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奥地で人間の開拓に抵抗していたら高ランク手配魔物になっていたこと

 地球でもそれなりにある一つの能力には秀でていた覚えはある。というよりそれは才能ではなく正確にいうと常人が持っているものが欠如していた、というだけかもしれないが。あとはそれに運の良さが絡んだのか。

 ただ、神様遭遇の後異世界転移した俺だが彼から渡された3つの能力と不老不死は正直自分の能力など意味はないと悟らせるものだった。それらは間違いなく反則だった。ただ、不安なことに俺は渡された3つのうち1つがどんな能力なのか教えてもらえなかったがろくなものではないだろう。

 何しろ地球最高神を名乗るその神は醜く、本人曰く復讐の神なのだから。他の神は滅ぼして、今は自分しかいないのだ、と彼は言っていた。


 目の前にドラゴン、というとボス戦というイメージがあるだろう。やはりドラゴンは強大な存在で生物の頂点、という印象は強い。最近はでかいだけの雑魚、扱いもよくされるがやはりボス格なのは間違いないだろう。が

「神様の加護は本当に反則だな」

 大森林のヌシ的な存在だっただろう黒い竜は俺に心臓を貫かれてあっさり死んでいた。単純に俺が持たされた反則じみた能力のおかげだ。いかなるものも俺の攻撃を防ぐこと能わず。つまり完全防御無効の能力が一つ。いかなるものも俺を傷つけること能わず。完全防御の二つがついているのだから勝てるわけがない。ついでにこの世界の神もこの能力を与えた地球の神が兼任している状態なので借り物だが事実上俺はこの世界最強、ということになる。残り一つは何なのかは知らない。不老不死もついて完璧だ。


 別に強いやつを倒しに来た、というわけではない。単純により奥へと引きこもりに来ただけだ。するとドラゴンがいて俺を食らおうとしたから反撃した結果ドラゴンが死んだだけだ。ドラゴンの肉は旨いだろうか。

「ここまで来たら人は来ないだろう」

 人と関わりたくない。人と上手くやっていける気がしないから引きこもる。人と話せる気がまるでしないのだ。仕方ない。


 数年経って特に何事もなく暮らしていたが、ある日近くに人間がやってきたのに気付いた。

 まずい、冒険者だ。この世界に冒険者と呼ばれる職業があるのは知っていた。遺跡探索や人々の依頼を解決する奴らだ。こんな辺境に何かないか探索しに来たのだろう。まあ、いつか来るだろうとこの辺でめぼしいのは物理的に地中に沈めておいたので問題ない。チート万歳だ。この森で二番目に大きな大樹の上層部に穴を開けて家を作っておいたので見つかる可能性も少ないはず念のため木で作った扉も閉めておこう。


 数十年経ってふと気づいたら森の木がすぐ近くまで伐採されているのに気付いた。人間の居住域をそんなに伸ばしたいのか。簡易の住居が我が家から数キロ先に見えた。


 開拓村が旧開拓村跡になり、この森が魔人の森と呼ばれるようになって俺はようやくこの森から出る決意を固めた。ここ数年100人単位で冒険者、神官がやってくるのだ。やってられん。



主人公に与えられた3つのチート

主人公の攻撃を防ぐこと能わず

主人公に攻撃をすること能わず

主人公に???結ぶこと能わず


後は不老不死です。主人公が負けることも苦戦することもありません。死にません。ただし、主人公はハーレムも友情もありません。

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