ。但し、子供限定だけど。

「味方部隊K、リンク。みんな、聞こえてる?」

〔シーエ!聞こえてる。ミリアのエミッションも、いい感じで溜まってきてるよ。これをドカーンだな!〕

聞こえてきたのはレーグ君。目が良くて、アズサさんには弓矢を叩き込まれてた。ちなみに、ファリナちゃんと同系統の音喰い《サウンズ・イーター》。各個撃破の要になる。なんせこの道狭いから、3人で並んで通るのは厳しい。けど、それ故に声が通りやすい。そこを何とかしてもらう。

「よろしく頼むよ。活躍したら、うちの商品割り引いたげる。」

[アハハッ、シーエ、オヤジたちとかにはいつもオマケくれてるんだろ?バレバレだかんな。

村がどうにかなるんなら、守るのは村人のしなきゃいけない、あたりまえって、アズサせんせい言ってたし。やるよ、俺は。


足音聞こえた。そろそろだと思う。

喰い放題だよな!?すげぇゼイタク!!]

「そうだよ、都市の貴族だって滅多にできないんだ。お腹いっぱい喰い散らかすと良いさ。任せたから。」

そう応えて、子供ながらに無邪気で楽しげな声を、頭から別れさせる。

一瞬頭によぎった桜色のあの子が、僕を震えさせた。

「はやく来てください。あの子達が、地獄になる、慣れる前に」


僕の願いは、赤い空だけが聞いてくれた。



「にしても、女騎士、美人なんすかねぇ、団長!?」

村から少し離れた森林内で野太い声が騒ぐ。一番前を歩く男は、片手を振って黙らせた。

「さぁな。どっちにしろ、仕事を達成して生きてけりゃ万々歳だ。ま、小さい村だ。手こずることはねぇだろうと思うが、手は抜くなよ?」


前のでかい軍がいた所では、若い兵士から直ぐにそいつの居場所が聞けた。代わりのようにそいつの叔母とか言う美人が、山を塞いじまったが、まぁ平地を歩くのは慣れてる。ちと時間はかかるがな。

「にしても、大将が先頭ってのは、戦闘の際どうなんすか?そのキシサマに抵抗はされるでしょうから、引っ込んぢまった方が」「そっちの方がいいんだよ。俺が勝てなきゃお前らは不味い。俺が勝てればお前らは楽に生きれる。それに、

元兵士としちゃあ、戦いの先陣ってのはご褒美なんだよ!」

間は一拍。すぐに、あんたらしいと笑い声が響く。


その後の何処の酒が美味いとかいうたわいない会話に笑いながら、彼は合間に独りごちた。

「どっかに俺のようなはみ出し者を拾ってくれる長は無いかねぇ。その騎士がそうなら、考えてもいい。」


彼は、シャングラーヴ・ライアット。

此処とは別の国の、元兵士。

食糧は、荒事。

戦喰い《ライアット・イーター》、

別名を戦乱喰い《ウォー・イーター》。

多くの傷が遺された短剣が、彼の武器である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ