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恋愛観+α

自由に書いていきます。

・童貞が恋について偉そうに語る


 彼女いない歴=年齢の、荒んだ高校時代を過ごした冴えない童貞野郎が恋について語ってみようと思う。


 以下の文章は、温かい目で見守ってくださる方と徹底的に僕を貶めるための粗探しをしてくださる方にぜひとも読んでもらいたい。


 恋愛とは何か。思春期を迎えた人間なら誰しも考えることだろう。絶対的な権力と巨万の富を持った男の玉の輿に乗ること。毎晩、自らの性欲を満たしてくれること。この世の中には人それぞれの恋の形がある。


 ちなみに恋愛未経験の童貞野郎が考える恋愛とは、共有していて嬉しいと思えることである。同じ時間を過ごし、同じ物を見て、聞いて、感じる。それが愉快だと思える関係が個人的に好ましい。


 それはそれとして。おおよそ恋愛の基本形は、自分が持つ何らかの欲求を満たしてくれる相手に巡り合うという構造であるように思える。相手に甘えたいというのも相手に尽くしたいというのも、両者ともに自己欲求を満たすためと言えるだろう。


 だからこそ、恋愛は難しいのだ。要はエゴとエゴをぶつけ合う訳であるから、それが上手く共存していけるとは限らない。当然、衝突し傷つけ合うこともある。些細なことがきっかけとなって喧嘩になることも十分にあり得る。その地雷は日常の中にいつも潜んでいるのだ。


 その痛みに耐えられるかどうかで円満な恋愛関係が築けるかどうかが決定すると云っても過言ではない。それを乗り越えることが出来なければ、末永い幸せなど掴めるはずがないのだから。


 「星の王子さま」などを手掛けたサン・テグジュペリは愛についてこう語っている。


『愛の本質は、たがいに見つめ合うのでなく、いっしょに同じ方向を見つめることにある』


 人を好きになるということは相手を知ることから始まる。しかし、それは単なる始まりであって核心には至っていない。


 相手を知っていく内に、今まで気づかなかった良いところや悪いところが浮かび上がっていく。だが、それに一喜一憂しているようでは本当の愛は育めない。お互いが将来のことや目下の課題などで共通認識を持つことが肝心だ。


 目前に立ち塞がる壁。それらを協力して乗り越えることこそ、愛の本質だと言えるのではないだろうか。


 ……そろそろ思考回路からプスプスと煙が立ってきたようなので、勝手ながらまとめに入ろうかと思う。矮小な脳味噌なことが心底恨めしい。


 僕がこのテーマから導き出した結論。


 愛を育むには、忍耐と協調が大切。


 自分勝手な態度や独りよがりな行動は愛を早々に失墜させていく。永遠の愛、などというのは綺麗事も甚だしい夢物語ではある。とはいえ、少しでも愛を長く燃えさせたいのであれば、相手を尊重する心がけを持っておいた方が賢明であろう。




このままでは余白があまりにも目立ち過ぎてしまいそうなので、僕が実際に遭遇した出来事を小説風に書いておこう。いや、書かせてください是が非でも。




・人間観察日記


 えぇ、真に下らない話を一つ。

 ある休日の電車に乗っていた時の話である。時間帯は昼だったので大勢の乗客と乗り合わせていた。

 老若男女様々な人間がいる中、僕の近辺に親子三人がいた。男性と女性、それから二人の子供であろう少年がドア付近に立っていた。皆がラフな格好をしているので、どこかへ旅行しに行くのだろうか、素敵な家族だなぁ、と何気ない予想を立てていた。

 すると、少年が何やら母親に訴えかけているのが聞こえる。


「嫌やぁ〜! 次の駅で降りる〜!」


「アカン! 降りるのはもう少し先なんやから、降りひんで!」


 何やら少年が駄々をこねているらしい。それを母親が窘めていた。

 だが、いくら母親が言い聞かせても少年は自分の主張を曲げなかった。声を荒げ、手振りを豪快に見せる。


「嫌やぁ! 俺が自分で決める〜! やから次の駅で降りんね〜ん!」


 なんて意志の固い少年なのだろうか。その一言から彼の揺るぎない精神が窺える。自分が決めたことは何が何でも押し通す。たとえ母親が阻止しようとしても、構わず突き進もうとするその姿勢。

 彼にはその調子で、自分で自分の道を切り開ける大人になってほしいな、と僕は陰ながら思った。

自由過ぎて自慰臭漂っていたとしても気にしない×2

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